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今週の考古学ニュースから 死者の20年前に古墳は完成している?

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今日は私事で中華記事が準備できなかったので、考古学ニュースから思いついたことを。
 
 
 
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(重要な事柄は太字表示した Kawakatu)
 
 
.古代の葬送再現し公開 松山の国史跡「葉佐池古墳」  産経新聞 8月29日(金) 7時55分.

.兵庫県教委「豆腐町遺跡」発掘調査、新たに井戸や柱穴  産経新聞 8月28日(木) 7時55分.
.出雲の「発掘現場」展示 目立つ傷み、整備求める声  産経新聞 8月28日(木) 7時55分.

.築20年後に埋葬 沼津・高尾山古墳追加調査で判明  @S[アットエス] by 静岡新聞 8月28日(木) 7時20分.

 
.土器片や石器多数出土 日向洞窟遺跡  河北新報 8月28日(木) 6時5分.

.博多名所巡る「博多情緒めぐり」-黒田家にスポット当てたコース用意 /福岡  みんなの経済新聞ネットワーク 8月26日(火) 11時14分.

.奈良・都塚古墳に説明板 古代史ファンらの訪問続く  産経新聞 8月26日(火) 7時55分.

.恵解山古墳の史跡公園記念しシンポ 京都・長岡京  京都新聞 8月25日(月) 9時49分.

.中世京都の土師器皿は「ブランド」  向日で埋蔵文化財セミナー  京都新聞 8月24日(日) 11時9分.

 
.奈良・高松塚古墳壁画の一般公開始まる、31日まで  産経新聞 8月24日(日) 7時55分.

.「飛鳥美人」など一般公開 奈良・明日香村  日本テレビ系(NNN) 8月23日(土) 20時18分.

.宮崎県が指定史跡登録諮問 清武上猪ノ原遺跡  宮崎日日新聞 8月23日(土) 11時51分.

.最新の発掘成果公開 多賀城で速報展  河北新報 8月23日(土) 9時13分.
.高松塚・キトラ古墳の壁画、タッチパネルで楽しんで 奈良・飛鳥資料館  産経新聞 8月23日(土) 7時55分.

.中世塩田、境界を確認 上島・宮ノ浦遺跡  愛媛新聞ONLINE 8月22日(金) 17時32分.

.奈良・都塚古墳に似た「階段ピラミッド状」、岡山にも?  産経新聞 8月22日(金) 14時0分.

.栗原・志波姫の御駒堂遺跡 奈良期に関東からの移民  河北新報 8月22日(金) 9時14分.

.磐田の歴史、魅力認識 小学生が発掘体験や着物で散策  @S[アットエス] by 静岡新聞 8月22日(金) 8時42分.

.4~6号墳、同族の墓か 湖西の神座古墳群 @S[アットエス] by 静岡新聞 8月22日(金) 8時34分.

.長野・茅野の「仮面の女神」国宝に正式決定 柳沢遺跡出土品は重文に  産経新聞 8月22日(金) 7時55分.
Yahoo!考古学ニュースより http://news.yahoo.co.jp/related_newslist/archaeology/
 
 
 
 
 
この中で、筆者が一番重要だとピックアップする記事はこれです。

築20年後に埋葬 沼津・高尾山古墳追加調査で判明

@S[アットエス] by 静岡新聞 8月28日(木)7時20分配信
 古墳時代初期の前方後方墳「高尾山古墳」(沼津市東熊堂)の発掘調査を進めていた同市教委は27日、古墳は230年ごろに墳丘が完成し、250年ごろに埋葬されたと、調査結果を発表した。市教委の担当者は「墳丘の築造時期と埋葬時期に開きがあるとはっきり分かったのは珍しいケース」と話した。
 
 
 
 
 
何が重要か?
古墳の築造が被葬者の実際の死のかなり前に完成するように造られるということ。
たとえばこの古墳の場合、死の20年ほど前には完成しているとわかったわけだが、同時代の最初期古墳であると近畿考古学が言うあの箸墓古墳が、250年頃の築造ともされているのだから、このルールが全国的に存在したとするならば、248年頃に死んだ卑弥呼の墓は、その20年前ほどにはできていなければならなくなり、推定築造年230年頃の墓でなければ卑弥呼の墓とは言えなくなってしまうのである。(そうなったらそうなったで近畿考古学は箸墓年代をもっと繰り上げる
^^+ --キ)
 
すると彼女の墓は、箸墓よりも古い形式の纏向石塚や矢塚の比定されなければならなくなり、箸墓と同時代の巫女王は卑弥呼ではなく臺與のほうがふさわしい、という一般好事家の見方に合致することになるだろう(?)。
 
 
それにしても、最古の古墳群とされてきた纏向古墳群とほぼ同時代に、東海地方にもう最古級古墳が出現しているというこの推定は、かなり近畿考古学にはショッキングな話になることだろう。
 
 
「追加調査は人が埋葬されていた主体部を中心に幅1メートル、深さ2メートルの溝を計7本試掘した。発掘の結果、墳丘から出土した2千点の土器は230年ごろのものが大半で、それ以前のものが見つかっていないことから、墳丘の築造時期は同年ごろと判断した。埋葬時期は副葬品として250年ごろの鉄製のやじりが見つかっていることから、同年ごろとした。主体部周辺から見つかっていた230年ごろの土器は埋葬時に混入したと結論付けた」同記事より
 
 
 
まず、この沼津の古墳から出ている東海系土器群と、纏向遺跡から出ている東海系土器の比較検討は必要であろう。おそらくパレス式土器であろうと思うが、もしかしたら纏向の推定崇神に当たる王の宮を建設した人であるかも知れないわけである。
 
 
 
このように、マスコミは奈良県発掘には非常に高い関心を示すが、地方の発掘には、相当なインパクトがなければ関心を示さず、都塚のような派手な扱いもされないということだ。つまり奈良県考古学は実にマスコミの使い方を心得ているということが言えるし、地方考古学はそれがへたである。いや、逆に、マスコミそのものがヤマトにしか興味も知識もないのではないかと思えてしまう。
 
この年代測定結果は、当然、ほかの地方古墳の築造年代の指針にもなってゆくことだろう。ヤマトだけが邪馬台国候補地、王権発祥地だとするこの国の歴史観の一元的見方に、疑問を投げかけた、地味だが非常に示唆に富んだ発見だと言える。
 
 
 
 
はででセンセーショナルな発掘には人はすぐに飛びつくが、そういう人たちは「にわかファンの好古家であり、実は本当に重要な発見が見えていないことも多い。
考古に関わらず審美眼を持ちたいものである。
 
(PS 出雲の神庭荒神谷遺跡のレプリカによる遺跡維持がかなり痛んできたようだ。予算が厳しい風潮がよく見える)
 
イメージ 1
 
イメージ 2
 
トレンチの入れ方の勉強になりますな。
どうやら竪穴式方墳のように見える。
 

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