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世界史を変えた鉱物 3、金 ゴールド

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金(きん、英: gold, 羅: aurum)
原子番号79 記号Au
第11族元素に属する金属元素
常温常圧下の単体では人類が古くから知る固体金属である。
民俗誌 金(かね)が金属の総称だった時代が日本にはある。


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「金属としては重く、軟らかく、可鍛性がある(安定性、錆びないKawakatu)。展性と延性に富み、非常に薄く延ばしたり、広げたりすることができる。同族の銅と銀が比較的反応性に富むこととは対照的に、標準酸化還元電位に基くイオン化傾向は全金属中で最小であり、反応性が低い。熱水鉱床として生成され、そのまま採掘されるか、風化の結果生まれた金塊や沖積鉱床(砂金)として採集される。
これらの性質から、金は多くの時代と地域で貴金属として価値を認められてきた。化合物ではなく単体で産出されるため精錬の必要がなく、装飾品として人類に利用された最古の金属」Wiki金

●金使用の歴史
最古はシュメール文明で紀元前6000年に遡る。最古の装飾された貴金属である。
トラキア黄金文明紀元前5000~3000年頃。ペルシャ・ギリシアへ金が知らされた。
紀元前6世紀には貨幣としてアナトリア・バルカン半島の西端リュディア王国・アッテス2世がエレクトロン金貨を発行。

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世界最古のコイン・エレクトロン金貨

 

紀元前3100年頃エジプトへ鉄と金が伝播。
中国へも伝播。
ヨーロッパが金を知ったのは15世紀、大航海時代。スペイン・ポルトガルの中南米遠征。
日本では最古は1.5世紀、福岡県志賀島発見の漢委奴国王金印だが、もちろん中国製。のち古墳時代の奈良天理市東大寺山鉄剣銘文に金象嵌、これも外国製。奈良時代までの日本は金を産出せず、供給は朝鮮半島の新羅や高句麗からの輸入に頼っていた。749年に百済王敬福が奥州(現在の東北地方)で砂金の発見を報告し、状況は一変する。8世紀後半からは逆に渤海、新羅などへ輸出され、遣唐使の滞在費用として砂金が持ち込まれることで、後の「黄金の国」のイメージの原型が形作られた。 東大寺大仏鍍金用が最初の国産金とアマルガム工法の最初だと、一応言われている。


金争奪戦争の時代
15世紀、スペインは金を求めて侵略開始した。そのきっかけはクリストファー・コロンブスのアメリカ発見である。彼は最初ジパング(日本)を探して海へ出た。黄金の国ジパングの話は、中国に旅したマルコ・ポーロが欧州へもたらしていた。彼らこそは世界の金争奪戦争と侵略のきっかをしらずに作った男たちなのである。結果的に迷惑をこうむったのはインカ・アステカ文明だった。アステカなどは15世紀に始まってすぐの崩壊へと向かう。ポルトガルもスペインも、15世紀にはまだそういう野蛮人だった。今でも欧州人にはそういう部分が多々残っている。侵略者をパイオニアと言い換えてまでも、異教徒と異文化をすべて手にしようとするナショナリズムが、欧米人にある限り、世界はまた崩壊と再構成される運命から逃れられない。簡明に言えばトランプのバカ、という意味である。現代は、金ではなく、かねのために、再び世界大戦が始まる前の静かなる、そして不気味な時代だと言える。日産ショックもそれを引き起こすきっかけのひとつにはなるだろうし、異教徒たちの内戦と移民もそうだろう。世界はいい意味で新たな広範囲な混血のチャンスと、奪い合いと虐殺の新植民地・新帝国主義の入り口に明確に入った。同時に地球規模の災害時代でもあり、人類史最悪のカタストロフィはすでにシナリオができあがっていると言っても過言ではないだろう。

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インカのインゴット


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インカ、これでいいんか?


新時代のコンキスタドールとなるのはトランプか習近平かプーチンか?
トランプはプーチンの策謀で、アメリカを自由と平和の国から、身勝手で気ままな侵略主義国家へ変身させるために登場した新しいコンキスタドールである。つまり恐怖の大王である。これによって世界中、特にもともと経済が低下していたEUが今、ばらばらになりはじめた。イギリスはこれを世界帝国主義復活のきざしと感じ取り、脱退。ドイツさえナショナリストが政権をとろうと変わり始めた。欧州が崩壊すれば、これまでの戦後価値観・平和世界観・ひとつの世界観のすべては崩壊する。アジアにはチャンスである。世界感覚に疎い朝鮮半島は置いてけぼりにしても、中華と日本とインドとインドシナ一部によるアジア中心の世界観をようやく手にできるのだと、いいほうへとらえたい。



参考にしているようでしていない文献 エリック・シャリーン『図説 世界史を変えた50の鉱物』2013







 

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