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●地球絶滅
A 地球の成り立ち
A-1 原始地球の誕生
原始地球は太陽の放射するガスが集まる星雲だった。
やがて小さな高温の内核(コア)ができあがると、その高温によってガスが揮発し雲散霧消。残ったのが原始地球で、ほとんど隕石と大差ないもの。隕石同様、金属成分や岩石成分が交じり合う物体。
揮発成分が抜け、多数の惑星衝突による重力エネルギー放射がなされるときに、ガスはすべて飛ばされた。しかし抜けたガスは火山ガスと同じ窒素、二酸化炭素、水蒸気から成っており、これが地球大気のもとになったと考えられる。原始大気である。
原始大気の中の水蒸気は凝結し雨となって海水になった。原子海洋である。
(のちに月にあった水が地球引力ですべて地球の海にあわさった説もある)
地球内核誕生からここまでの期間は2~3億年である、
コア完成の道のり
内核がどうやってできたかというと、惑星衝突によって重力エネルギーが放出されるとき、表層部がとてつもなく高温になるが、惑星成長とともにさらに温度は上昇する。表層も高温、内部も超高温な状態だ。すると比重の大きい金属の鉄やニッケルは融けてまとまり核となった。その周りを、金属についで重たい岩石質のマグマが取り囲み、一方地表へゆくほど冷えて固まりはじめ、これによってマグマの分化作用が起こる。重たく動かない比重が岩石に次いで重い下部マントルと、流動的な軽い上部マントルの二重構造ができあがり、地球内部は三重構造になった。
※地球のガスが抜けた証拠がアルゴンの存在
A-2 地殻誕生と酸素発生と生命誕生
水蒸気が冷えて海ができると、二酸化炭素は海に溶け、カルシウムと反応して石灰岩を作った。それで山ほど充満していた二酸化炭素は減って、今度は上部マントルが地表の沈みこみ運動で活発化(熱水と岩石溶解によるマグマ発生)。表層岩石であるかんらん石や玄武岩やらを食って、高温地下水の刺激でマグマが地表に飛び出す=海中噴火口。そこで生命が生まれたらしい。そのシステムはまだ不明。
地殻の成分は大陸が花崗岩、海洋が玄武岩だが、玄武岩の比重は花崗岩より重いため、海溝では海洋プレートが大陸プレートの下へ引き込まれている。これらは岩石密度の測定でわかった。
地殻と上部マントルをあわせて地殻部(力学区分ではリソスフェア)である。それが下部マントル(力学区分アセノスフェア)の上にぷかぷか浮いている。その地表からの深さ=距離は100キロメートルほど。最下層が高温・高圧で高い剛性を持つ岩圏(力学区分でメソスフェア)である。
かんたんに考えるならその構造は四層で、岩石が冷えた地表と融けた上部マントルを合わせて地殻、その下に動かない岩石のマントル、もっと動かない岩圏、真ん中が金属核ということになる。つまり所詮地球は岩石と鉱物でできている。
それらが固いかやわらかいか、動くか動かないかだけの違い。そしてその違いがプレートを動かしている。さらにその擦れ合いが火山を噴火させたり、地震を起こしたり、地殻にひびや断裂を生み出す。ただそれだけのことなのだが、人類、生命体のすべてがその「カミワザ」によって右往左往し、滅びたり生まれたりする。これが地球の節理であり、摂理であり、さらにその地球を作ったのは太陽であり、太陽系を作ったのは宇宙の節理である。
それが要するに地球だ。
だから人は古くから畏れ、大地を神としてきた。
A-3 生命絶滅の二つの原因
生命の大量絶滅を生み出す方法には二つある。
ひとつは超高温化。
ひとつは超寒冷化である。
スーパープルーム
地球の超高温化はスーパープルームの噴出で起こる。
ペルム紀末の大絶滅の原因は
「ペルム紀末の起きた大絶滅では、三葉虫やアンモナイトなどの海洋生物の80~96%、陸上へ進出していた昆虫、爬虫類や恐竜、哺乳類の祖先などの脊椎生物の70%が死滅したと考えられている(※1)。なぜ、このような大イベントが起きたのか、長く論争が続いてきた。
最も有力なのは、地球内部のマントルが地上へわき上がってきて、地上のあちこちに大規模な火山を噴火させたというスーパー・プルーム(Super Plume)仮説だ(※2)。プルームというのは、地球内部から風船のように地殻へ浮上してくる熱せられた溶岩の巨大な塊りで、白亜紀末の大絶滅の原因にもプルーム仮説がある。
ペルム紀の地上にはパンゲアという超大陸があり、現在のように大陸が分散していなかった。パンゲア超大陸の下からスーパー・プルームがわき上がり、地表を壊滅的に破壊するほどの火山活動が始まったというわけだ。」
人類は突如として「大絶滅」するかもしれない 本日記事
寒冷化の原因は、まずは恐竜絶滅で有名なP-T境界での巨大隕石落下である(いずれもまだ説である)。さらに火山大噴火による煤煙の太陽光遮蔽も、小氷期を作る。
それらがこの40数億年のあいだに繰り返されてきた。今は氷期と氷期のはざまの間氷期である。
ここまでを動画で楽しむ。
地球の中心"コア"への旅
さて、では宇宙や太陽系の誕生とか、宇宙の外のほかの宇宙などと考え始めると、際限がなさ過ぎて、凡人の思考の枠を超えてしまう。眠れなくなり、廃人のようになりそうだから考えないでおこう。死ぬ前に考えよう。健康のために。
2 海底の地形
地表のことを考えよう。地下のことは一旦メフィストフェレスや閻魔様にまかせよう。
これは太平洋の海中である。
たくさんの、連なる海嶺や島弧が見える。
われわれはそのひとつに住んでいる。
すべてが火山連山だと考えてよかろう。火山群島が連なっているリングオブファイアのまっただ中に私たちの日本列島は、できてしまった。
大陸の、朝鮮半島とつながっていた場所が、あるプレート同志の衝撃で飛び出した。
だから西日本と韓国には同じ石(片麻岩 へんまがん)のベルトが見つかる。
大陸が裂けてできた海・日本海 1/2
隠岐の島片麻岩層
西日本島があった場所
こういう大陸から切れて離れてゆくだろう場所は世界にたくさんある。
では次回、地球の表面を考えてみよう。
いやあ、地球ってほんっとに面白いですね。
さいなら、さいなら、さいなら