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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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特集役行者

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役小角(えんのおづぬ・おづの)
役の優婆塞、役行者。
 
「役行者(えんのぎょうじゃ)」とは、7~8世紀に奈良を中心に活動していたと思われる、修験道の開祖とされている人物です。
「役小角(えんのおづの)」がその本名であると言われ、またほかに「役優婆塞(えんのうばそく)」、「神変大菩薩(じんべんだいぼさつ)」、「山上様(さんじょうさま)」などの呼び名があります。
役行者が、7~8世紀に実在したことは確かなようですが、生没年など詳しいことは不明です。もっとも、伝説の多くは、舒明天皇六年(634)1月1日に大和国茅原にて生まれ、大宝元年(701)、68歳の時に「没した」のでなく、「昇天した」としています。いずれにせよ、この世の人でなくなった、ということでしょう。
 
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◆鴨氏=三輪氏
「山城国葛野の賀茂県主は、大和国葛城の地祇系賀茂氏が山城に進出したものとする説がある。『山城国風土記』逸文では、賀茂県主の祖の賀茂建角身命は神武天皇の先導をした後、大和の葛城を通って山城国へ至ったとしている。しかし、『鴨氏始祖伝』では鴨氏には複数あり、葛城と葛野の賀茂氏は別の氏族であるとしている。また、『出雲風土記』では意宇郡舎人郷 賀茂神戸とあり、また現在の島根県安来市には賀茂神社があり、祖神である一言主の同一神、言代主の活躍地である東部出雲に属することから、ここを本貫とする説もある。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B3%80%E8%8C%82%E6%B0%8F
 
 
「鴨とは道教で言うところの霊魂を持ち帰る青き鳥である。」
「白鳥は黄泉へ 魂を運ぶ鳥。黒カラスは太陽を運び、青鴨は祖霊をもって帰る鳥」
「蛇巫の山の上に人がいて、杯をもって東に向って立つ。西王母が几にもたれて勝と杖をのせている。その南に三羽の青い鳥がいて、西王母のために食物をはこぶ。昆侖の虚の北にあり。(海内北経)」
 
 
◆葛城賀茂から三輪氏
鴨氏の祖となった賀茂建角身命は別名が出雲のアジスキタカヒコネ、高鴨高龗(たかおかみ)神。
その三輪氏は泉州の陶邑から三輪に入って大三輪氏となり大物主=物部氏の祖霊及び縄文の祟る自然神を鎮魂する=押さえる。
これはすなわち毒を持って毒を制したこと。同族を持って主人筋を押さえ込ませたという構図。
 
 
◆金剛・葛城山系は元「高尾張」
「たかおわり」とは「たかおはり」で、鷹+尾を張る
これは鉱山を示し、そこを開発した氏族の名前であるから尾張氏の根城が葛城地方を大元にした地名。
ということは尾張氏=葛城氏、鴨氏という構造。
その葛城高尾張邑の朝妻に入れられた渡来が秦氏である。
 
 
◆京都で賀茂氏は秦氏と婚姻関係
で、上下賀茂神社が成立する。
◆そこから修験道の祖である役小角が出てくる。
 
◆修験道の大元は道教
道教は鬼道とも言われ、五斗米道(ごとべいどう)も北朝から「鬼道」と言われた。
その道教の方士のことを『日本書紀』は「奇巫(きふ)」「法師」としており、これを「豊国とよくに」から来たと二度も記した。
 
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英彦山
天忍穂耳尊を主祭神とし、伊佐奈伎尊伊佐奈美尊を配祀する。
開基は北魏の善正上人(藤原桓雄は伝承上の人物)
 
 
◆豊国法師と英彦山修験道と息長と秦氏
この豊国とは豊前國のことで、英彦山周辺の周防灘側を指す。いわゆる英彦山(ひこさん)・犬ケ岳・求菩提山(くぼてさん)を中心とする英彦山修験道のメッカである。その範囲は東は国東半島、西は企救郡へ延びる。
求菩提山(くぼてさん)は、福岡県豊前市求菩提と築上郡築上町寒田(さわだ)の境界に位置する筑紫山地に属する標高782メートルの山である。麓の豊前市のシンボル的な山である。英彦山から耶馬溪を通って大分県院内町鹿鳴山(かならきやま)~国東夷耶馬までは、英彦山火山帯の凝灰岩の段丘・台地が延々とつづき、鉱物や銅鉱床のメッカである。ここで修験道と鉱山師の合体が起きるが、その信仰のメッカが豊前国田川郡の香春岳(かわらだけ)である。英彦山で祀られるアメノオシホミミ命は香春岳ではアメノオシ骨命となっておりその母神は辛国息長大姫大目命。
 
◆息長大姫大目命と天忍骨命と豊姫命
辛国=抽選半島から来た、おきなが=息長=たたら・ふいご、大姫=その長女、大目=鉱山の大地母、命=神で、たたら製鉄をする鉱山師の大地母女神。
韓国連広足(ひろたり)は役行者の弟子ゆえに、彼が創り出した新羅系の神々であろう。→新羅神。
彼らは不老長生をむねとする「道仕法」を行ったという。別途後述。
 
上田正昭は仏教や漢字同様、道教も半島経由で入ったと指摘している。(筆者はそれだけとは思わない。林系中国人もあったか?いわゆる葛井・藤井系統の修験。また空海・最澄がもたらした真言・天台密教との修験の結びつき)
 
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往古の香春岳
 
 
 
オシ骨とは香春神社縁起にある「龍骨」=化石から出る石灰や銅のこと。
 
豊姫命とは「とよ」=豊前の、姫=娘で、大地母神の娘。豊前そのもの。壹與。
 
これらがすべて辛島氏や赤染氏=常世連氏、敦賀氏といった秦氏系アメノヒボコ・ツヌガアラシト=秦氏系賀茂一族の鉱山開発・窯業と八幡信仰を生み出していく。
 
修験道がここから始まったと考えられるのは、英彦山開基の大元が秦氏の泰澄(たいちょう)らだからである。
そしてこの賀茂と秦の合体の流れを大和地方へそっくりそのまま持っていって拡大したのが葛城賀茂と三輪氏と秦氏の合体である。
役行者はこうした背景から生まれてくると思われる。
 
 
こうした渡来の海外貿易資本を背景にした新たな連合体が、大和に大きな影響を持つようになるわけだが、根本にあるのはやはり太秦(大量)に財を持っていた秦氏であり、あとの氏族は要するに秦氏の財や情報を取り合って勢力争いしたと言っても過言ではない。
 
密教と修験、道教の深いかかわりは別途考察。
 
 
参考 『渡来の古代史』
 
 
 
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