Quantcast
Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1881

菊池山哉 『別所と特殊部落の研究』転載

$
0
0
 
菊池山哉の民俗学的視点からの古代~中世史を再分析したい。
その前に以前の記事をいくつかWin7文章に変換して転載しておこう。
 
イメージ 1
菊池山哉 きくち・さんさい
被差別部落史研究家
民俗学研究家
元東京市役所土木技師
被差別部落に濃厚な白山信仰の存在あるを通じて、歴史・民俗の闇を透視した。当ブログ管理者かわかつの手本。
著作『多摩史談』(戦後は『東京史談』と改題)
   『別所と特殊部落の研究』(東京史談会 昭和41年)など

 
「もう十五年ほど前のことになるが、私(前田速夫)は勤務先の出版社の先輩に教えられて、山哉の『別所と特殊部落の研究』を読んだときの興奮を、今に忘れない。そこには正史が黙殺してきた(故意に隠蔽した面もある)民俗の暗部が、しごく平然と語られていたのである。(中略)
生家にごく近い府中の大国魂神社境内にある市立中央図書館に通って、彼が編集・寄稿した「多摩史談」の全バックナンバーをコピーして、隅々まで読んだ。(中略)
私はむしろ山哉を被差別部落史研究家と狭く括るよりも、彼がその晩年、一国一郡の歴史が明らかになれば、日本全土の歴史も明らかになるだろうと、点から線へ、線から面へと研究の対象を広げて、『府中市史』の編纂に心血をそそいだことを重く見る」

 
「一九七〇年を境に、民俗学・宗教学・文化人類学は著しく活況を呈した。クロード・レヴィ=ストロースやミシェル・フーコーの刺激のもとに、従来の柳田國男説・折口信夫説も見直された。反面、フィールドワークがなおざりにされ、直輸入の理論の押し売りやパソコン画面上の情報蒐集(しゅうしゅう)と分析で事足れりとする横着でオタク的な傾向も現れはじめている。」

 
出典はいずれも前田速夫『異界歴程』晶文社 2003

 
・・・・・・・・・・・・・・・・・

 
他人のサイトをのぞき、学問を知ったような気になって、部屋から出ず、金を惜しみ、歩かない・・・そいうやからを「オタク的」だと前田は痛烈に批判している。そのとおり、私もそういう人物はつきあうに足るとは思えない人種である。学生の中に近年そういう人種が増えているとある教授から聞いた。論文やレポートを、ネット上から切り取って丸写しするような輩も多いそうだ。ほんまかいな?そいういう学生は卒業しても就職口に困ることになるだろう。なるほど、今の社会現象もどうやら本人達の努力不足に原因もあるのか。それなら失業者を応援する必要もないなと思ってしまう。因果応報である。

 
人生は実像。学問は実像の基盤に成り立つ虚像である。まっとうな人生観を育てずしてまっとうな学問は成り立たない。こら!おれの記事を写すな、ぼうや!
坊や、ぼやぼやするなってか。

面白いと思ったらクリックよろしく!↓
With2ブログランキング    http://blog.with2.net/in.php?686171
 
 
 
 

 

Viewing all articles
Browse latest Browse all 1881

Trending Articles



<script src="https://jsc.adskeeper.com/r/s/rssing.com.1596347.js" async> </script>