少し驚いたことだが、このあいだここに自身の身の上を私小説的に書いたことを、信じた人もいたようだ。ものかきは自分の真実など絶対言わない生物だ。そうではなく、ああいう卑下したことを筆者が書くときは、ある種の来訪者の来訪を止め、切り捨てる場合の方便に使うことが多い。嫌いにさせる手法である。
あの記事は、酒に酔った上で、たくろうの楽曲にあわせて空想話を書いた創作的物語のつもりでいたのだが、迫真に迫りすぎていたのか、あれ以来、ナイスが激減してしまった気がする。
しょせん、ネット上に真実を書く人間などいるわけもない。
ああいうのは、単なる客よせの稚戯である。ブラックユーモアだ。
そもそも筆者が家族を捨てたり、西行になるつもりなどあるはずもない。
子供は今でも連絡してきたり、遊びに来るし、世捨て人になったのならこんなブログをやっているはずもない。
しかし、うそでも人に信じさせてしまったことはお詫びしておかねばならない。
すまんこってした。