今現在のニュースでようやく倒壊などの被害状況が出ました。倒壊がないというのは間違いだったようです。けっこうな被害があるようです。題名は変更しましょう。ただ熊本のように古い時代の家屋はそれほどは多くはなさそうでよかった。瀟洒で優美な古い町並みや家屋は危険性も高い。熊本は古い住宅が多かったんだなと思いました。
しかし熊本・大分のMw7弱よりはましかな?Mw=モーメント マグニチュードは1つ違うと拡散エネルギーは30倍違う・・・R・ゲラー。
鳥取県湯梨浜町の位置
鳥取県の活断層
地震はさっき起きたばかりなのでざっとしたところですが。
鳥取県湯梨浜町を震源とする大き目の地震がありました。
事前に今日の昼間に震度4の揺れがあったようです。ほかにも最近、かなり小さい地震が起きていたことに今気付きました。
軒並み鳥取で起きてました。見落とし!
その気で見てれば予知できていたんだ。すまねえ。
今のが本震だったようで、その後も余震が連続しています。
地震は横揺れ。活断層の少ない地域ですから縦揺れは起こっていないようでよかったです。島根原発、伊方原発は現在点検中で、被害はなさそうです。原発の事故は大地震には強く、心配なのは大津波ですが、その心配もなさそうでよかったですね。
筆者はかなり昔にこの地域に数度旅しています。
湯梨浜という町名は近年の合併で募集されたもので、以前は泊町、東郷町、羽合町の三つがあったところです。
記憶では、泊町で一泊し、美しい砂浜で釣りをしたこと、東郷町は古代には潟湖で海に面しており日本海航行の重要な貿易港でしたから近年見に行きました。羽合町はもう大学生の頃に島根山間部の友人を訪問したおりに温泉に入ったところ。塩が強くて石鹸の泡が立たないかわった温泉でした。つまり温泉に海水が混じっているということは縄文海進時代には海底だった場所になります。
鳥取といえば火山だった大山、あるいはおとなりの島根に三瓶山もありますが、かなり西側で関係はまだ不明です。
いずれもなつかしい場所で、少し驚いています。
鳥取県は秋吉変成帯に乗っかった地域です。
ただし内部構造は少し複雑で、いろいろな小さな変成帯で構成されています。
秋吉帯は日本列島ではかなり古い時代の付加体で、構造線にも接しています。
また日本海の中国地方の地震には過去二つの種類があり、南海トラフの振動の影響で起こるものと、日本海側で単独に起こったものです。今回は後者でしょう。ただし単独地震でも、あとで書きますが過去のトラフ沈み込みの影響があっての積み重ねが生むのだと思えます。
2016年春の熊本・大分地震以後ずっと地震情報を毎朝ながめていましたが、この規模で日本海側でというのは意外でした。
最初、湯梨浜と聞いたとき、東北大震災のときの宮城県名取市閖上(ゆりあげ)を思い出し、これは?と思いましたが、地名はあとからのものでした。無関係のようです。
東京大学地震研究所の2011年での島根原発、伊方原発の地震発生確率は0.0%でしたから、また予知ははずれましたね。
もっとも現在の予知研究は東海地震・浜岡がある駿河湾だけしかやられてません。国も予知学者もお金が儲からない地方の研究はしなくなりました。まったく。
ただし政府の調査では山陰地方西部の大地震発生確率は40パーセント以上でした。
参考サイト、画像のあったサイト
鳥取県は公開している県全体の防災マップが見つかりません。鳥取市のものはPDFだけでHtmlのものはありませんでした。これ、意外と不便ですね。htmlでないと一般性が低くなります。全国都道府県でも行政関連の資料はほとんどPDFで、PDFを見るためには大きな容量のソフトが必要なので家庭や個人には負担になります。
鳥取市公式ウェブサイト地震防災マップ一覧http://www.city.tottori.lg.jp/www/contents/1242894971013/index.html
YOMIURI ONRINE 2000年 の鳥取西地震http://www.yomiuri.co.jp/osaka/feature/CO004347/20150525-OYTAT50004.html
ある程度京大防災研究所は予見できていたようですね。
Hiro's Fs scrawl http://plaza.rakuten.co.jp/hkages/diary/201607010000/
以上、ここまで極力風評にならない程度の情報を書きました。
ではすでに多くの予知サイトが話題にしている南海トラフとの関連性に言及します。上のリンクにある京大防災研究所の2000年の調査で中国地方の地盤ひずみの図が掲載されています。
中国地方は過去の阪神・淡路大地震のせいもあってか、山陽地方でかなりのひずみが生じていました。これはもっと昔に起こった大地震の影響もあって、阪神・淡路で助長された地盤沈下です。こういう沈下現象は各地の海岸線で見られるはずのものですが、土佐や今回の鳥取などは、こうしたひずみの影響で修正作用がいつ起こるかわからないようなのです。今回の鳥取の揺れはつまりこれではないかと思いますから、広い視線では過去の南海トラフのゆれも関わりがないわけではない。といいますか、すべての地震は、そうした各地であったひずみが、影響しあって起こされるものだということがわかります。
だからといってこれは大地の修正作用なので、そのまま近々の東南海大地震発生を引き起こす直接の要因になるかはそのときにならねばわからないでしょう。熊本・大分以降、三波川変成帯を中心とするゆれの伝播と、周辺地層への飛び地的なゆれも起きています。これらのすべては、それはもう古い時代からの作用反作用の積み重ねから生じます。いつどこで起こるかは予知しがたい。
ただ、変成帯とプレートの因果関係で見ますと、だいたい起こるんじゃないかなといった予感?は見えてくるようにも思うのです。あとは勘でしょうか?
今回の日本海での揺れでなら予知して人はあるようです。新潟沖などで揺れの前兆らしき動きがあると言っている人があります。またこの10月15日に中国地方の地震を予知していたというサイトもありました。それがなぜなのかは知りませんし、あえてリンクは貼っていません。科学性がないとちょっとね。
シックスセンスというものはあるとは思います。そしてそれを科学的に予知に結びつけることも重要です。予知能力があっても充分な調査資料があっての話です。納得できる資料が必要です。
いずれにせよ、比較的古い変成帯付加体である日本海やで起こる地震の多くはさっき書いたように、過去のトラフのひずみで生じた蓄積された地形の偏りを、地球自身が修正しようとして突然起こります。いずれは発生の大本であるトラフそのものの沈み込みになって爆発するのは間違いない。でもそれがいつ起こるかはまったくお手上げです。