※この記事は数日後にファンのみ公開にします。
滋賀大学・菅谷文則が「伊都国歴史博物館企画展要覧」に掲載した平原古墓内行花紋鏡と八咫鏡に関する分析の全文を掲載する。貴重品にして、希少な資料であると考える。
■1320年 度会家行 著の『類聚神祗本源』が、すでに現存していない「端器記」より引用された記述として、八咫鏡のデザインに触れた
「一面八咫鏡。八葉中有方円五位象、是天照大神御霊鏡座也。」という記述があることを菅谷教授は指摘している。
「一面八咫鏡。八葉中有方円五位象、是天照大神御霊鏡座也。」という記述があることを菅谷教授は指摘している。
■「一面八咫鏡。八葉中有方円五位象、是天照大神御霊鏡座也。」という記述に触れた著書やサイトは、筆者の知るところではこれを除いてほかにないようである。(2010年1月現在)
■また、平原の巨大内行花紋鏡のような類例は前漢の前半まではあったが、その後途絶え、日本の飛鳥時代にあたる時代には鋳直すやりかたで一時的に復活し、斉の頃に南越王墓から70センチにもなるものが出土しているきりであるという記述も重要であろう。(その2記事に本文添付予定)
南越とは古ベトナムである。その頃は、南越国は今の中国南部に割り込んでいたが、やがて北の中国に押されて南下してゆく。巨大な鏡のルーツとして、こうした中国南部での派生が前漢のころまでは南朝の勢力範囲では存在したのだろう。それが紀元前1世紀前後に日本の伊都国に鋳造技術がもたらされた。ということは、伊都国を中心とする「長江からやってきた」「巨大な祭祀器物」を好む倭人種の集合体が北部九州にいたことになる。その鋳造技術はそこから山口や奈良へと伝わっていったが、平原ほどの大きな鏡にはついに至らなかった
ことになる。
南越とは古ベトナムである。その頃は、南越国は今の中国南部に割り込んでいたが、やがて北の中国に押されて南下してゆく。巨大な鏡のルーツとして、こうした中国南部での派生が前漢のころまでは南朝の勢力範囲では存在したのだろう。それが紀元前1世紀前後に日本の伊都国に鋳造技術がもたらされた。ということは、伊都国を中心とする「長江からやってきた」「巨大な祭祀器物」を好む倭人種の集合体が北部九州にいたことになる。その鋳造技術はそこから山口や奈良へと伝わっていったが、平原ほどの大きな鏡にはついに至らなかった
ことになる。
■「方円」については、鈕を中心とした八葉座の中にさらに正方形と○が描かれていることになるので、それは方格規矩鏡などが持つ方円を想像させる。
![http://blogs.c.yimg.jp/res/blog-0a-2d/kawakatu_1205/folder/1605343/51/51614851/img_4?20120715230734]()
鎏金方格規矩四神鏡画像の出展先→http://www.sankokan.jp/selection/a/china/achn007.html
鎏金方格規矩四神鏡画像の出展先→http://www.sankokan.jp/selection/a/china/achn007.html
■「五位」については想像するしかないが、筆者は
1 五つの鈕(一般的には大きな鏡には八つの補助鈕がつくことがある)あるいは乳がある、
2 五位が古くはゴイサギを指すことがあるので白サギの絵柄があった
3 「八葉」は花紋の誤記で、内行花紋の中に葉が五葉座であり、そこに乳が五つある
1 五つの鈕(一般的には大きな鏡には八つの補助鈕がつくことがある)あるいは乳がある、
2 五位が古くはゴイサギを指すことがあるので白サギの絵柄があった
3 「八葉」は花紋の誤記で、内行花紋の中に葉が五葉座であり、そこに乳が五つある
などを連想する。外周は内行花紋鏡で内周は方格規矩四神鏡を組み合わせているような按配である。
■平原の倭人たちはおそらく長江から出て、渡海したか、半島を経由したか定かではないが、巨大鏡を好む南越や南朝の影響を受けた人々だったか、あるいは九州に来てからあちらへ行って見てきたか?しかし国内で鋳造したのならばそれは「工人が来ていた」ことになる。見て真似できるような代物ではない。その鋳造技術は高度で、容易にはまねできないだろう。ひるがえって大和に出たやや小さめの巨大鏡の鋳造は、では誰が可能だったかと考えねばなるまい。
その2では平原鏡の鋳造法に言及したい。
つづく
つづく
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