2013年に亡くなったサイエンス作家金子隆一の2011年の著書。
副題は「人間になれずに消滅した”傍系人類”の系譜」である。
中央大学卒。
人類がホモ・サピエンスになるまでの苦心惨憺と、その発見秘話である。
つまり人類学史に仕上げてある。
わかりやすくコーディネイトしてある。お勧めしたい。
筆者Kawakatuは今後、よい著作を紹介するだけにこのブログを使おうかと思い始めている。これまでは読んで分析し、身近に記事にしてその著者の意見を書き、そこに批評や、筆者ならではの解釈まで付け足してきたが、そろそろ私もいい歳。私論を述べるよりも「あなたがたに、あなたがたなりに、歴史を考えていただく」ためによい著書の紹介だけで終わるほうがいいように感じ始めている。
実際、そのほうが楽だし、考えるための余白をこそ伝えたい。
著者に代わってラジカルな意見を書くのは、損な役回りである。しんどい割りに、誤解され、文句をつけてくるやからもいるなんて、もう割に合わない。
考えたらばかなことやってきたような気がしてきた。
てめえらで勝手に考えナ。ってことさね。
いやさ、こりゃあすごいってエのにであったら、またつまらねえ意見も書くんだろうけどさ。