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鉄に関するお勧め著書と直弧文、阿蘇・国造家と紀氏と阿蘇狩尾鉱山と靫負用の飾り矢大量出土と


今読んでいる鉄関連書物

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下の二冊が鉄関係
上は仁徳天皇陵被葬者は継体天皇というちょっとおもろーな一冊。



阿蘇の狩尾遺跡のリモナイトでの製鉄があったことが佐々木稔研究でわかった。それによれば狩尾には、非常に厚みが薄い鏃がたくさん出ている。これまでは鉄滓(てっさい)や鉄片は、出ていてもゴミ扱いで、考古学の分析対象になっていなかったのを、佐々木たちは詳細分析。肉の薄いやじりは、祭祀用だったか、まったく実用性のないものだという。するともしやそれは靫負の飾り矢に使われた可能性も考えられそうだ。


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日本リモナイト狩尾採石場

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リモナイトは赤い褐鉄鋼で、ベンガラになる。
阿蘇に多いのは阿蘇山の火砕流と関係する。


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狩尾や阿蘇の古墳群は、これまで阿蘇国造氏を中心に考えられてきたが、今後、継体大王時代の大伴靫負集団(日下部、的臣ら)が阿蘇のベンガラを用いて靫負が使う装飾用鏃を簡易製鉄で作成していた可能性も問われるばきではないかと思う。



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もうひとつ、世界最古だとされて、隕鉄で製鉄したと考えられていたアナトリア、科マン・カレホユック遺跡の鉄を調べた学者は赤沼英男と日本調査隊。

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その分析はアナトリアの鉄が隕石からではなく、鉄鉱石あるいは砂鉄から採られた鉄鋼であることがわかったわけである。



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さて話は違うが車持君の女のことを、同時に少しずつ調べている。藤原不比等の母だったといわれている与志古娘(よしこの・いらつめ)である。

車持君は群馬の氏族だが、出自に関わっているのが近江の毛野氏ではなかろうか。群馬は下毛野氏・上毛野氏という二大氏族があったが、特に近江の毛野臣らは伽耶所領の新羅割譲に大伴氏とともに関わり、そのために筑紫君磐井と揉めることになる。そこに継体の港への欲望や、出身地であろう百済王族・余一族の武寧とのかかわりなどがからまりつくわけだが、要するに継体が余紀であるならば・・・というのが上の書物である。余紀は武寧のいとこ?で、百済王余昌の息子でもある。継体が紀州にいたとすると、余紀という名前の意味がにわかに見えてくるだろうというのだろう。この意見のもとは歴史作家の石渡氏のものらしいが、それをさらに別な見方も加え、考古資料や文献資料をからませながら証明してゆく。まあ、楽しい歴史空想ミステリーでありドキュメントである。

群馬から仮面が出ている。
熊本のチブサン古墳の冠王によく似た冠を被る。

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水銀の滴を星と見立て、星を山あてにして海を渡った海人族・紀氏?の王か?


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これはおそらく和歌山の大谷古墳の埴輪の人物がかぶるスイジガイ王冠にも似ている。大谷の被葬者は紀臣だろう。そして淡輪古墳群の王も紀氏だろう。すると倭五王の何人かが紀氏であろうとなる。「わのごおう」「たんのわ」の「共通するわ」にも注目。つまり倭五王は一部が葛城系氏族の王家であり、それが吉備王家と交替するのだろうか?逆かもしれない。吉備が早く、次が葛城・紀だろう。


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スイジガイ



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六脚輪状紋(大分県宇佐市)もスイジガイ



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纏向遺跡弧文はスイジガイを切り取って構図してあり、


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吉備と九州と大和葛城、大阪の直弧文はそれを寸断した上で、ばつをほどこしてある。
弧文は生命の再生をしめす呪模様だが、直弧文はそれを断ち切る。

それはすべて敗北王家がいた場所の墓に出てくる。筑紫国造、葛城王家、摂津王家、そして吉備王家である。ゆえに直弧文は非再生の反魂、反克の呪法そのものである。


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葛城極楽ヒビキ遺跡の靫埴輪にも直弧文。
吉備にも直弧文。
九州の人は直弧文がそうしたのろいの印だということは認められまい。在地の王だと考えるからだ。ところが彼らはよそ者である。磐井も君ではなく国造なのだ。



窪田さんは、相変わらず詳細に各地を巡って、さらに詳しく鉄の歴史を書いている。
こういう書物は普通、歴史や考古学の書庫にはなく、ほとんど自然科学部門の産業書庫においてあるので、まあ当たり前にしか歴史を知ろうとしない人々が気づくはずもない本だろう。窪田の研修主体はどうしてもしろうとなので、佐々木のような科学分析には乏しいのは否めない。しかし丁寧で。民俗誌的なフィールドワークの多さが説得力を持つ。

かつて鉄の歴史など、窪田くらいしか追いかけた鉄鋼関係者はいなかったし、考古学も鉄に興味なかったのだから、パイオニアとして彼は偉大なるしろうとなのである。傾聴すべし。


また靫負と阿蘇国造の関係も研究し直すべきかも知れない。阿蘇一族には君と国造があるが、前者が在地祭祀者であったに比べて、阿蘇国造家は、全国の例にもれず持統前後に中央祭祀、『日本書紀』祭祀を教化するために入れられた、よそものである。彼らはしかし靫負なれ当然持っているべき靫負と直弧文のステータスを持った風がないから、靫負同様に中央・・・それも継体大王時代よりあとに阿蘇に入った氏族であろう。その時期は風水害と地震の記事の多かった持統時代に、不比等が諏訪や茨城に送り込んだ教化集団だろう。鹿島に、もともとの在地神タケミカヅチがあったのを取り込んだのも彼らが関係するだろう。この阿蘇一族はだから九州の多氏や大彦血脈とは無関係な人々だ。火葦北国造アリシトもそうである。彼の墓は直弧文と阿蘇ピンク石に囲まれた宇土に近い装飾古墳・井寺であろうが、彼が継体同様、百済の余・アリシトでないかと林順治が書いている。そして車持氏になる前の毛野なども、不比等時代に送り込まれる新しい武力集団であろう。それは磐井を陥れたように『日本書紀』には描かれたが、結局彼らも消されたに違いない。継体時代のことにしているが、でっちあげであろう。石人は壊しても、石室内部まで壊していないし、国司も変わっていないのは、たたりが怖いのである。


まあ、ざっと?例の大山の説も一部からめながら、平行して読むと面白かろう。

さて直弧文や装飾古墳の絵柄は、書いたのは在地海人族氏族だろう。その絵柄にさほどのこむづかしい構図の意味があったとは思えない。絵を描かれたのは在地の王であり、直弧文を張られたのは吉備や大和や東国から派遣された国造であるから、その祭り方には当然、天地ほどの違いはある。一方は再生を願って水銀やステータス模様の魔除けを描かれるが、一方は二度とよみがえらぬように吉備系弧文にでっかいばってんをほどこしてある。そして弓矢よ靫が描かれているのなら、それは継体時代の派遣された靫負集団である。彼らが誰を監視するために入ったかと言えば、南九州の球磨と隼人であることも疑いの余地はない。


武寧と応神は似ている、どちらも日本に母がやってきて、日本で生まれたのである。つまりかんたんである。応神とは武寧であり、仁徳とは東城王の子である余紀であり=継体なのであろう。ということは『日本書紀』の言う河内王朝などは真ん中はなかった。


1世紀九州奴国王家・・・×・・・3世紀邪馬台女王国と狗奴国・・・・狗奴国=倭五王?・・・×・・・・蘇我氏・・・×・・・持統

である。×は血縁なしで別種の王家が切れつつ点在。『日本書紀』その間を国内あちこちの王家や、中華王家や、百済王家のエピソードを書き換えてつないだコラージュなのである。



これですべての疑問はあなたにだって素直になれば解けたはずだ。
まだ解けない・・・あなた理科系だね、大局が見えない。部分の分析ばかり好む人種だろう。木を見て森を見ようとしない人だろうな。

いわゆるおたくです。


俯瞰できないから、いつまでたっても絵柄にこだわっている。人間を見ていない。被葬者を愛していないのだ。人間に気が就けないからオーム真理教なんぞになるような方向性がそれでしょうかねえ。危険だね。



そういう顕微鏡的な人はうちにはお呼び出ないですから。


水爆落とすような、原発造るような、危険思想と紙一重でしょう。気づかなくちゃ。自分の弱点に。でもぼくは、彼らの研究のいいところけヒントにする。そういう意味で絶滅してもらっても困る。



























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