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徐福伝説 その考古学的検証 序文

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数回にわけて徐福伝承地についての考古学的、客観的な考察を
 
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まず始皇帝が本気であこがれた「不老不死」とは?
 
◆不老不死の理 (ふろうふしのことわり)
「世法では、「不老不死」を「老いもせず、死ぬこともない」という意味で使用しているが、仏法では、法華経薬王菩薩本事品第二十三に「若し人病有らんに、是の経を聞くことを得ば、病即ち消滅して不老不死ならん」と説かれている法理。ここで説かれる「病」とは、病気も含めて人々の生命に巣くう三毒(貪・瞋・癡)の煩悩を指します。すなわち、一切の煩悩をも菩提(悟りの智慧)へと転換しゆく妙法の大功力を説かれた経文です。
日蓮大聖人は御義口伝で「不老は釈尊不死は地涌の類たり」(御書774ページ)と説かれています。」
「如説修行抄」(御書502ページ)
「御義口伝」(御書774ページ)
「仏法用語辞典」http://www.winbell-7.com/yougosyu3.html

「68 事物が起こりまた消え失せることわりを見ないで百年いきるよりも、事物が起こりまた消え失せることわりをみて一日生きるほうがすぐれている。」
(ウダーナヴァルガ 24-6)
◆無我     
「比丘たちよ、このガンガの流れのさまをみるがよい。
かしこに渦巻がおこっている。
だがよくよく見れば、渦巻そのものというものはどこにもない。
あるいは、渦巻の本質というものはどこにもない。
それはたえず変化する水の形状にしかすぎない。
そして、人間の存在もまた同じである。」
(相応部経典、 22、泡沫。  雑阿含経 10 泡沫)
http://blogs.yahoo.co.jp/rollings224tea/9656678.html#9664777
 
 


 
 
●不老長寿ならあまたの人間が妙薬をつくろうとするが、不老不死にまともに取り組んだのは始皇帝だけ
 
古代から、多くの民族・人民たちは渦巻きに永遠の命を見続けてきた。
しかし真の永遠とはつまり個人の不老不死のことなどではない。
ひとりの個体が永遠の生命を求め、神仙思想にまい進し、たとえそれが実現したところで、世界はむしろ怨恨や差別に支配される運命の個体の存続でしかなく、むしろそれこそが怨嗟の無間地獄を終らなくするだけであり、最悪の事態を招くことになるだろう。「個」とはどうしようもない「我」の数々の集合体でしかない。それがみな、永遠の生命を得たならば、それこそ混沌が深まり、無我の境地には上昇できなくなる。これを「救いなき世」と言うのである。
 
キリスト者ではあったが、日本人でも合った遠藤周作は、著書の中で、キリスト教とはイエスが磔刑に処される苦痛を伴う死というものに畏れることから始まったゆえに、あまりにも死や魔を恐れすぎ、結果的にさほどおそれるほどもない死の存在に左右されすぎる聖なる永遠へと向かっているが、日本人の死生観では個人の死とは畏れるに足りないものであると説いている。
 
死を人類そのものの死、世界の終りだと人々が考えたのはあまりにも勝手な妄想だったと言える。むしろひとりの死こそが新たな生命の誕生を導く祖霊を活性化させ、次代へと存続されてゆく。これこそが真の永遠である。日本人の祖先たちは古墳時代にすでにその境地に達していた。
 
世界の人々もうすうすそのことには気づいていたのであり、歴史上、大真面目に不老不死を実現しようとしたのは秦の始皇帝ただひとりだった、と言っても過言ではない。
 
古代ヤマト朝廷では、百済を通じて中国の仏法を学んだが、当の中国では実は仏教は政治にとってのテキストであった教義や儀式というノウハウを取り込んだのであり、実際には古い神仙思想やヒンドゥーの死生観や道教を基盤に自分たちの行動原理を見出してきた。不老不死などもそのひとつである。個人が永遠に生きられるなどという奢った妄想こそは、実は仏陀の理念がもっとも捨て去るべき「欲望」であると切り捨てているものであった。要するに神仙思想や渦巻き模様に永遠の生を托すなどという思想は、人間の持つ煩悩の中でも最悪の自己中心的業、欲の行き着くところになる、戒めたのである。
 
ミクロの細胞が寄り集まって人間が成立するように、人類全体もまた個々の集合体である。それらの生命の糸がつながって終らぬことこそが本当の不老不死なのだと秦王政も、胡亥も、ついぞそこに気づかぬまま、みだらに道教方士たちに蓬莱を探させたあげくに死んでゆく。
 
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さて前置きが長くなったが、徐福である。
彼は本当に蓬莱へ到着できたのだろうか?
いや、それよりも蓬莱とは果たして日本列島のことなのだろうか?気になるところであろう。
次回からすこしづつ、徐福と弥生文化が関係しているかどうかを筆者なりに主観をはさまずに解明して行こうと思っている。
 
 
 
 
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