と、去年すでに書いた。
ソメイヨシノは伝染病でどんどん枯れてしまい、今や植え替えた桜はすべて赤味の強いコマツオトメかジンダイアケボノになっている。違いがわかるかな?ソメイと並んでいたらわかるはず。
ソメイヨシノは江戸期に江戸染井村の職人がつくったクローン桜で、接木が必要な特殊な一代桜。もう常識になったが、「日本人のお名前」がダメ押ししてくれていた。ただしソメイが消えていっていることは言わなかった。不親切かとも思った。
ソメイヨシノが全国に広まったのは、最大の要因は第二次大戦が大きい。それ以前はテレビが言っていたように将軍吉宗。平成10年から「さくら」名前が急増する理由を、流行り始めた曲の増加にあるとしていたが、平成10年でいきなりトップに登場した理由としては時期がややずれている。では正しい理由がほかにある?
ある。
平成10年にNHKでアニメが始まった。
NHKなのに「カードキャプターさくら」だ。
自分ちの作成アニメーションを完全無視とは、ぽかもいいところである。
笑えた。
ソメイヨシノはなくなる。
古木しかないからだ。
そのほとんどが樹木医者や植木職人に守られてこなかった。
しかしいっせいになくなりはしない。
徐々に植え替えられるはずだからだ。
つまり見物客は気づかないはず。
ところが地方行政によってはいっぺんに何百本ものソメイヨシノを切り倒した地方もある。行政はそういうことをやる機関なのだ。徐々に、早めに植え替えてきていれば、代替品はほとんどソメイと違わないのだから。しかし今頃倒木の危険に気がついて100本も一度に切ってしまったという。どうしようもない。
ソメイの苗は販売中止になっているので手に入らない。接木でもらってきて植えるのはしろうとでは無理。種のないクローンだ。だから絶滅は宿命。ただし、医者や職人が管理すれば100年は持つはずだ。そういうソメイはよほどの金持ちの庭か、行政が管理する施設のものだけだろう。市制なぞは、そういう具合に不都合なことは切り捨てるわけなので、期待できない。
代替品種に植え変わってしまうのもすぐだろう。気づかないヒトは幸せである。いつまでもソメイだといいながら死んでいける。桜の下で。
知識は、知ってしまったら、むしろ、ときに、人を悩ませる。知らぬが花とはこのことだ。知らぬが仏か。
人はいざ こころも知らず別れては 花ぞ昔のものとかは知る
山桜花の 弥生の頃より 変わらずに咲くかな