通い婚
婚姻形態の一。夫婦が同居せず、夫または妻が 時々相手の住まいを訪ねて何日か暮らす形式。週末に会うことが多いため「週末婚」 ということもある。別居婚。日本の平安時代には「妻問い」。摂関政治成立はこれに多大な貢献度あり。
一方で通い婚には夜這いの意味もあり、これは世界中にかつてはあったいささか強引だが合法的だった婚姻スタイルである。
例えば今日のヤフーニュースで、中国少数民族の中で、伝統的だった通い婚がすたれはじめたことが話題になっている。
「恋愛対象の女性を夕食や映画に誘う若者たちを横目に、ノーブさんは家の壁をよじ登る技術を磨いてきた。これは、四川（Sichuan）省で母系社会を形成する少数民族ザバ（Zhaba）の男性たちが古くから行ってきた求愛行動を成就させるためのならわしだ。
ザバ社会では一夫一妻制は浸透していない。ここで一般的にみられるのは「通い婚」だ。男たちが女性の家まで歩き、そして窓から室内へと入り込むことからそのように呼ばれている。
しかし、ノーブさんや仲間の男性たちは、チベット高原のはずれにあるこの地域の伝統が失われつつあると嘆く。最近では、女性らが男性の献身をいっそう求めるようになっているのだという。
インターネットやスマートフォン、ライブストリーミングの普及などに加え、交通網や教育の機会が峡谷の向こう側にまで届くようになったことから、かつては隔絶状態にあったザバの人々も、最近では外の世界のライフスタイルに触れることができるようになったのだ。韓国のテレビ番組もとりわけ人気があるという。」
ある民族が、絶滅しないために、実は夜這いや通い婚は、かつて重要な機能を持っていた。またそのルールで重要なことのひとつに、同じ部族内ではなく、他部族間で行われることは、近親結婚をなくすには大事だったという。
平安時代の貴族社会では、天皇家には近親結婚が起こりやすく、そのために藤原氏など貴族たちは、奈良時代以前からすでに他の力ある豪族の娘を娶ったり、夜這いをしてでも同族外の血を入れて、近親結婚がもたらす奇形や、夭折幼児を減らそうと努力している。血は混じるほうが生まれる子は丈夫だからだろう。
翻って現代では、若者たちはなかなか男女の結婚前提の交際が成立できにくい状況が目に見えて増えた。男は女性よりもアニメの女性のほうに萌えてしまい、現実の女性とは目もあわせないことになってしまった。手も握れない男女がいる一方で、ある志向性の人々は、１０代で早々にできちゃった結婚というのも目立つ。インテリ層に前者、ドロップアウトしたある職種や、族系若者は後者が多いように見える。
少子化を、部族内で防ぐには、かつてはテレビを与えたり、遊び場を増やすのがいいと言われていたが、日本などは今や、そのテレビで深夜にHな番組、CMすら流せない教育ママ社会で、子作りなど進むはずも無い。しかもスマホ、ゲームで若者は忙しく、多様化しすぎた娯楽や趣味は、かえって若者からセックスへの興味をそぐありさま。あまつさえ、若者たちは子供を育てる時間をもったいない、面倒くさいと感じ始め、ひとりで生きたほうが楽であるとして遅々として動かない。
それによって日本人そのものの種が滅んでゆくことには目は向けない。
筆者世代あたりから、目だって離婚が増えたが、それでも子だけは自分は作成してから別れたわけで、その分にはあまり種は減らないわけだったが、最初から作成を放棄した、いや恋愛を放棄した人間が増えてしまうとは考え付かなかった。そもそも肉体の生の合体そのものを「いやらしい」「不潔」などとまるで中学生みたいなことを言う若者では、ダメだこりゃ、であろう。
滅び行くのは少数民族だけではない。日本人もやがて少数民族となって動物園の一角にコーナーが作られる時代になるかも知れんわい。やれやれ。
パパ、ママよ、Hっていいものだということを、これからは家庭内で「教育」すべきじゃないか？
なにもかもを綺麗な、清潔な社会にしてしまおうという、女性問題闘志やママたちのお考えは、この国を絶滅させることになるかも。不倫がいずれは犯罪とされるようになったりするかも知れないが、Co2問題同様に、やればやるほど日本人は消えていくのかも知れない。「不倫は文化だ」とか岸恵子の「恋愛に不倫も倫もない」も、実は正論かも知れませんぜ。やればやるほど子供たちはやる気をなくしていませんか？