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妄想地名由来・アバター、あばた、あだたら、あだち おまけ「台」邪馬台国の台

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久しぶりに地名由来を独自の視点で考察。


アバター・・・サンスクリットで化身、権化を意味するアヴァターラから来ている。それをPC用語に転用した言葉。WIKIアバターにはこのように語源が解説してある。

サンスクリット語アヴァターラ(avataara अवतार)は、インド神話仏教説話の文脈で「(神や仏の)化身」の意味。アバター/アヴァターはその(もしくはヒンディー語形アヴタールを英語表記したavatarの)西洋風の読み方で、概念が似ていることからネットワーク用語として転用されたもの。」

神仏習合、密教、修験道で、吉野の山に大日、阿弥陀、弥勒が降臨したとき、みなおやさしい姿の仏ばかりだったので、修験者はもっと厳しい姿の仏の顕現をとして、これを千手観音などの憤怒の姿の三仏に権化させた姿=アヴァターラを拝んだ。これを権現と呼んで吉野に蔵王権現を建てて祀った。山岳密教の神の変身した姿のこと。
これは妄想ではなく、正しい解説。


 



あばた・・・「あばたもえくぼ」の「あばた」は痘痕と書き、サンスクリットの《(梵)arbuda(アルブダ=かさぶた)の音写。皮膚の水疱(すいほう)の意》痘瘡(とうそう)が治ったあとの皮膚に残る小さなくぼみ。じゃんこ。のちにニキビや吹き出物もあばたと呼ぶようになった。


あばたもえくぼ=好きになったら醜いものも美人に見えるという意味








あだち・・・安達、足立、足達など。古語「仇し」から。すさんだ土地。荒地。

能・安達ヶ原 あだちがはら 黒川能「黒塚」の演目。荒れ野に住まう鬼婆が人を喰う話。仇し野原の意味。

化野=あだしの。京都市北部の鳥辺野(とりへの)にある荒地。往古は無縁仏の埋葬地で念仏寺がある。縄文時代から鳥辺野は墓場であった。




あだたら・・・安達太良。福島県安達の最高峰安達太良山のこと。往古は万葉仮名で阿多多羅。 もともと地名が「仇し」で荒地であるが、あだし土地の山々の最高峰なので安達太郎「あだしたろう」と呼ばれていたのがつづまって「あだたら」。また福島はたたら製鉄が盛んで県名も「たたらの風が吹く洲」から来ているので、「あだしたたら」であろう。高村光太郎『智恵子抄』に「阿多多羅山」とある。阿・多々良・山。




あし・しり・・・「あし」は泉州・南河内方言「わたし」、「しり」は同じく「~せよ」の泉州・南河内方言。
「あし、昨日からお通じがないねん」「ほな、はよう、ひまし湯のまな。」「あし、あれ、きらいやねん」「あほ言うてんと、はよしり!」などと使う。



あし(悪し)・・・よくないこと。わろし。転じて地名には「よし」をつかうところが多い。吉野、吉原など。もともとあしの、あしわらである。




あじ・・・よい、味な。うまい。うまし。アジスキタカヒコネ=よい農具を持ってきた高いところにいた人。つまり半島から銅や鉄を持ち込んでよいクワや鍬を作った渡来人。うましと同義。うましあしかび、うましまじ、うましうち、など人名になっている。




あた・・・阿多。鹿児島県姶良地方から南東部の地名。阿多隼人。ちなみに「はやと」はアラビア語「ハヤート Hayat=生きる、生活」か?鹿児島方言のわかりずらさの大元はこれか?ちなみに近海の島「吐噶喇列島」の「とから」地名は西アジアにもトカラ(吐火羅,覩貨邏 トハラ)がある。トゥハラ人の土地の意味。中国で大夏 タジー=バクトリア。つまり狭義でアフガニスタン~広義でイスラム帝国の版図。
トカラから流れ着いたペルシア人の話も記録があり、トカラ列島ではなくて西アジアのトカラじゃないかとういう説もあり。種子島の製鉄はかなり古い遺跡があり、西アジアの製鉄中継基地だったとも。







おまけ

台(臺・7檯・枱)
付属形態素 地名に用いる.

用例•台州=浙江省にある地区名.
•天台=浙江省にある山の名・県名.

((清末から中華人民共和国成立以前のいわゆる旧社会の言葉)) 付属形態素 相手方または相手方の行為に敬意を表わす言葉.

用例•兄台=貴兄.
•台启=お開き願います.

うてな【台】 1 四方を眺めるために建てられた高い建物。高殿(たかどの)。 2 極楽に往生した者の座る蓮(はす)の花の形をした台。蓮台(れんだい)。 3 (「萼」とも書く)花の萼(がく)。 4 眺望をよくする...
http://dictionary.goo.ne.jp/srch/jn/%E5%8F%B0/m0u/

「台」はさまざまな意味に用いられるが、古代中国では台は地名、尊称として使われることが多い。そもそもは物見の高い台や楼閣からであるが、転じて偉人が建つ場所、つまり重要な場所を意味する言葉である。首都、あるいは帯方郡のような植民地の核となる場所も台である。

例えば「御史台」(ぎょしだい)は、中国歴史上の官署の一つであるので、やはり拠点や首都の意味がある。王や官吏のいる場所、出張所、支局、役所、である。
今でも中国ではテレビ局を電視台、国賓館は釣魚台と、重要な場所に古風な「台」をつけることがあるがこれは高い建造物であるからだろう。日本では昨今は台地にできた見晴らしのいい住宅地によく台とつけている。台風はとてつもなく大きな風という意味である。やはり台には高い、大きい、偉大な、尊いという意味があるようだ。また支社、支局、出張所も台をつけている。

「~政等の環るを送らしむ。因って台に訪り、男女生口三十人を献上し~」魏志倭人伝
 上の「台」を『魏志倭人伝』岩波文庫版54ページでは魏都洛陽の中央官庁と解説しているが、これは明らかに違う。中央官庁ではなくて天子の宮殿である。朝貢は天子(ナンバー1)にして初めて意味が生じるのであってこの、「中央官庁説」解説はいただけない。
 (男女生口三十人以下の貢ぎものは天子への貢ぎであり、魏朝(晋朝への朝貢)という国家への貢ぎではありません)
http://www2.ocn.ne.jp/~syouji/gisi_wajin.html

という説もあるが、台を宮殿としても間違いはないのだが楽浪郡や帯方郡のような
してもおかしくはない。ちなみに『隋書』隋書俀国伝では「邪靡堆」として魏志の邪馬臺のことであるとしてある。
いずれにせよ台は倭人伝では邪馬台国にしかついていないので、首都につく尊称だったと考えてみたらどうだろうか?ほかの諸外国で例証はないか?
韓国には韓国釜山広域市海雲台区に海雲台(ヘウンデ)があるが台地をひかえる海岸の景勝地である。台湾の台は漢語には由来しない現地名?の当て字と思われる。古代中国が諸外国に対して台をつけた例は、やはり邪馬台国しか見当たらない。



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