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世界の歴史を変えた鉱物 1、ダイアモンド 暴落するだろう鉱物


神話と天皇に関した調査は、多くの『日本書紀』とその神話のヒントをくれた。
これで、一旦切り上げて、また堅いものの話をしよう。
鉱物は人類の歴史であり、科学であり、工業の発達を促してきたが、それだけでなく、人類を、特に女性の物欲を目覚めさせ、結果的にもうひとつの歴史である、「事件の陰に女あり」という傾城(けいせい)の歴史を生むことにもなった物質だ。


今、筆者の手元には『世界の歴史を変えた鉱物』という本がある。
鉱物を理科的によく知りたくて借りてきたのだが、意外なことに、筆者の予測を裏切って、そこに揚げられた鉱物の一番目は、銅や鉄ではなくダイアモンドや金や珊瑚といっら貴金属、有機鉱物の宝石類が最初に並んでいた。ではこの本の筆者の本意を読み取って、まずそこから始めてみよう。

1 ダイアモンド 金剛石 
ギリシア語で「征服できないもの」が語源。
それがスペイン語ディアマンテ、英語でダイアモンドに。
炭素同位体
石炭が圧縮されたガラス質の鉱物。
最も堅い鉱物。
だから研磨剤にも使われるが、多くは宝石として高価取引されている。
電気を通さない。
屈折率=2.42

 
「マントル起源の火成岩であるキンバーライトに含まれる。
キンバーライトの貫入とともにマントルにおける高温・高圧状態の炭素(ダイヤモンド)が地表近くまで一気に移動することでグラファイトへの相転移を起こさなかったと考えられている。このため、ダイヤモンドの産出地はキンバーライトの認められる地域、すなわち安定陸塊に偏っている。
 
2004年時点の総産出量は15600万カラット(以下、USGS Minerals Yearbook 2004)であった。国別の生産量(単位カラット)を以下に示す(カラットは宝石の質量を表すのに良く用いられる単位で、1カラットは0.2グラムに等しい)。」Wiki
 

最大のものではアフリカの鉱山で発見された


発見
1866年の南アフリカのキンバリーでのダイヤモンドの発見により、現代のダイヤモンド市場のストーリーがアフリカ大陸で開始。

デ・ビアス社
 起業家セシル・ローズは22年後の1888年にDe Beers Consolidated Mines Limited(デビアス合同鉱山株式会社)を設立。南アフリカの鉱山採掘で、1900年には、原石世界生産量の約90パーセント(推定)を支配する。

生産量
1990年代に年間1億カラットを突破。

原産地
南アフリカ、ザイール(現コンゴ民主共和国)、旧ソビエト連邦、ボツワナ出するJwaneng鉱山、オーストラリア、カナダ北部など。

人間生活への影響
地球深く掘る事で、地中のひずみを生じさせた。
目もくらむ美しさが、技術の発展とともに、物欲を刺激し、マフィアや高額所得者たちの争奪のために、さまざまな事件、事故、戦争の火種になることもある。
レーザー武器の発達。
ICなどさまざまなAI技術に応用。
人工ダイヤの生産
カット技術の向上



世界最大の鉱脈発見
2016年2月15日、鉱山開発会社ルカパが発見したアフリカのアンゴラでは404.2カラットの巨大ダイヤモンドが発掘された。幅が約7センチ、重さが約80グラム、価格は50億円以上と予想。

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イメージ 1

大鉱脈発見による将来の大暴落?

by Wilerson S Andrade
「ダイヤモンドは地球規模で考えればまったく珍しいものではなく、比較的ありふれた鉱物だ」と研究者が語るほど、大量のダイヤモンドが地球内部に眠っていることが、マサチューセッツ工科大学(MIT)やハーバード大学などの共同研究によってわかりました。」
Sound waves reveal diamond cache deep in Earth’s interior | MIT News
http://news.mit.edu/2018/sound-waves-reveal-diamond-cache-deep-earths-interior-0716

研究チームが、地殻を伝わる地震波の速度を研究していたところ、クラトン深部の「根」と呼ばれる部分で地震波の伝わる速度が速くなることがわかりました。なぜ地震波が速くなるのか、地震波の速度からクラトンの根の成分を解析したところ、根の部分はダイヤモンド・マントル由来のかんらん岩エクロジャイトで構成されていることが明らかになりました。研究チームによると、ダイヤモンドの体積比はクラトンの根の最大2%で、その総量はおよそ1000兆トンになるとのことです。ただし、クラトンの根は深さおよそ100~200キロメートルもあり、今の技術ではその深さまで採掘を進めることは不可能だとのこと。

MITの地球・大気・惑星科学の研究者であるウルリッヒ・フォール氏は「ダイヤモンドは地球規模で考えればまったく珍しいものではなく、比較的ありふれた鉱物だということがわかりました。地中深くに眠るダイヤモンドを入手することは現代の技術では不可能ですが、それでもこれまでに考えていたものよりもずっと多くのダイヤモンドが地中に存在しているのです」と語っています。」



もし暴落したら・・・
アフリカはまた暗黒大陸へ逆戻りし、中国やアメリカやロシアや日本からの援助責任が膨大化する危険性がある。それは石油の枯渇と同じことだろうが、石油に比べれば産業貢献率の低い鉱物だから、経済への影響はよくわからない。





最後にダイアモンドが引き起こした戦争
   19世紀末、イギリスの帝国主義の対外政策の一つで、南アフリカのイギリス領ケープ植民地の北方に位置するオランダ系入植者の作ったオレンジ自由国トランスヴァール共和国に対して軍事攻勢をかけ、1902年までにイギリス植民地に組み込んだ典型的な植民地獲得戦争であった。また帝国主義によるアフリカ分割を一段と進めることとなった。

        ブール人は南アフリカにイギリス人より先に入植していたオランダ系の白人の子孫。イギリスがケープ植民地を獲得したため、その支配を避けて北方に移住(グレート=トレックという)し、アフリカ人の土地を奪ってオレンジ自由国・トランスヴァール共和国を建設していた。その地でダイヤモンドと金が発掘されたことを機に、イギリスは植民地支配をその地に拡大しようとした。      



  オレンジ自由国でダイアモンド鉱が発見されると、イギリスはケープ植民地への併合をねらい、1877年に、まずトランスヴァール共和国の併合を強行した。それに対してトランスヴァール側の激しい抵抗が起こり、1880年に第一次ブール戦争が起こった。ブール人は果敢に戦い、1881年2月のマジュバの戦いではイギリス軍が大敗して講和に持ち込まれ、一定の自治を与えることで休戦した。      


       さらに1886年、トランスヴァールに金鉱が発見されると、ケープ植民地首相であり現地のイギリス人企業家を代表するセシル=ローズは、イギリス南アフリカ会社(BSAC、東インド会社後に久々に設けられた特許会社)を設立、1890~94年にかけてトランスヴァールの北方の広大な土地に武装した遠征隊を派遣し、ンデベレ人など現地アフリカ人を制圧して強引に領有し、ローデシアと命名した。さらにその地からトランスヴァール介入の機会をうかがい、1895年12月、トランスヴァール内のイギリス人を保護するという名目でジェームソンという人物に軍隊をつけて侵入させた。しかし、侵入部隊はブール軍によって阻止され、ジェームソンも捕虜となり失敗した。このジェームソン侵入事件という強引な干渉策は内外の批判を浴び、イギリス政府もセシル=ローズを首相の地位から解任せざるを得なくなった。       などなどhttps://www.y-history.net/appendix/wh1402-021.html















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