鏡の研磨には古くはカタバミやザクロが用いられた。含まれているシュウ酸などによって曇りの原因となる汚れが取り除かれ、輝きが蘇った。元禄頃からは、水銀に錫の粉末を混ぜてアマルガムを作り、これに梅酢を加えて砥ぐようになった。クエン酸で表面の汚れが除去され、そこに錫アマルガムが付着することでメッキ状態になり、美しい鏡面が得られた。Wiki銅鏡
また最新研究では、銅鏡に太陽光を反射させて映し出される映像には、鏡の模様が現れることがわかっている。
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祭祀のパフォーマンスとしてはかなりのインパクトが期待されてのではないかという説がある。さあ?しかしそういう条件が作り出せる施設が必要なことは間違いない。
映し出す白い壁状のものがある室内で、しかも太陽光が差し込まねばなるまい。例えば校倉造や蔀窓のある部屋で、吉野ヶ里に復元されているような住居や神殿?
考古学的な銅鏡分類
オリジナル鏡・・・基鏡、親鏡。鋳型から直接作られた鏡。
舶載鏡・・・そのデザインの大本である国・地域で作られ日本へ持ち込まれた鏡。ただし仿製や同氾 などされて舶載される場合もある。
仿製鏡・・・日本で出土する鏡のうち,中国鏡を模倣してつくられた鏡。弥生時代から古墳時代にかけて日光鏡などがあり,また古墳時代には神獣鏡や内行花文鏡,画像鏡などが広くつくられた。ただし日本独特の文様をもつ直弧文鏡や家屋文鏡,あるいは鈴鏡なども 仿製鏡に含めるが,平安時代以降から現れた唐や宋の鏡などを模したものは和鏡といって区別している。
同笵鏡・・・同じ※鋳型(いがた)を用いて鋳造した鏡の一群。三角縁神獣鏡(さんかくぶちしんじゅうきょう)においてとくに顕著にみられる。ただし一個の鋳型で大量生産することは難しい。三角縁神獣鏡のような500枚以上も出てくる鏡の場合、ひとつの鋳型でせいぜい一度に10枚程度の作成が限度だと考えると、その鋳型は複数、同じ場所から出なければならない(三角縁神獣鏡には多様な模様の種類があるが、一種にだけ限っても数十枚存在すれば、複数鋳型が出るはず)。
踏み返し鏡・・・鋳金(ちゆうきん)で,完成品を鋳型に押しつけ,できた型からくり返し鋳造すること。また,その技法。 絵柄や文字がすべて逆さまになる。
伝世鏡・・・作られてから数代に渡り伝世=管理されて保管されてきた鏡。
※鋳型は真土(まつち)によったと推定され、製品にうかがえる鋳型の損傷、補修、改作などの表出から鋳造の先後関係を読み取ることができる。なお、三角縁神獣鏡は、真土型では複数の鋳造は無理だとして、原型からの踏み返しでつくった複数の鋳型による製作を唱えこれを「同型鏡」とよぶ意見もあるが妥当ではない。むしろ、5世紀末~6世紀にかけての画文帯神獣鏡の一群がその製作法をとることが指摘されている。しかし、これも原鏡を含んでいるので、「同型鏡」とよぶのは適切でない。三角縁神獣鏡の同笵鏡の分有関係から、それをもつ畿内(きない)と地方の古墳被葬者の間に緊密な政治的紐帯(ちゆうたい)が形成されていたとする説が注目されている。なお、同笵鏡の理化学的な分析の結果から個々に成分が異なるというデータが出て、新たな問題提起がなされつつある。[橋本博文]
例えば出土した三角縁神獣鏡がオリジナル鏡であり、しかもそれが間違いなく中国から舶載されたものだと決定するためには、鏡そのものよりも、鋳型の出土が最重要となるのが当然であろう。工房跡遺跡にそれがあるということは、そのさまざまな作り方をされた鏡全部のふるさとがそこであると言う事が可能になる。三角縁ならそれは魏、ないしは呉のかつての版図内、または楽浪郡・帯方郡などにあってしかるべきである。
その鏡が間違いなく中国のオリジナル鏡であり、どこで鋳出されたかを決定するための決定打
1 その鏡が出た地域のそばに、その鏡を鋳出した複数の鋳型遺物が出土すること。三角縁神獣鏡の場合、それが魏ないしは呉などの三国時代の工房から出るはず。
2 その鏡と同じものが複数出ること。
3 その出土地つまり遺跡が限定できること。
4 銅同位体分析でその銅が中国のものであると決められること。
5 製造年代がその鏡の時代に完全に合致すること。
6 伝世品でないこと。
7 鋳型の特徴(欠損や書体まで全部)がその鏡とぴったり合致すること。
1 その鏡が出た地域のそばに、その鏡を鋳出した複数の鋳型遺物が出土すること。三角縁神獣鏡の場合、それが魏ないしは呉などの三国時代の工房から出るはず。
2 その鏡と同じものが複数出ること。
3 その出土地つまり遺跡が限定できること。
4 銅同位体分析でその銅が中国のものであると決められること。
5 製造年代がその鏡の時代に完全に合致すること。
6 伝世品でないこと。
7 鋳型の特徴(欠損や書体まで全部)がその鏡とぴったり合致すること。
その三角縁神獣鏡が、すべて3世紀中盤に作られた鏡であることを証明するには、これらの問題をすべてクリアすることが必須である。ひとつでも欠ければ、万人を納得させる結論は導き出せない。やっかいなのは伝世鏡の扱いで、考古学ではこれを一級資料とは認めていない。
(ただ例外的に扱われたのは和歌山県隅田八幡神社伝世の人物画像鏡である。その理由は文字の文章内容に日本と百済の王らしき名前があったため。しかしこの場合もあくまで推定の歴史でしか語れない遺物として扱われる。なお、この人物画像鏡と同じ鋳型で作られたらしき鏡は滋賀県野洲町三上山某所などからいくらかの出土例があると聞いている。また、隅田八幡のこの鏡自体、オリジナルではなくコピーされた製品を元に文字を入れて作られたものである。ゆえにこの鏡から決定的見解を導き出すのは困難だと言える。)
(ただ例外的に扱われたのは和歌山県隅田八幡神社伝世の人物画像鏡である。その理由は文字の文章内容に日本と百済の王らしき名前があったため。しかしこの場合もあくまで推定の歴史でしか語れない遺物として扱われる。なお、この人物画像鏡と同じ鋳型で作られたらしき鏡は滋賀県野洲町三上山某所などからいくらかの出土例があると聞いている。また、隅田八幡のこの鏡自体、オリジナルではなくコピーされた製品を元に文字を入れて作られたものである。ゆえにこの鏡から決定的見解を導き出すのは困難だと言える。)
マスコミの情知的報道や、学界の恣意的意見に左右されるようなものは、何も言うべきではない。
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