「仁徳天皇陵は誰の墓?」 初の外部調査に期待される“成果”〈週刊朝日〉
AERA10/24(水) 7:00配信
国内最大級の前方後円墳である大山(だいせん)古墳(仁徳陵古墳)を、宮内庁が自治体と共同での調査に取りかかることになった。
今回の調査範囲は、鍵穴のような形をした墳丘ではなく、それを三重に囲む「第一堤」と呼ばれる一番内側の堤のごく一部分とされる。
『天皇陵古墳を歩く』(朝日新聞出版)など古墳に関する著書が多い、古代学研究会陵墓委員の今尾文昭氏は、この調査に疑問を呈する。
「古墳を保存整備するのならば、なぜ墳丘ではなく第一堤を優先するのか」
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先年の箸墓古墳共同調査でがっかりし、今回やっと大仙古墳の調査と聞いて「やっとか、しかしよかった」と感じていたが、予定されている調査内容が濠の一部だけと聞いて、がっかりしてしまった。やはり墳丘調査を宮内庁はいまだにしぶるかと。
そもそも日本人として、日本人の歴史を少しでも正確に知りたいのは当然だろう。なぜそれを拒むのか?
墓を暴くのだから、確かに一部の右よりの意見には「考古学は墓荒し、墓泥棒」という意見はあるだろう。だが人間は「知りたい生物」なのだ。神道が墓を荒らすのは不浄行為と決め付けていることもある。しかしあまりに古い発想だ。天皇だって天皇家の本当の歴史を知りたいはずである。人間なのだから。
やはり背後に政治団体の圧力もあるか?
いやそれ以上に、河内の古墳群が天皇家と無関係な王家だったとしたら、、、という疑心暗鬼が宮内庁にはあるとしか見えないのだが?
最初の一歩・・・そうとらまえるしかないか。いったいあと何百年、彼らは非近代的な亡霊にとらわれるのだろう。気が遠くなる。天皇陵や箸墓が暴かれない限り、日本はいつまで経っても古代のままだと西欧に笑われるだろう。冷ややかに。自分たちの先祖のことまでタブーにする前世紀の遺物では、東アジア全体の古代からの解放にはなるまい。けっ。