最初に申し上げておくが、この記事は筆者の推理推測でしかなく、一般性は低い。感化されぬよう願う。筆者だけの、古代史から見えてくる、ある話題の土地問題解釈の一例でしかない。
だれもこの視点で森友問題を解析していないので。
●籠のつく人名一覧
葛籠貫 つずらぬき tsuzuranuki
籠球 ろうきゅう roukyuu
籠橋 かごはし kagohashi
江籠 えかご、えご ekago、ego
馬籠 うまかご umakago
茂籠 もろ moro
皮籠石 かわごいし kawagoishi
葛籠 つづら tsudura
籠池 かごいけ kagoike
小駕籠 こかご kokago
田籠 たかご takago
旅籠 はたご hatago
花籠 はなかご hanakago
籠瀬 かごせ kagose
鹿籠 しかもり shikamori
籠利 かごとし kagotoshi
堀籠 ほうい houi
魚籠 びく biku
尾籠 おこ oko
巣籠 すかご、すごもり sukago、sugomori
籠宮 かごみや kagomiya
鵜籠 うごもり ugomori
籠谷 かごたに、こもりや、こや kagotani、komoriya、koya
駕籠 かご kago
灯籠 とうろう tourou
庄籠 しょうこもり shoukomori
掘籠 ほりかご horikago
籠嶋 かごしま kagoshima
寺籠 てらかご terakago
真籠 まかご makago
聖籠 せいろう seirou
大籠 おおかご、おおごもり ookago、oogomori
籠屋 かごや kagoya
篠籠田 しこだ shikoda
籠倉 かごくら kagokura
籠島 かごしま kagoshima
籠る こもる komoru
籠山 こみやま komiyama
籠田 かごだ、かごた、こもりた kagoda、kagota、komorita
籠原 かごはら kagohara
毛籠 もろう、もろ morou、moro
鳥籠山 とこのやま tokonoyama
井手籠 いでかご、いでごもり idekago、idegomori
伏籠 ふせご husego
籠尾 かごう kagou
福籠 ふくごもり hukugomori
旅籠屋 はたごや hatagoya
籠浦 かごうら kagoura
聖籠町 せいろうまち seiroumachi
籠生 かごお kagoo
破籠 わりご warigo
籠手田 かごてだ kagoteda
鳥籠 とりかご torikago
参籠 さんろう sanrou
上籠 うえごもり uegomori
江籠平 えごひら egohira
蒸籠 せいろ seiro
小籠 こかご kokago
妻籠 つまかご tsumakago
籠上 かごうえ kagoue
籠目 かごめ kagome
加籠六 かごろく kagoroku
籠手 こて kote
籠城 ろうじょう roujou
張籠 はりご harigo
燈籠 とうろう tourou
籠本 かごもと kagomoto
樋籠 ひろう hirou
皮籠 かわご kawago
鬼籠野 おろの orono
目籠 めかご mekago
籠林 かごばやし kagobayashi
薬籠 やくろう yakurou
籠中 かごなか kagonaka
籠め こめ kome
巣籠り すごもり sugomori
眞籠 まかご、まこも makago、makomo
金籠 かねこ kaneko
妻籠宿 つまごじゅく tsumagojuku
籠獅 ろうし roushi
石灯籠 いしどうろう ishidourou
冬籠り ふゆごもり huyugomori
下籠谷 しもこもりや shimokomoriya
籠絡 ろうらく rouraku
揺り籠 ゆりかご yurikago
籠淵町 こもりぶちちょう komoribuchichou
籠崎 かごさき kagosaki
籠める こめる komeru
籠淵 こもりぶち komoribuchi
籠貫 かごぬき kagonuki
葛籠町 つずらまち tsuzuramachi
西葛籠町 にしつずらまち nishitsuzuramachi
籠野 かごの kagono
籠り こもり komori
塗籠 ぬりごめ nurigome
蛇籠 じゃかご jakago
手籠め てごめ tegome
手籠 てかご tekago
竹籠 たけかご takekago
屑籠 くずかご kuzukago
印籠 いんろう inrou
籠枕 かごまくら kagomakura
籠もり こもり komori
爪籠 つまご tsumago
籠町 かごまち kagomachi
苅籠 かりかご、かりごめ karikago、karigome
灯籠流し とうろうながし tourounagashi
春日灯籠 かすがどうろう kasugadourou
虫籠窓 むしこまど mushikomado
籠もる こもる komoru
籠味 かごみ kagomi
籠村 かごむら kagomura
旅籠町 はたごまち hatagomachi
籠戸 かごと kagoto
西旅籠町 にしはたごまち nishihatagomachi
葛籠山 つづらやま tsudurayama
塩籠 しおかご shiokago
籠澤 かごさわ kagosawa
自家約籠 じかやくろう zikayakurou
鬼籠 きこ kiko
揺籠 ゆりかご yurikago
引き籠り ひきこもり hikikomori
冬籠もり ふゆごもり huyugomori
口籠る くちごもる kuchigomoru
冬籠 ふゆごもり huyugomori
籠鳥 ろうちょう rouchou
上籠谷 かみこもりや kamikomoriya
炭籠 すみかま sumikama
夜籠り よごもり yogomori
井籠 いかご ikago
木籠 こごも kogomo
加籠 かご kago
籠滝 かごたき kagotaki
駕籠島 かごしま kagoshima
口籠 くちごも kuchigomo
葛籠抜 つずらぬき tsuzuranuki
籠の鳥 かごのとり kagonotori
姓名・苗字・名前一覧 - 漢字検索http://kanji.reader.bz/more/%E7%B1%A0
葛籠貫 つずらぬき tsuzuranuki
籠球 ろうきゅう roukyuu
籠橋 かごはし kagohashi
江籠 えかご、えご ekago、ego
馬籠 うまかご umakago
茂籠 もろ moro
皮籠石 かわごいし kawagoishi
葛籠 つづら tsudura
籠池 かごいけ kagoike
小駕籠 こかご kokago
田籠 たかご takago
旅籠 はたご hatago
花籠 はなかご hanakago
籠瀬 かごせ kagose
鹿籠 しかもり shikamori
籠利 かごとし kagotoshi
堀籠 ほうい houi
魚籠 びく biku
尾籠 おこ oko
巣籠 すかご、すごもり sukago、sugomori
籠宮 かごみや kagomiya
鵜籠 うごもり ugomori
籠谷 かごたに、こもりや、こや kagotani、komoriya、koya
駕籠 かご kago
灯籠 とうろう tourou
庄籠 しょうこもり shoukomori
掘籠 ほりかご horikago
籠嶋 かごしま kagoshima
寺籠 てらかご terakago
真籠 まかご makago
聖籠 せいろう seirou
大籠 おおかご、おおごもり ookago、oogomori
籠屋 かごや kagoya
篠籠田 しこだ shikoda
籠倉 かごくら kagokura
籠島 かごしま kagoshima
籠る こもる komoru
籠山 こみやま komiyama
籠田 かごだ、かごた、こもりた kagoda、kagota、komorita
籠原 かごはら kagohara
毛籠 もろう、もろ morou、moro
鳥籠山 とこのやま tokonoyama
井手籠 いでかご、いでごもり idekago、idegomori
伏籠 ふせご husego
籠尾 かごう kagou
福籠 ふくごもり hukugomori
旅籠屋 はたごや hatagoya
籠浦 かごうら kagoura
聖籠町 せいろうまち seiroumachi
籠生 かごお kagoo
破籠 わりご warigo
籠手田 かごてだ kagoteda
鳥籠 とりかご torikago
参籠 さんろう sanrou
上籠 うえごもり uegomori
江籠平 えごひら egohira
蒸籠 せいろ seiro
小籠 こかご kokago
妻籠 つまかご tsumakago
籠上 かごうえ kagoue
籠目 かごめ kagome
加籠六 かごろく kagoroku
籠手 こて kote
籠城 ろうじょう roujou
張籠 はりご harigo
燈籠 とうろう tourou
籠本 かごもと kagomoto
樋籠 ひろう hirou
皮籠 かわご kawago
鬼籠野 おろの orono
目籠 めかご mekago
籠林 かごばやし kagobayashi
薬籠 やくろう yakurou
籠中 かごなか kagonaka
籠め こめ kome
巣籠り すごもり sugomori
眞籠 まかご、まこも makago、makomo
金籠 かねこ kaneko
妻籠宿 つまごじゅく tsumagojuku
籠獅 ろうし roushi
石灯籠 いしどうろう ishidourou
冬籠り ふゆごもり huyugomori
下籠谷 しもこもりや shimokomoriya
籠絡 ろうらく rouraku
揺り籠 ゆりかご yurikago
籠淵町 こもりぶちちょう komoribuchichou
籠崎 かごさき kagosaki
籠める こめる komeru
籠淵 こもりぶち komoribuchi
籠貫 かごぬき kagonuki
葛籠町 つずらまち tsuzuramachi
西葛籠町 にしつずらまち nishitsuzuramachi
籠野 かごの kagono
籠り こもり komori
塗籠 ぬりごめ nurigome
蛇籠 じゃかご jakago
手籠め てごめ tegome
手籠 てかご tekago
竹籠 たけかご takekago
屑籠 くずかご kuzukago
印籠 いんろう inrou
籠枕 かごまくら kagomakura
籠もり こもり komori
爪籠 つまご tsumago
籠町 かごまち kagomachi
苅籠 かりかご、かりごめ karikago、karigome
灯籠流し とうろうながし tourounagashi
春日灯籠 かすがどうろう kasugadourou
虫籠窓 むしこまど mushikomado
籠もる こもる komoru
籠味 かごみ kagomi
籠村 かごむら kagomura
旅籠町 はたごまち hatagomachi
籠戸 かごと kagoto
西旅籠町 にしはたごまち nishihatagomachi
葛籠山 つづらやま tsudurayama
塩籠 しおかご shiokago
籠澤 かごさわ kagosawa
自家約籠 じかやくろう zikayakurou
鬼籠 きこ kiko
揺籠 ゆりかご yurikago
引き籠り ひきこもり hikikomori
冬籠もり ふゆごもり huyugomori
口籠る くちごもる kuchigomoru
冬籠 ふゆごもり huyugomori
籠鳥 ろうちょう rouchou
上籠谷 かみこもりや kamikomoriya
炭籠 すみかま sumikama
夜籠り よごもり yogomori
井籠 いかご ikago
木籠 こごも kogomo
加籠 かご kago
籠滝 かごたき kagotaki
駕籠島 かごしま kagoshima
口籠 くちごも kuchigomo
葛籠抜 つずらぬき tsuzuranuki
籠の鳥 かごのとり kagonotori
姓名・苗字・名前一覧 - 漢字検索http://kanji.reader.bz/more/%E7%B1%A0
籠(かご)は古くは「こ」である。
京都府の日本海側・丹後地方に籠(この)神社があり、籠のつく氏族の集散地だった可能性を感じるが、人名・地名に興味がある人は精密調査するべきかもしれない。あくまで推測でしかない。
古代で籠の製作者と言えばまず一番目は隼人である。「かごしま」県名と隼人の籠・箕製作の歴史は関係があったかどうか定かではない。いずれにせよ「かご」は可児とも表記し、読みは「かこ」が古い。兵庫県加古川の「かこ」もそうだが、これは海人族、海士地名であることは間違いない。
つまり「かご」「かこ」は海人系隼人氏名、地名という推論に達する。海浜部にかつては集まった漁師や海士たちで、彼らは王家から長く租税を免除された別格(別所)の扱いで、租税のかわりに、久しく王家や神社に海産物を納めてきた経緯がある。
海の仕事はそもそも命をかけた荒仕事ゆえに、一般常民では困難ゆえ、代々、それをなりわいとしてきた部にまかされてきた経緯がある。全国的には、明治時代後でもそこをテリトリーとし続けた小さな集落が残されていることが多い。荒くれ仕事に従事してきた部族の多くに、王家に敗北した氏族の部であった可能性がある。
多くは特殊な共同体を形成したために、一般常民社会から隔絶されることも多かったようだ。敗者であるがゆえのことである。こうした中に、やがて中世にはキリシタン・バテレンを生み出す要素も多々あったと見える。中世武士でキリシタンになった大名のもとにいた彼らに、イエズス会宣教師がカトリックを教化しやすかった事情も或るが、やがて徳川家康は、信長以来豊臣も優遇してきた(経済的理由、世界の貿易のため)キリシタンを差別する。その第一の理由はカトリックに差別されてきた新教徒の国イギリスのエリザベス一世女王のスペイン対抗策としての海外貿易振興がある。家康は大阪城陥落させるための新しい武器(新型大砲)を望み、そのためにカトリックは弾圧したが、それは決してプロテスタントには向かわない。
さて、海人族は荒くれのせいか、江戸~戦後に、都市整備の一環である清掃・産廃処理・し尿処理・河川清浄化、あるいは神職などにつく者も多かったようだが、定かでない。
京都府八幡市に内里(うちざと)があり、内神社があり、武内宿禰を祭るが、ここの部族は山城国大隅に入った隼人の子孫で竹を近畿に持ち込んだと考えられる。籠生産と竹の移植、増産は当然深く関わる。八幡の竹は、高級茶とともに有名で、『竹取物語』の舞台がここだったとも考えられる。内とは木津川を上った相楽郡にも内、宇智があり、ここも隼人の集散地であり、彼らが武内宿禰の子孫であることから、竹を扱う籠製作氏族で武内を祖神とするようになったと考えられないかと思う。しかし武内の大元は大和の葛城(かづらき)に中核都市を築いた葛城氏・巨勢氏・紀氏・波多氏などのいわゆる葛城一族である。大隅や阿多の隼人が彼らに従った熊襲氏族であった可能性を考える。(なお八幡市に多い産業は自動車解体業)
丹後の籠神社祭祀者は海部氏である。海部とは古代のある時期に海人族の管理者として台頭し、中心地を今の愛知県名古屋(正確には美濃国あはちま郡(現在安八郡)の「あはちまの海」=名古屋湾)あたりに置いた氏族で、尾張氏・物部氏とは同族である。隼人はその下に従属した人部・部民ではなかったか?常は籠製作、箕製作を中心として、有事には氏族の軍隊として騎馬・弓矢に長けた部族だった。
産廃業の生まれた背景には、戦後の解放政策が根深く関わる。江戸期でも家康は北関東のエタ頭を優遇して、関東一円の産廃などのいわゆる3K、荒くれ仕事を請け負わせた経緯がある。そのように国家の政治家と彼らの深い絆は今に存続していると言うしかない。
つまり籠の部族と為政者には、背後にあるある種の結(ゆい)的同盟が介在するために、ややもすると癒着した闇の世界が隠されてきた可能性を考えうるのである。産廃業のからまる事件が、多くはうやむやになってきた歴史があり、「ああ、今度もまたか」の感がある。だからあの学園問題は為政者自民党としては触れたくない部分だと気がつかねばなるまい。
ただし、これは筆者だけの勝手な納得であり、必ずしも正しい理解とは考えないほうがよかろう。解放の問題は微妙なので、それ以上追及しないでおきたいし、読者諸君にも手に負えない問題なのでそっとしておくべきだろう。あくまでも古代史から見ると、そういうこともあるのかな?という推理推測でしかない。努々本気になさらぬように。
ちなみに奈良県庁に勤めておられたある籠がつく人物がいるようで話題になっている。奈良県と言うと右な土地柄で、中心地は葛城山麓の御所市あたりになろうか。北一輝という右世界では有名な侠客がいた。葛城はそういう地域である。葛城の一族で最も著名な歴史上の人物は
1 葛城襲津彦(かづらきのそつびこ) 秦氏を連れ帰った、武内宿禰子孫の族長的存在。『日本書紀』では天皇家最初の外戚。雄略天皇によって滅ぼされた先住氏族。
2 葛城の役行者(役小角 えんのおづぬ)。葛城山を自在に闊歩できたという修験の開祖で、王家から危険視された。
つまりいずれも敗北した氏族だったことにされている。
邪馬台国同盟と対立した狗奴国氏族がこれだったと考える向きもあるようで、そうすると筑紫の南部の熊襲がいたあたりが第一狗奴国で、伽耶支配を経由して大和に入った可能性があり、いわゆる邪馬台国東移動説に合致してくる氏族だろう。狗奴国も東に移動したとなろうか?葛城山を挟んで彼らは対立した?やがて団結して桜井の王家に嫁を出すようになり、大和朝廷に発展した?
おもしろい?
古代から現代が見えましたか?