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「古代エジプトでは、その習性が太陽神ケプリと近似したものであることから同一視され、再生や復活の象徴である聖なる甲虫として崇拝され、スカラベをかたどった石や印章などが作られた。古代エジプトの人々は、スカラベはオスしか存在しない昆虫で、繁殖方法については精液を糞の玉の中へ注いで子供を作ると解釈していた。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B9%E3%82%AB%E3%83%A9%E3%83%99
Wikiはそのような説明をしてある。
それではなんの回答にもならないではないか。
なぜエジプト人はスカラベを太陽神だと思ったのか?
それではなんの回答にもならないではないか。
なぜエジプト人はスカラベを太陽神だと思ったのか?
太陽の色は金が発見されてからは金色になっていった歴史があるが、スカラベは黒く地味である。
丸い形は確かに太陽だが、色彩はむしろ黒点であり、日本のヤタノカラスと共通点がある。
丸い形は確かに太陽だが、色彩はむしろ黒点であり、日本のヤタノカラスと共通点がある。
ヤタノカラスが太陽の使者だったように、スカラベもそうである。
太陽神は実はこの虫がせっせと運んでいる球体であるフンのほうなのである。
太陽神というよりも、この虫を模したものは死者の棺の護符となっていることが多い。
太陽神というよりも、この虫を模したものは死者の棺の護符となっていることが多い。
スカラベが霊魂を運ぶ祖霊に見えたのである。
祖霊=神=太陽という構図、転倒、混在が平気で古代信仰には起こる。
エジプトでは金色に輝くコガネムシもまたスカラベであった。
コガネムシならフンコロガシより顕著に太陽光を照り返す光物yとして鏡に類似する。
甲虫の光の大元は、ツバキの葉表皮と同じくクチクラ層という成分で構成されており、クチクラ(ラテン)とは日本語では「角皮」、英語ではキューティクルという物質である。そう、髪の毛の成分とおなじもの。鳥の羽の表面なども同じく。
細胞がつまっており、中に気泡を持っていて、てらてらした反射光がある。
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日本人が神棚に照葉樹の常緑の葉を飾る意味も、西洋人がクリスマスツリーにヒイラギを使うのも、エジプト人のスカラベ信仰と同根である。永遠に光り輝き、太陽光を照り返す。つまりこれは光り物が大好きな女性の好みである。(そのくせ魚のひかりものは嫌がられるが)
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クチクラ層断面図
光るものに心を奪われるのは動物的であり、原始的嗜好性でもある。
鳥おどしに鏡を木にかけるけれど、鳥のほうはさほどそれを嫌がるようでもなく、あまり効果がない。むしろそこに映る自分を、動物は敵視するのが一般的である。しかるに女性は鏡や光り物が大好物であるのは不思議である。
鳥おどしに鏡を木にかけるけれど、鳥のほうはさほどそれを嫌がるようでもなく、あまり効果がない。むしろそこに映る自分を、動物は敵視するのが一般的である。しかるに女性は鏡や光り物が大好物であるのは不思議である。
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このように哲学や科学や近代宗教が考える神に比べると、古代の神概念は、割合即物的で短絡的なところからその対象物・よりしろを選び出している。客観的に言えばだけれども、これが要するに迷信・民間信仰のレベルである。
そもそも信仰というものは、信仰する側にとっては主観的な行為であるから、往古それが中心であったことはいたしかたがない。
今でもニギハヤヒは東大阪の日下へいけば「デンボのかみさま」である。
野卑でゲスは平民の得意とするところ。このざっかけなさには、しかしながら国家宗教の権威主義的なところにないのが魅力なのである。
今でもニギハヤヒは東大阪の日下へいけば「デンボのかみさま」である。
野卑でゲスは平民の得意とするところ。このざっかけなさには、しかしながら国家宗教の権威主義的なところにないのが魅力なのである。
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遺物画像はすべて私蔵のツタンカーメン展パンフレット(1965)から
クチクラ層画像はネット上から借り受け
暑いからこういうところで寝てみたい
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