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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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短期政権と天変地異

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非常に不思議な事実だが、政権、王権が災害・天変地異で一変するのは、なにも日本古代史や中国史だけに限ったことではない。そのことが気になっている。


確かに『日本書紀』や中国の史書などには、大災害が起こったために王権が覆り、まったく違う新政権、新王権が「天命によって」生まれた話が山ほどある。
それはまずは易姓革命思想による作為の所産と、これまで通過してしまっていた。

ところが、どうもイデオロギーだけでなく、実際に天変地異があって、その直後に政権が変わってしまったことは多い。


例えば現代でも、村山政権下での阪神淡路大震災、民主党政権下での東北大震災と、立て続けに災害後に政権が変わったことがある。


古代から遡ると、卑弥呼は日蝕によって死んでいるし、戦国時代を終わらせた秀吉のときの大地震が二度も近畿を襲っている(天正、慶長大地震)。天正地震は信長の最後の前兆、慶長大地震では直後に加藤清正が政権主流に復帰し、朝鮮征伐をうながしており、その失策で秀吉政権は衰亡した。


古墳時代の継体大王の今城塚古墳にも地震の痕跡がある。このときは『日本書紀』では葛城王権の末裔である玉田宿禰が謀反を起こしたとされて天誅されることで葛城王権が完全消滅している。



それらの多くが短期政権であったことは、果たして偶然なのか、実に不可思議である。


短期的な王権や野党政権が、ことごとく天変地異で弱体化するのに対して、徳川政権は300年近くも、富士山噴火以外はこれといった災害もなく、「運よく?」存続したのである。そして自民党政権も似たような様子だ。こりゃあいったい、災害が先なのか、衰亡が先なのかわからんような歴史ではないか?


近代以前はいざ知らず、現代の革新政権のたびに起こった大地震は、間違いなく政権を衰えさせたわけである。


古代には、それは天皇や政権の「徳がない」ための偶然で、天命であるとされたが、なにやら統計学を主としていた道教の経験主義とでも言おうか、確かに天変地異が起こるのは、その政権の終焉を予見したような出来事なのは不思議でしょうがない。


長期政権が衰亡するとき、またこの列島には天変地異が起こるのだろうか?




だとするとそれらはみな、偶然ではなく、宇宙・地球の意図するところなのか?



などと書くと、またいろんなことを・・・言いたいんでしょうなあ。






もちろん、天変地異があってこそその政権は衰えた。あとから書くからそれが天命だったという「あとづけ」であったと思いたいのだが。













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