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[転載]阿蘇スコリア土壌


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スコリア

   

スコリア(: scoria)とは、火山噴出物の一種で、塊状で多孔質のもののうち暗色のもの。岩滓(がんさい)ともいう。
主に玄武岩質のマグマ噴火の際に地下深部から上昇し、減圧することによってマグマに溶解していたなどの揮発成分が発泡したため多孔質となったもの。発泡の程度は一般に軽石より悪く、発泡の悪い(孔の少ない)ものは火山弾火山礫に移化し明確な区別は決められていない。
スコリアの色は一般に黒色〜暗灰色であるが、噴出した時の条件によってはマグマに含まれる鉄分が酸化して酸化鉄となり、紫〜赤色となる場合がある。
軽石ほどは鉱物結晶を含まず、おおよそガラス質である。



製鉄などで出てくる鉄滓(スラグ)にも似て、がさがさとした質感の黒い塊が阿蘇の米塚などに分布している。目が粗く、軽石のように軽いが、これが真っ黒な火山灰の中に含まれるので、地盤がゆるくなる。阿蘇ではその下にもともとの粘土質土壌があり、ミルフィーユのように時代ごとの層をなしている。火山灰は阿蘇のものと九重山のもの、古くなると姶良カルデラのAT・アカホヤなどなどが重なる。

粘土質は重く、湿気を持っており粘着性に富むが、火山灰土とスコリアの土壌は非常に乾いていてすべりやすい。その反面バクテリアに富むので農業に向いている。


大雨などで流れ出すと大量の土石流の大元になってしまう。



転載元: 民族学伝承ひろいあげ辞典ファンクラブ


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