もし瀬戸内海が放射性物質で汚染されたら、いったいどんなものが日本から消えてしまうか?という発想を持ったことがありますか?
もちろんなくなってしまうもの、食べられなくなるものの総数は東北大地震時の比ではないでしょう。主として外洋海産物の水揚げに頼る太平洋岸と比べ、瀬戸内海は全部、内海、つまり近海海産物で成り立っている海である。太平洋のように外に向かう海流のないうち海で、もし原発が破壊されたりしたら・・・?
瀬戸内の漁業は壊滅します。
漁業だけでなく、農産物ももちろん汚染されます。コメ、小麦粉、そば粉、野菜全部除染と破棄処分。その後土壌が戻るまで少なくとも10~30年、農業も漁業も稼動できません。
こういうものが食べられなくなります。
明石の鯛
桜の季節には「桜鯛」とも呼ばれ、西日本でも東日本でも鯛の中の鯛とされる。
明石のタコ
寿司ネタとして最高のタコが明石タコです。いまや絶滅危惧種とさえ言われます。
下関・臼杵湾の天然トラフグ
広島のカキ・オコゼ
大分の関アジ・関サバ・愛媛の岬サバ・岬アジ
もちろんカボスも汚染される。アワビも。
周防灘のハモ
愛媛、宇和島・八幡浜・別府湾などのちりめんじゃことじゃこ天、干物
ワタリガニ
徳島・鳴門の干物や練り物
国東半島車えび
阿波・津久見などのアオリイカ・スルメイカ
南紀のくじら、伊勢志摩の魚介類にも影響が出ます。
天下の台所大阪を直撃し、京都の食をささえてきた基礎が瓦解します。
兵庫では山田錦が汚染され、すべての銘酒が信頼を失うでしょう。
すべての沿岸でとれるコメ小麦も使えなくなります。讃岐うどんは全滅するかもしれません。
東の太平洋だけでなく、西の瀬戸内海までも汚染されてしったら、それはもう日本の食そのものが終焉してしまいかねない危機だと言えます。そうなると100パーセントの食を海外へ依存することになる。それは政府にとっては実は都合がよいのかも知れません。TPP参加をしかたのない既成事実にしてしまうには。
中央構造線変成帯にある別府~松山断層のわずか5キロ先に伊方原発はあります。
今日、また豊後水道震源地の地震がありました。