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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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ヒトゲノム公開サイトへのリンク、アジア少数民族一覧リンク

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現在公開されているヒトゲノムとその配列に関するリンク及びアジア民族の系列(民族学的分類)一覧リンク

●まずゲノムとはhttp://www.lif.kyoto-u.ac.jp/genomemap/
ある生物がもつすべての染色体を1組分だけ取りそろえたもの,すなわち単相の細胞に含まれる全染色体をいう。通常の生物の体細胞は,2組のゲノムをもつことになる。 H.ウィンクラーの提唱した (1920) 用語であったが,木原均はこれを別の見方から定義し直して,その種が正常に生き続けていくのに必要なひとそろいの染色体の組をゲノムと呼んだ (30) 。 https://kotobank.jp/word/%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0-59848#E3.83.96.E3.83.AA.E3.82.BF.E3.83.8B.E3.82.AB.E5.9B.BD.E9.9A.9B.E5.A4.A7.E7.99.BE.E7.A7.91.E4.BA.8B.E5.85.B8.20.E5.B0.8F.E9.A0.85.E7.9B.AE.E4.BA.8B.E5.85.B8


●ではヒトゲノムとは
ヒトゲノムは、その名の通りヒト (Homo sapiens) のゲノム、すなわち、遺伝情報の1セットである。ヒトゲノムは核ゲノムとミトコンドリアゲノムから成る。
核ゲノムは約31億塩基対あり、細胞核内で24種の線状DNAに分かれて染色体を形成している。最も大きいものが2億5千万塩基対で、最も小さいものが5500万塩基対である。

染色体は22種類の常染色体とXとYの2種類の性染色体に分類される。核を持たない赤血球をのぞく体細胞は2倍体であり、同じ種類の常染色体を2本ずつ、性染色体を2本(女性はXとX、男性はXとY)の合計46本の染色体を持っている。生殖細胞は1倍体であり、常染色体を1本ずつ、性染色体を1本の合計23本の染色体を持っている。なお、細胞核中のゲノムは(フラクタル構造の一種である)ヒルベルト曲線と類似した、コンパクト形に折りたたまれていることが近年になって判明した[1]。

ミトコンドリアゲノムは16569塩基対の環状DNAでミトコンドリアの中に多数存在している。体細胞も生殖細胞も約8000個ずつ持っている。

近年の研究では、ゲノム中のほとんどのノンコーディングDNAが生化学的活性(遺伝子発現調整、染色体の構造形成、エピジェネティクスのコントロールなど)を持っていることが示唆されている。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%88%E3%82%B2%E3%83%8E%E3%83%A0
→ヒトゲノム計画


●核って?

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典型的な動物細胞の模式図: (1) 核小体(仁)、(2) 細胞核、(3) リボソーム、(4) 小胞、(5) 粗面小胞体、(6) ゴルジ体、(7) 微小管、(8) 滑面小胞体、(9) ミトコンドリア、(10) 液胞、(11) 細胞質基質、(12) リソソーム、(13) 中心体
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%B0%E8%83%9E%E6%A0%B8


●ヒトゲノム(核DNA長鎖読みとり型次世代シークエンサーを用いた日本人のもつゲノム構造解析〜)マップhttp://www.lif.kyoto-u.ac.jp/genomemap/

●日本人ヒトゲノムマップ公開サイト公開URL:http://jrg.megabank.tohoku.ac.jp/

●一家に一枚ゲノムマップPDFマップダウンロードサイトhttp://stw.mext.go.jp/series.html

●総合研究大学院大学の縄文人ゲノム
『縄文人の核ゲノム配列をはじめて決定〜
東ユーラシア人の中で最初に分岐したのは縄文人だった〜』https://www.soken.ac.jp/news/30232/

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図1:三貫地縄文人(赤点)と他の人類集団ゲノムデータとの遺伝的近縁関係を主成分分析(PCA)でしめしたもの
(今回の論文の Figure 1b) クレジット:総研大・国立遺伝学研究所

「国立遺伝学研究所集団遺伝研究部門および総合研究大学院大学遺伝学専攻の斎藤成也教授らのグループは、福島県北部にある三貫地貝塚から出土した縄文時代人(縄文人)の歯髄からDNAを抽出して、核ゲノムの一部を解読することに成功しました。
これまで縄文人のDNAについては、ミトコンドリアDNAの情報しか得られていませんでした。今回、ミトコンドリアDNAの数千倍にあたる核ゲノムのDNA配列1億1,500万塩基対を決定しました。このゲノム情報を、現代日本列島人と比較解析したところ、縄文人はアイヌ人にもっとも近く、ついでオキナワ人、そしてヤマト人(アイヌ人とオキナワ人を除く日本列島人)に近縁であることが明らかになりました。さらに、縄文人は、現代人の祖先がアフリカから東ユーラシア(東アジアと東南アジア)に移り住んだ頃、もっとも早く分岐した古い系統であること、そして、現代の本土日本人に伝えられた縄文人ゲノムの割合は15%程度であることが明らかになりました。

 今回、縄文人の核ゲノムの一部が解読されたことによって、縄文人が現代の東アジア人と比べて遺伝的に特異な集団であったことが明らかとなりました。今後、縄文人ゲノムデータを充実させ、それらを比較解析することによって、縄文人のたどった進化史が明らかになり、日本列島人の起源と成立を知ることにつながると期待されます。
この研究成果は、Journal of Human Genetics(Online版)に掲載されます。」


●韓国人ゲノムマップ自画自賛http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20161006-00000005-cnippou-kr
マップそのものはまだ世界に配信されてないようだ


●中国人ゲノムマップ自画自賛http://www.vt81.com/view/4411693.htm
マップ公開サイトまだ不明。画像はある。

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■Wikiアジア系民族一覧と各民族解説へのリンク
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2%E7%B3%BB%E6%B0%91%E6%97%8F

■中国少数民族一覧http://www.allchinainfo.com/ethnic/achang.html
開いた画面左側の少数民族を選んでクリックする。

ただしDNAや言語文法などについては民族学的サイトゆえに当然言及なし。残念。文法のAOV(主語+目的語+動詞の語順)型とか、どの民族と遺伝子が似るかなどの一覧が欲しいところ。外見や祭祀形態や風俗風習、あるいは骨格比較などは主観性があってあいまいなので、これからは詳細な民族別の遺伝子ゲノム情報が最も大事になる。文化人類学での類似はもうわかっている。遺伝子人類学での比較。それも核ゲノム(一般にヒトゲノム)だけでよい。mt(ミトコンドリア)遺伝子とY染色体遺伝子での分析は男女移動説明の参考程度に必要だが、ゲノム検索ではまだけっこうひっかかってくるから邪魔にはなってしまう。







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染色体情報(核ゲノム及びY・X染色体情報)とミトコンドリア情報のすべてを分析したのが「ヒトゲノム」情報である。特に人類の長期的移動を明らかにするのが核ゲノム、現代に近い時代の男女別移動を明らかにするのがmt、Y染色体分析である。したがって後者は人類遺伝子拡散研究の参考的扱いに、その重要性をやや下げた格好になる。そもそも家族単位が拡散してゆく過程において夫と妻が別々に行動したはずはない。中には戦争状態で離散する場合もあるが、拡散はまずは男子が先行し、調査の結果そこが安全なら子々孫々、祖父・祖母などがやってくるはずである。ポリネシア人=ラピタ人などのようなボート移動なら家族全員の同時移動もありえたかもしれないが、いずれにせよ、よほどの逃避行でない限り、家族・同族全員が一緒に行動すれば、なにか事故があればその民族は全滅しかねないのだから、まずは行動的な男子が動いただろう。

さて、縄文人はアジア系の同じ血脈を持つ大民族の中で、最初に東ユーラシア人の系統樹から分岐したことがわかった。つまり最古の東アジア人種のひとつである。一方弥生人は、それよりずっと遅れて分岐した人々が長い朝鮮半島定住生活を経て縄文晩期あたりに徐々に渡来した倭種たちであり、その源流はもともと中国の長江流域の長江文明人が離散し移動した人々であろう。この長江人たちはさまざまな多種の小民族に分かれていたが、その中のどの民族が、ひとつはチベットへ、ひとつはインドシナへ、またひとつは極東へと分かれて離散していったかがまだ遺伝子的に明確にされていない。
長江人はあるいは直接東シナ海を越えて日本列島南西部=九州西岸(最初の候補は考古学では佐賀県菜畑、半島からは福岡県遠賀川流域があげられる)へダイレクトにやってきた一派もあったかも知れないが小数であろう。あるいは南九州や琉球諸島へもたどり着いた一派もなかったとは言えない。

特にのちの呉越の民の離散では、そういうことは充分あったと思えるのは、南九州の隼人が持っている「呉の太伯の裔」という伝承が、中国の倭種海人族である白水郎(あま)にもあることで想像できる。白水(中国語パイスイ)は中国南部の地名である。水にもぐることを得意とした潜水漁業の人々がいた場所である。白水県(はくすい-けん)は中華人民共和国陝西省渭南市に位置する県。しかし中国には白水と地名はいくつもあり、白水台のように石灰分の多い白い水が湧く場所も白水郷と呼ばれており海士がいた村がどこだったかは定かにされていない。

白水乡 (万载县),中华人民共和国江西省宜春市万载县下辖的乡
白水乡 (桂阳县),中华人民共和国湖南省郴州市桂阳县下辖的乡
白水乡 (安岳县),中华人民共和国四川省资阳市安岳县下辖的乡

日本人ルーツを知るためには、この地域の特定と、そこの民族の遺伝子調査は必要である。するとそれが日本南部の縄文後期人となった可能性が出るからである。鹿児島県上野原や奄美、琉球、されあに台湾原住民にも関係する可能性がある。インドシナのマレーなども。

ヒトゲノム計画は各国単位ではなされている。しかし少数民族単位ではなされていない。今後、おそらく迅速にそれはなされ、全世界の民族の細かな遺伝子の類似と違いは明らかになるだろう。しかし今、アジア人には、アジア人独自の発生原理を知ることが必要になっている。ところがそうなると、今度はそこに各国のイデオロギー=民族至上主義などが影響を与え、解答が曲げられてしまう可能性がある。この政治的介入が実は一番やっかいである。特に朝鮮民族と中華民族はそういう意識がはなはだしく強いので、日本やインドシナその他の国の分析以上に一応うたがっておかねばならなくなってしまい、それでは完全な比較にならない。

民族主義や宗教は過去のも何度も科学の進歩の邪魔をしてきた厄介者である。また、これまで科学を主導してきた西欧自然科学の結論も、実は、常識としてよいかどうか、この分野でははなはだ疑問がある。キリスト教中心主義が根底にある世界での分析にも、民族主義・白豪主義に近い修正があるかも知れないからだ。

しかるにこの問題は日本人が行うのが最も信頼性が高いだろうと世界の誰もが考えるはずである。日本人は正確無比に調査・分析する民族だし、一旦出た答えをまずは正直に(比較的である)公開する。
そうでなければ第三者が行うべきである。もちろん西欧人意外でそれがいるのならだが。例えばアフリカ人研究者か?

そこまでやらねば、どこまでも特殊意見の持ち主はネット上にあふれ続けるだろう。

科学に最終解答などないとノーベル賞に輝いた博士が語っていたが、そういう意味でも、最終解答、コモンセンスができあがるための邪魔者はあまたある。

だから、歴史を愛するものは、文献や考古学だけに頼って歴史を推測してはだめで、遺伝子学こそをこれからは遅れないように見ておく必要がある。それが最終解答を導く、歴史のリーサルウエポンだからだ。それはおそらくあと数十年以内にざっとした解答を導くことだろう。もっとはやいかも知れない。戦争と政治と経済が邪魔しなければだ。mt遺伝子による日本人ルーツが出されてからわずか数年で、いまやメインは核ゲノム比較に完全移行している。それほど早い。


歴史好きはこれから歴史書は捨てて、科学雑誌を読みふけったほうがいい。そのうち秀吉や家康の遺伝子とか公開されたりするかも知れない。すると時代小説家は失業することになるだろう。それはそれで味気ないことになり、歴史愛好家すら消えてゆくのかも知れないが・・・。その頃にはぼくは死んでしまっているだろうからじゃんじゃんやって欲しい。あなたは知ってから死にたいか?知らずに死にたいか?ぼくは死ぬ前に知って安心して死にたい。

ぼくには寒冷地対応型モンゴロイドのような一重まぶた(蒙古襞)でもないし、骨格は南方系の痩せ型だし、顔の彫りも深いほうだから、江南・縄文・海人系だと思っているので、北アジアや半島にはあまり思い入れはない。しかし、それがやはりある程度ぼく自身の日本人分析に影響してしまうのは弱点である。できるだけ平等な視線で見ようとは思うのだが・・・。ときおり高揚していらぬことも書いてしまう。いかんなあ。その性格はなんだか渡来系的で困っている。













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