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さが 佐賀・嵯峨地名由来 語源 険しい土地 逆流 ついでに相良、かなさな国


嵯峨とは、山に高低があって、険しい様子。山がぎざぎざしていて不ぞろいな様子をさす言葉。
https://dic.nicovideo.jp/a/%E5%B5%AF%E5%B3%A8

佐賀とは 4佐嘉川(現在の嘉瀬川)が逆流する地名。
http://chimei-allguide.com/41/000.html

「河川特性 嘉瀬川は、山地部に降った雨が一気に佐賀平野に流入し、災害をまき起こす暴れ川であったため、古くから治水、利水事業が行われており、その中でも成富兵庫(1560-1634)の石井樋が有名です。 また、河床が堤内地の平野より高い天井河川であるため、ひとたび堤防が破堤すれば、佐賀市街地をはじめとする流域市町村は、大きな被害となる要素をもっています。 主な洪水の記録」国土交通省九州
http://www.qsr.mlit.go.jp/takeo/kasegawa/

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嘉瀬川で検索すれば、まず氾濫とか水位とかの単語がくっついて表示されるほど、暴れる川である。なぜか?
「上流部が急峻な山間部. 佐賀平野を囲む脊振山地は急峻であることから、ここを源流とする川の多くが大雨の時などは降った雨が集まり一気に下流へ流れるので、洪水が起こりやすい地形になっています。」上記同サイト
天井川である理由は有明海から大量の土砂が逆流するからである。そこへ雨が降ると、そばにある背振山地の急峻な崖から大量の流れ込みが起こり、容易に氾濫する。そういう険しいところだから「さがしき土地」でさが。


「さが」は要するに「さか」。
往古は日本語の濁音は濁らない。
さかは坂、逆である。佐賀県の佐賀は、逆流する川の名前から来たというのが最もよそうである。栄える、坂は選べない。佐賀県は坂がないし、風土記の楠があったから栄える、とは思えない。西日本で楠は珍しくもない樹木。ただし生命・宇宙の樹としてよくクスが登場する。けれど往古日本でクスと言えばむしろ正反対の棺に使う香木だった。そのわけは腐敗を防止する樟脳がクスから作られるのでわかるはず。


一方京都の嵯峨野の嵯峨は、地形。でこぼこしてとがっている荒れた土地。まさに秦氏入植前の嵯峨野=葛野郡はそういう野放し状態だったはずだ。
ただし、ぎざぎざしているとは、つまりは「さがしき」状態であるから、そういう地形の表現そのものは「逆」に始まるだろう。ならば地名としては嵯峨も佐賀も同じだったことになる。

「さがし」とは?
険しいこと。傾斜が激しい。
「さしもさがしき東坂(ひんがしざか)」平家二・一行 阿闍梨之沙汰

ちなみに濁らずに「さかし」だと賢いこと。
大分方言に「さかしい=賢い」がある。


さて、佐賀と嵯峨には共に険しい地形と言う共通点があった。そういう視点で、ぜひ、あなたのお近くの「さが」地名の地形をごらんになってください。避難しなくていいですか?おたくのさがは。

①佐賀県佐賀市発祥。平安時代に「佐嘉」の表記で記録のある地名。青森県下北郡風間浦村下風呂(大字)、福島県耶麻郡猪苗代町磐根湯達沢で伝承あり。
②茨城県かすみがうら市坂(サカ(旧:佐賀郷))発祥。平安時代から記録のある地名。
坂も語源は逆と同じである。逆方向の傾斜。
③大分県大分市佐賀関発祥。鎌倉時代から記録のある地名。地名は「坂関」とも表記した。
坂の多い半島である。
④京都府嵯峨野
⑤神奈川県相模原
⑥各地の相良
さがらも相模原も元は荒れ果てた原野地名である。

ほかにありますか?



ちなみに佐賀県の吉野ヶ里。
「よしの」という土地はだいたい全国的に「悪し」が逆転した地名。
筑後川が逆流ないしは暴れる。ただおかげで肥沃な田園地帯にもなれた。
ゆえにここに大きな遺跡がある。
「よしのがり」なぜさとではなく「り」と音読み?
渡来人が多く入ったから。朝鮮でも里地名が多い。

神崎郡は?
「神がいる城」
かなそな国か?違う。「かなそな」
金鑚神社(かなさなじんじゃ、金鑽神社)は、埼玉県児玉郡神川町字二ノ宮














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