中国が歴代もっとも畏れてきたのは背後の異民族だ。
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現代中国の言語・人種の分布。黄色が漢民族居住地。白は異民族自治区。
この図の右側、つまり中国の西側背後の白い地帯は、全部、ウイグル、チベット、モンゴルなどの異民族の自治区である。
そのまた外側はかつてのスキタイが築いたムスリムの国家で、そのまた外側は欧州だ。どう見ても、中国の、西側山間部にはかつて大敵だった異民族が、十重二十重(とえはたえ)に囲んでいて、今の共産中華も、出て行くには東シナ海、南シナ海阿、太平洋しかない。
だから尖閣や南シナ海へ強引に「逃げ道」を作ろうとしたのである。いいですか?出口です。逃げるためなんですよ?腰抜けでしょう?
中国は逃げ場のないところに漢民族がひしめいてきた。今もそれは変わらない。
清の時代、歴代最高の実力者だった乾隆帝は、これらの、代々、中国王朝にとっての恐怖であった異民族国家との、なんと融和を模索し、民族差別を廃して、中国王権で最高峰と呼ばれた政治を行った。
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乾隆帝
今、では日米・欧州がこれを牛耳るには、乾隆帝とは正反対の戦略を執るのが近道であることに気づかされる。
ムスリムのウイグル自治区や、その外側の中央アジア諸国の、民族はもともと同族で牙遊牧民族ある。彼らはみなムスリムである。それらはもとはスキタイやチュルクやイランの民族で、北周り人子孫であるという共通点がある。
もしアメリカが彼らに核をともなう戦力を与えたら・・・・。
それはかつて秦をして万里の長城を築かせ、漢帝国をいとも簡単に滅ぼすきっかけになった匈奴やウイグルの持っていた騎馬戦力に匹敵する強敵となることだろう。
ところがトランプはどうだろう。
異民族のすべてを排除し、その政治性には、適材適所、TPOによっては、懐深く、異民族さえとりこむほどの知恵を持たない。
中国の周囲にはインドもある。背後の敵をかかえてしまうと、中国の歴代王朝はすべてが、「守る」中華だった。外へも侵略しないチキンな国家で、漢民族の居住範囲を守るのにキュウキュウとしてきたばかりなのだ。しかし乾隆帝は、中国が代々、孔子の論語に従う差別国家であったにも関わらず、異民族差別を厳禁したのである。なんという名君であろうか。ところがトランプは・・・。
こんな簡単な歴史さえ知らぬとは・・・