昨夜、BS民放でまた三浦按針(ウイリアム・アダムス)のことをやっていた。
この正月にNHKBS3でやっていたイギリスと家康の大砲つながりの話(世界へGO!徳川家康×エリザベス一世)でひとつ記事をものしていたから、なんとなくまた観てしまった。
BSTBS THE 歴史列伝青い目のサムライ
夜のこととて、ぼんやりと画面をながめていたら、思いがけない知った顔に出会った。
学生時代に一緒に遊んでいた友人だった。横須賀市辺見町にある浄土寺住職の逸見道郎(へんみ・みちお)君だった。
三浦按針は最初、遭難して大分県臼杵市の黒島に漂着した。筆者は今、京都から故郷大分市に戻って暮らしている。彼は京都の同じ仏教系大学を出て東京でテレビ関係で働いてのち故郷横須賀市の浄土寺を継いでおられる。その仏教系大学のわずかなひとときだったが、筆者と彼は同じ空気を吸い、同じ時間を過ごした。
なつかしさもあり翌朝、浄土寺へ電話してみた。
すぐ彼が出た。いろいろ話していたら向こうもこちらを思い出してくれた。
よもやま話で、旧友たちのその後もいろいろ聴けた。
互いに歴史をやるもの。たがいに物書き稼業。奇縁である。
昔とちっとも変わらず若々しい逸見君だったから、テレビで一瞥だけですぐわかったのである。これが逆だったら向こうはきっと気がつかなかっただろう。ぼくはふけてしまっている。あの頃のようにはやせてもいない。
近々、臼杵市で三浦按針関連のイベントがあり、彼も来るそうだ。楽しみである。
しかし縁は異なもの。
ところで横須賀市はNHK大河ドラマにウイリアム・アダムスをと活動しているそうだ。もし実現すると、家康とエリザベス一世、カトリック×新興キリスト教、オランダ・イギリス×スペイン・ポルトガル、江戸幕府のバテレン弾圧の真実・・・という壮大なものになってゆくかも知れず、応援したいものである。ぼくの歴史観である世界を股に掛ける日本史の立場からも是非実現して欲しいものである。