櫻井よしこじゃないが、今このときに、ニュースのトップに真央ちゃんですか?的な事態が刻一刻と、静かな恐怖を道連れにしてじわじわ迫っている。
やっとバラエティニュースもそこに気付いたのか、徐々に北朝鮮緊迫化ではじまるようになった。
そうなのだ、今、私たちは歴史が大転換するかも知れない時間を生きている。
これまで、核兵器をもっている国を、核兵器を持っている国が攻めた前例はない。皆無だ。核兵器はいわゆる「抑止力」のための「使わないみせかけの武器」=カリスマ武力だとされてきた。しかし、今、現実に世界最大の武力を持つアメリカが、じわりじわりと朝鮮の海を包囲しようと攻め寄っている。
日本国民の心も、北朝鮮の人々も、韓国も、しかし、心そこにあらずを演じている。そんなこと起きませんよというように、ほかの事件を書きたて、韓国などは大統領選ばかりが、北朝鮮では軍事パレードに、それぞれ迫り来る恐怖に気付かぬふりをして、うっちゃろうとしている。それが東アジアの伝統的古代的な「忌み」思想であることは間違いない。東アジアはいいと悪いに関係なく、一致して「言霊」思想の世界にあるのだ。
言い出さない。逃げ出さない。怖がらないふりをする。
しかし内心は心臓が破裂しそうに戦々恐々としているはずだ。
筆者は、ここに来ては、もうじっと見つめるしかないのであり、何よりも、それを苦痛ではなく、歴史の証人として冷徹に直視しつつも、達観して、何が起ころうと北は変わらねばならないのだというアメリカの考え方を認める側に立っているのである。いや立つしかない。西側の自由主義の勝利を待つのが日本の立場であろう。
さて、世界はいつかはひとつの世界になり、平和で共存できるようにならねばならない、というのは筆者も子供のころから信じてきた未来像である。そのことは自由主義社会の共通の未来像。北朝鮮や中国やロシアや中東は、その西欧的理想世界像を否定する世界にいる。北は、さらに中国共産主義とロシア社会主義とアメリカ自由主義の交差する場所にあって、それらの対立のアンチ緩衝地帯としてのみ生きながらえてきた特殊国家である。
それは
hr朝鮮半島がそうだった。歴史的にそいう位置に彼ら朝鮮民族は追い詰められてきたのである。これが歴史の必然であることはどうしようもない。
北が滅びることは、韓国人にとってははらからで朝鮮民族の死滅=全朝鮮民族の半減を意味してしまうわけである。それを彼らはどう感じるだろう?と想像してみて欲しい。日本人の例えば東の半分が滅びていなくなったとしたら、西日本人は、あるいはその反対だとしても、どう感じるだろう?
その思いは知ってあげねばなるまい。
知らぬ顔をして怖がっている古代人は、やまほどこのネット上にもあふれていることだろう。なぜ語らぬのか知らぬ。語らねば、やがてあなたは戦争の片棒をかついだことになってしまうとは考えないのだろうか>今語らねば、なんのためにネット上にサイトを作ったのかと問いたい。
この国は自由の国である。言霊などはもう必要なかろう。