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縄文期は争い少なめだった? 暴力死亡率1%台 ありえません

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縄文期は争い少なめだった? 暴力死亡率1%台 岡山大教授ら人骨分析
山陽新聞デジタル 3月30日(水)23時40分配信

縄文期は争い少なめだった? 暴力死亡率1%台 岡山大教授ら人骨分析
 縄文人の社会は争いが少なく平穏だった―。岡山大大学院社会文化科学研究科の松本直子教授(認知考古学)、山口大国際総合科学部の中尾央助教(科学哲学)らの研究グループが、全国の縄文遺跡で出土した人骨を調べ、暴力による死亡率を分析。欧米などのデータと比べ5分の1以下の「1%台」と算出し、英国の科学雑誌に30日発表した。

欧米やアフリカでは、縄文期と同じ狩猟採集時代の遺跡から大量虐殺を示す人骨が発掘されるなど、暴力での死亡率が十数%を占める研究データがある。テロや紛争が頻発する世相と絡めて、人類学や哲学の分野で「戦争は人間の本能」との考えが広がりつつあるという。

  今回の結果を、松本教授は「縄文期の日本列島は、狩猟採集できる食糧がまんべんなく分布し、人口密度も低いことから集団間の摩擦が少なかった」と分析。さらに「人類が必ずしも暴力的な本能を持ってはいないことも示す。戦争の原因を人の本能に求める風潮に再考を迫る一歩になる」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160330-00010004-sanyo-l33




日本の土壌は酸性で、ほとんどの有機的考古遺物が残存率が低い。という常識の中での人骨分析結果に、さて、信憑性を求めていいものかどうか?にわかには信じがたい。

日本の新石器人だけが暴力がほとんどなかった・・・耳に聞こえはいいのだが、暴力やいくさで死んだり傷ついたとき、ほとんどのケースでは、肉体は埋葬もされずに地上にほりっぱなしになる確率は非常に高く、ほとんどの人骨が劣化、酸化して溶解してしまうだろう。日本列島で人骨が残っているケースは、湿気や水の中にあって酸化をまぬかれたなどの、どれも非常にまれな特殊ケースだ。では今回のパーセンテージは、希少な残存した遺骨だけの割合である。眉につばつけて聞いておきたい。いささか女性らしい希望論を恣意的に持っているのかな?女性だし。平和主義者なんじゃないの?はじめから「日本人は平和だった」先にありきで分析したのではルール違反である。これまでの「縄文人は・・・」論の多くは、あらたな発掘がほとんど否定している。食人もあれば、地位の上下もあったことがわかっている。考古学はそのようによく判断を誤ってきた。だから語ったことを単純に「へえ!そうだったのか」などとは、コアなファンは思わないものである。

日本の縄文人だけは暴力本能がない・・・これはあきらかに奇妙な答えである。同じ人類に違いがあるはずがない。すると列島という隔絶された環境だったからか。それはありうる。しかし生物に生き残るための暴力性がないはずはない。

考古学、分析結果はただの数値。
分析者がそこから考えたことを語ろうとするとき、必ず前提にある特殊条件を前置きしておかねばフェアではない。酸性土壌で人骨残存率が低いという状況下であるという、日本の土壌の特殊性を必ず前置きしなければならない。そういう意味で、こうした決め付けは恣意的であるというしかない。考古学の暴力である。

よくそんな決め付け方ができるものだ。勝手な妄想でしかない。




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