もうひとつだけ地震記事を書いて、ディープ京都に戻ろうと思う。
全国を地域別に活断層の分布図を載せている便利なサイトがある。
活断層情報・各地の地震発生確率http://www.imart.co.jp/katu-dansou-japan.html
地震対策と事前知識を得るのにとてもいいサイトだ。
原発と活断層
活断層と原発
全国地域別活断層分布図
北海道
東北
東海
関東
近畿
中国
四国
九州・沖縄
ほかの地域、各地の詳細断層については是非、このサイトへ直接見にいっていただきたい。http://www.imart.co.jp/katu-dansou-japan.html
全国分布図を見ると、活断層がない、少ない地域のほうが少ないと気付く。
なにのは中国地方中央部、広島、岡山。島根、鳥取、四国南部の一部地域だけだ。
ところがこれはあくまでも陸地の断層だけで、実は海中にもたくさんの活断層、断層帯が存在する。
しかし、海中の調査は難しく、すべてを網羅した完全分布図はまだ存在しない。
もちろん、陸地にもまだ発見されていないものがたくさんあるのだろう。
ないからといって安心していると痛い目にあうかもしれない。
日本には中央構造線、フォッサマグナ、日本海溝、千島海溝、南海トラフ、相模トラフ、日本海トラフといった巨大で深い断層がいくつも存在し、それこそ列島をパズルのように分断し、それらがそれぞれ影響しあううえに、世界に冠たる火山帯までもが山ほどある。世界で、これほど危険な地形を持つ国はほかになかろう。
しかも、太平洋で対面する南米にはアンデスという、これまた大きな断層帯があって、そこでの地震が引き起こす津波の影響まで受けてしまう。
津波の距離に従っての伝導スピードは、12時間でチリからニュージーランドへ、20時間で日本へ到達する。
NIED防災科学技術研究所 http://www.bosai.go.jp/
日本海トラフが引き起こす中部地震では日本海では10分程度、東北沖日本海溝からも10分で到着。東北大震災を見ればわかるように、逃げるいとまもない。
地震が終わって、よく、外に出て片付けや掃除をやりはじめる几帳面な方が、日本人には多いが、そういうときが実は危険だったりする。津波や余震は、そういうところにやってくる。そして几帳面でいい人ほど、被害を受ける。
実は、よそのことを書いている筆者だが、足元の九州東海岸が、実は今、地震権対策本部では注目されている。南海トラフが引き起こす、宮崎・大分南部海岸部への津波である。
必ずといっていいほど、危険な場所には、日本の場合は原発がある。いったい無知にもほどがあるじゃないか?と言いたくなるほどの立地である。もちろんそうなった歴史的背景を、諸君はすでにご存知だろう。ここも何回も書いてきた人的・政治的・敗者の歴史がそうさせたのだ。そして原発には、歴史的敗者を差別してきたゆえの、戦後自由主義政治からの生活の庇護・救済政策があったことだ。これをうらんでもしかたのない話である。
ひどいところでは、目の前に構造線や活断層がある場所に建っている原発もある。今考えれば、まったく地震立国が聞いてあきれる無知さ加減である。
ほかにも台風が来る、火山噴火が起こる、竜巻やつむじ風、地すべり、なだれ、豪雨、河川決壊、豪雪、住居建造物の人的対策無知・・・きりがないくらい、まるで歳時記のごとくに災害が起こる。毎年人が季節ごとに死ぬ。あきもせず・・・。
すべてに優先するのは災害対策だ。予知などではない。
大阪枚方市で、あの小学校の壁さえなければ少女は死んでいない。40年もなんの対策もほどこさなかったその人的な過失、無知、ことなかれ主義、予算不足・・・。すべては言い訳になってしまう。学校によって子供が殺される。可愛らしい恐竜の壁画が、そのとき、恐ろしい重量の絶壁となって、少女を襲った。学校と教育委員会が彼女を殺してしまったのではないのか?となってしまうのだ。
災害予算を増やさない日本・・・。
もうこれ以上言葉が出なくなってしまう。
災害。災害。災害日本・・・
かわいそう、かわいそう・・・
祈るしかない、祈るしか・・・。
そうじゃないだろう?
何に金を使い、何が重要な政策かを、考えようとしなかった大人に罪があるんじゃないか。金の使い方も知らない政治に、われわれは戦後、何十年も税金を与えてきたんじゃないか?念仏とお題目だけの災害対策。いいかげんに気がついていいんじゃなかろうか?
また夏が来る。
人が死ぬ。