ちなみにフローチャートとは「作業手順書」である。
この図表の出展・・・昨今、ネット上の図面や文献をコピペして転用したり、まさかと思ったが正式な卒業論文に使うやからが出ているそうなので、直接の転載元は一応内緒とさせていただく。京大理系学者の日本の書物である。
この作業表が示すとおり、歴史を気象から分析する場合、またそれ以外の分析をする場合でも、このような広範囲なジャンルからのアプローチがなされるのが、近年の文系史学でも通り相場になっている。
なににせよ、なにかひとつの歴史事象であろうとも、できるだけ多くのヒントや実証を持ち寄るのは当然のことと思う。ブログのような日記形式で、自分の考えの進展状況を書き記す簡易なものならいざ知らず、ちゃんとした論考や著作にするなら、ひとつ切り取ってきたヒントだけにこだわって論をすすめようとか、卒業できさえすれば的な、短絡な手法はとらないに越したことはないと思う。
安易なコピペや、我田引水は、その資料の間違いをそのまま受け売りすることになりかねない。あたかもどこかの不正調査員のごとき本末転倒のないようにしたいものである。
もちろんあなたの所属する研究機関が、そうしないと出世できないようなところであるなら、それにあなたが準じたところで知ったことではないが、結果的に迷惑は一般人に及ぶ。
例えば古い資料だった場合。
こういう大昔の地図資料などは気をつけたほうがいい。
まずなにより示してある年代単位がばらばらである。C=世紀表記と600年なのどの年数表記の二種類になっている。これはダメ。しかもBCのCと世紀のCが区別しにくく、600年前とBC6Cがどっちがふるいのかなど一目で捉えにくい。これでは勘違いを招く。出雲よりヤマトが古く見えてしまうように造ってあるというほかはない。こういう資料で民間はすぐだまされる。それを意図してある。
日本海側の考古資料が皆無に近い時代に、京大のある権威が作成したものであろう。今となっては、弥生時代の2世紀くらいまでに限定すべき、文化の西から東への流れである。考古学では水田稲作は筑紫の菜畑と遠賀川西側流域の板付あたりから東へ伝播する二方向の移動があったことがわかり始めている。おおまかに西から東へ文化移動があったことをいうだけならこれでもいいかもしれないが、誤解を招く資料だと言える。図表はできるだけ最新であり、できるだけ可能性の多い表現を用いたものを選びたい。これは悪い引用をしてある例で、上記資料と同じ著作から転載した。
ちなみに著者もこの地図製作者と同じ大学の学者である。文系と理系の違いがあるのに、理系学者でさえ文系権威の影響下にあることの証明になろうか。そういう人的傾向もつかんでおかないとこっちも使って恥を書くことになる。
自然科学といえども、ビジュアルや動画でわかりやすく資料を示す場合、つまりそこにはテレビと同じような影響力が出てくる。わかりやすさと、一見でわかる利便性の裏側には、実は一過性と同じ見過ごすという危険性が生じるのが常である。
まして専門家でないものは、ぱっと見て、「ああ稲作は全部菜畑から始まったんだ。全部朝鮮半島から来たんだ。山陰はやはり遅れていたんだ」と思い込みかねないわけだ。
これはいい資料であろう。
ひとめで、日本の気候のどの時代が温暖で、どの時代が寒冷だったかをおおまかにだが捉えることができる。もちろんこの資料だけですべては決定できない。一言で温暖、寒冷と言っても、どこも同じ気温だったわけではなく、その時代の中での比較の表現に過ぎない。氷河期の温暖期と、現代の温暖期では気温はまったく大差がある。それらはもっと細かい資料を用意せねばならない。科学の専門資料ではよくあることだろうが、年代が下から上へ新しくなるのは、一般人にはやや面食らいものがあろう。右から左が、左から右など、理系資料は文系と違い、著書が横書きであることなどの相違もあって、往々にして逆転する。これは慣れればすむこと。
おおまかな把握つまり俯瞰と、それを細部に調べる顕微鏡的視点の両方がないとうそを言うことになりかねない。ということはある程度の学識や、教養が欠落している人は、安易にブログであろうと記事を紹介しては危険だとなる。筆者も気をつけたい。(過去の記事は過去の考えとする許容力も必要)
いい資料なのだが、ややわかりずらい。
中央の±0を示す線分はどの時代を基準にしているのだろう?わからない。
これまで出会った資料の中には、気温が高温なほうが下になり、低いほうが上になっていたものもある。最初、なんのことか意味がわからなかった。
ビジュアル資料は怖い面もあるということである。
科学者は論考を発表するのに、自分の資料や図説を用いるのが当然だが、見るものをけむにまくことはたやすい。壇上での論説は、一過的で、一瞬で画面が切り替えることができてしまう。手品と同じことになりかねない。そのためにレジュメを手渡すが、あなたなら細かいその資料を見直すだろうか?
もっと簡単に言えば、ややこしい家電やPCの取り説とか、入会するときの会員規約とかあまり読まないのではないだろうか?
食品の裏側にあるレシピや素材をながめて、わからないとき、わざわざそれを調べているだろうか?
サプリメントなどがよくそうなのだが、●●●と横文字の成分が書かれていて、あなたはその内容まで調べていますか?
図表にはそういうテレビの興業にありがちな危険な通り魔が潜むのである。
ちょっと一冊読んだだけですべてと思う読者はごまんといる。
科学とて不完全である。なんでも信じることなかれ。
権威だって間違える。
昔の資料は必ず最新学説で再確認する。
同じ大学の先達の資料を学者が使いたがるのは、いちいち確認や許諾がいらず、大学の過去の権威の宣伝にもなるからだろう。しかし、Kさんはどうも間違っていたことが多いとか、そういう学説の大変換はいつも起こる。過去の権威の資料は、まず使えないと思うべきである。
グラフの切り貼りが取りざたされている。
場合によって、自分自身の資料を見やすく修正するのはよくあるだろう。
それと捏造はどこがどう違うかも考えずに、一事が万事で科学者は信用できない、という意見がネット上や、最近はNHKでの投稿(最近のNHKは基準の視線がだいぶくるってきている。まるでてきやの興業化している気がする。そういうのは民放にまかせるべきだ。)にすら登場。全国版で”2チャンネル”的な一方的でゆがんだ、安易で単細胞的な意見が垂れ流されている。あれは放送規約上でおかしくはないか。
NHKが安易な放送をし、民放がむしろ規制している。奇妙である。
主演者のレベルも、アナの誤読や不可思議なイントネーションの多様もNさんのほうが目立っていて、すでにNさんは信用できなくなっている。N局はかつてドキュメンタリー番組で捏造疑惑があったにも関わらず、その番組を過去の栄誉あるものとしてまた取り上げていたりする。N局がゆるめば国民に多大な影響を与える。国家の方向を右へ持っていこうとしてはなるまい。
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