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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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軽石ラフト・・・ひょっこりひょうたん島みたいな軽石の浮かぶ島

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 「(2016年)11月、ニュージーランド空軍が不思議な「島」を発見した。南太平洋の中央、トンガ西部の海上である。この「島」は長さ数十キロもある。

 この島は「パーミス・ラフト」(「=軽石のいかだ、軽石ラフト)ではないかと思われている。パーミスは軽石、ラフトとは筏(いかだ)やゴムボートのことだ。

 つまり、この「島」は軽石が作った浮島なのである。軽石は火山噴火のときに出る。地下深部からマグマが上昇し、噴火で減圧することで溶けていた揮発成分が発泡して多孔質になったものだ。軽いから水に浮く。大量に出れば、まるで島のようになる。

 2012年にも、ニュージーランド北方のケルマディック諸島近くの海域で、同じような軽石の「島」が見つかったことがある。その大きさは400平方キロあった。伊豆大島の4倍以上だ。

 そのときは「アーヴル」という海底火山が噴火して大量の軽石を出したことが分かった。過去の衛星画像を追跡して、噴火して海上に火山灰を吹き上げているさまが過去の画像で確認できたのだ。ほとんど知られていなかった海底火山だった。

 この軽石の島は、いずれは風や海流に乗ってバラバラになり、遠くまで漂う。この島もだんだん広がって、3カ月後には日本の2倍近い面積にもなった。

 だが、昨年見つかった島の軽石がどこの火山の噴火から来たのかは分かっていない。

 陸上では、こんな大量に軽石を出した噴火はなかった。島が発見される前の1カ月半までさかのぼって衛星画像を調べたが、海底火山が噴火した兆候は見つからなかった。もっとも、衛星からの観察は、海上が雲に覆われていれば見えない。たまたま雲に隠れているときに大規模な噴火が起きた可能性はある。」

■島村英紀(しまむら・ひでき) 武蔵野学院大学特任教授。1941年、東京都出身。東大理学部卒、東大大学院修了。北海道大教授、北大地震火山研究観測センター長、国立極地研究所所長などを歴任。著書多数。最新刊に『富士山大爆発のすべて-いつ噴火してもおかしくない』(花伝社)。
https://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20170224/dms1702241130012-n2.htm





まるで井上ひさしの人形劇・ひょっこりひょうたん島である。
海にぷかぷか浮かぶ島・・・。

この記事ほどの大きなものではないが、軽石ラフトはけっこう世界にあった可能性があるらしく、それは上記の島のように、火山で噴出した大きな軽石島が、結果的に細かく分裂してゆく過程で、もとの軽石島から分かれたものだったかもしれないが、『世界史を変えた50の鉱物』の中にも言及があって、それに乗って大陸間の海を渡った生物(あるいは人類も?)があった可能性を示唆している。それを原始人類がそれをヒントにいかだを考案したこともあったかも知れないですな。これなら容易にアフリカからアラビア半島、アラビアから中近東へ渡れたことだろう。そういえば北海度などに流氷に乗った北極グマが来たような話もあったかな?

歴史上、渡れなかったはずの海峡を越えた古代民族はいた。旧人であるホモ・フローレス人や、オーストラリアに到着したアボリジニなど、どうしてそこへいけたのかがまだわかっていない人類はある。太古に舟を知っていたよりも、むしろそういう偶発的イベントから舟が考え出されたとするほうが納得できる?もちろん島でも軽石でもなく、単なる流木だって充分に狭い海峡なら渡れる。








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