奈文研が脱「灰色文献」 考古学資料をネット公開
産経新聞 9月10日(水)14時44分配信
一般に流通していない専門誌などに掲載され、インターネット検索でヒットしないことなどから「灰色文献」とされる発掘調査や考古学の資料を公開して“白色”にしようと、奈良文化財研究所(奈良市)が、保有する関連資料から約5万7千件のデータベースを作成し、ネット上で一般公開を始めた。対象は、明治29年の専門誌や現在は入手困難な郷土史など幅広く、担当者は「成果を広く還元したい」としている。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000124-san-soci
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140910-00000124-san-soci
弥生中期の青銅製銅鐸が総社・神明遺跡から出土 岡山
産経新聞 9月11日(木)7時55分配信
県教育委員会は10日、総社市の神明遺跡(同市福井)から、約2200年前の弥生時代中期につくられたとみられる青銅製銅鐸が見つかったと発表した。時代背景がはっきり特定できる発掘調査で出土したのは全国で20例目。現状では表面の文様が判別できないが、今後は文様の特徴を突き止め、銅鐸の主生産地である近畿地方との関連を調べていくとした。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00000090-san-l33
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00000090-san-l33
斑鳩宮東端の溝跡発見 橿考研、東西規模210メートルと確認 奈良
産経新聞 9月11日(木)7時55分配信
聖徳太子らが住んだ斑鳩町の斑鳩宮跡の発掘調査で、宮の東端を区画するとみられる飛鳥時代前半(7世紀前半)に掘られた南北方向の溝の遺構が見つかっていたことがわかり、橿原考古学研究所が平成25年度の「県遺跡調査概報」で報告した。
東端とみられる遺構はこれまでの調査でも今回の調査地のすぐ北側で確認されていたが、調査面積が小さかったためはっきりしていなかった。橿考研は、今回の発見で宮跡の東端が改めて確認されたとしている。
斑鳩宮は、聖徳太子やその子の山背大兄王(やましろのおおえのおう)らが住んだ宮殿。日本書紀によれば、推古9(601)年に造営が始まり、蘇我入鹿(いるか)によって滅ぼされる皇極(こうぎょく)2(643)年まで続いた。
その後、斑鳩宮の跡には現在、夢殿などがある法隆寺東院伽藍(がらん)が造営された。造営時期は奈良時代の天平10(738)年ごろとみられている。
調査は庫裏(くり)新築に伴い、平成24年10月~25年5月に実施。見つかった溝は長さ約20メートル、幅約3メートル、深さ約80センチ。出土土器から、飛鳥時代前半に掘削され、奈良時代前半に人為的に埋められたことが判明した。また、昭和53~60年度に行われた防災工事に伴う発掘調査で見つかった東端と推定される溝の南の延長線上にあることもわかった。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00000100-san-l29
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-00000100-san-l29
三内丸山遺跡の溝状遺構から炭化木材/路面に敷いた可能性も
Web東奥 9月11日(木)10時18分配信
三内丸山遺跡の溝状遺構から炭化木材/路面に敷いた可能性も
三内丸山遺跡の溝状遺構内部の3カ所(棒で指し示している部分)で見つかった炭化材
国特別史跡・三内丸山遺跡(青森市)の西盛り土北西側で本年度確認された縄文時代前期末(約5千年前)の溝状遺構の内部で、新たに炭化した木材が見つかったことが10日、分かった。使い道は不明だが、路面に板を敷いた可能性も考えられるという。
県教委によると、炭化材は、長さ約24メートルの溝状遺構の中央からやや北東寄り、地表から約50センチの深さで集中して3カ所見つかった。最も大きいものは縦45センチ、幅30センチ弱で、繊維の方向は溝が延びる南西-北東方向と平行だった。あとの2カ所は、繊維が溝の方向と直交しているものと、繊維が見えないものが1カ所ずつだった。
県教委は9月末までの発掘調査で他にも炭化材がないか調査するほか、来週にも見つかった炭化材を土の中から取り出し、木の種類や年代を調査して年度内に結果をとりまとめる予定。
炭化材を調べることで、溝が使われていた年代や使用目的の解明につながるかもしれないという。
県教委文化財保護課の岡田康博課長は「路面に敷いたのかもしれないし、投げ入れたのかもしれない。いろいろな可能性があるので慎重に調査を進めたい」と話している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140911-11101848-webtoo-l02
イコモス専門家が三内丸山視察
国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関である国際記念物遺跡会議(イコモス)の海外専門家ら3人が10日、青森市を訪れ、世界文化遺産登録を目指す「北海道・北東北の縄文遺跡群」の一つである三内丸山遺跡を視察した。専門家らは県教委の担当者の説明を受け、興味深そうに遺跡を巡っていた。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2014/20140910211738.asp
スコットランド独立問題のまとめ
もし分離することになったら発生する問題
ポンドの使用権
独立したスコットランドがポンドを継続使用することに英国は難色を示しています。スコットランド自治政府はポンドの継続使用を希望しているため、交渉材料になりそう。
英のキャメロン首相率いる与党・保守党と連立パートナーの自由民主党の他、最大野党の労働党も独立に反対しており、住民がスコットランド独立を決めても通貨同盟は結ばない(ポンドは使わせない)としています。これに対し、スコットランド行政府のサーモンド首相は、ポンドの継続利用を妨げることはできないと主張しています。
英のキャメロン首相率いる与党・保守党と連立パートナーの自由民主党の他、最大野党の労働党も独立に反対しており、住民がスコットランド独立を決めても通貨同盟は結ばない(ポンドは使わせない)としています。これに対し、スコットランド行政府のサーモンド首相は、ポンドの継続利用を妨げることはできないと主張しています。
独立スコットランドはEUに加盟できるのか?
スコットランドは欧州連合(EU)への加盟を希望してるが、加盟国の分離・独立は前例が無く、再加盟の手続きは極めて困難と言われています。
ポンドの継続使用を希望するスコットランドに対し、元EU commissioner for monetary unionのオリー・レン氏は中央銀行、独自通貨を持たない国のEU加盟を認めないと発言しています。
またEU加盟には、ERMⅡ(為替相場メカニズムⅡ)の元で自国通貨の価格水準が二年以上安定していること等の実績が条件としてあります。独立国スコットランドが新たな独自通貨を使用する場合もEU加盟には時間がかかるでしょう。
ポンドの継続使用を希望するスコットランドに対し、元EU commissioner for monetary unionのオリー・レン氏は中央銀行、独自通貨を持たない国のEU加盟を認めないと発言しています。
またEU加盟には、ERMⅡ(為替相場メカニズムⅡ)の元で自国通貨の価格水準が二年以上安定していること等の実績が条件としてあります。独立国スコットランドが新たな独自通貨を使用する場合もEU加盟には時間がかかるでしょう。
北海油田問題
スコットランドが独立したいって考えになびく最大の要因がこれでしょう。現状は北海油田のほとんどはスコットランド領海内にあるもののその収益は英国全体で享受しているため、独占したいって思いが強い。
スコットランドに北海油田を取られてしまったら、英国の財政・貿易収支の悪化は免れなさそう。
ただ、北海油田は歳出のピークが過ぎており、英国のGDPに占める割合は1.5%ほど(ピーク時は6~7%)なので、壊滅的な影響って訳ではないかな。
スコットランドに北海油田を取られてしまったら、英国の財政・貿易収支の悪化は免れなさそう。
ただ、北海油田は歳出のピークが過ぎており、英国のGDPに占める割合は1.5%ほど(ピーク時は6~7%)なので、壊滅的な影響って訳ではないかな。
債務問題は?
現在英国が抱える債務のうち、独立スコットランドが負担する割合は1000億ユーロ以上と見積もられています。ただ、この辺は債務の帰属が曖昧な部分もあり、交渉次第って見方が多そうです。
http://www.earningmoney.jp.net/entry/2014/09/10/012611
灰色文献の公開は閉ざされてきた考古学会に風穴をあけるか?特に奈良考古学の資料公開はほかの地域以上に門戸開放をのぞまれてきた。考古学論文のほとんどは世間の目に触れることなく、学界内部にとどまったままになってきた。もちろん論文の大半はこむづかしすぎて一般人には読解も難しいものがほとんどだろうが、それをネット上に公開して、果たして国民レベルがどれだけ開くかは疑問もあることだろう。しかしアカデミズムが密室からそれを取り出して公開すれば、学界内部の研究成果の「越境」が容易になることは間違いない。
http://www.earningmoney.jp.net/entry/2014/09/10/012611
灰色文献の公開は閉ざされてきた考古学会に風穴をあけるか?特に奈良考古学の資料公開はほかの地域以上に門戸開放をのぞまれてきた。考古学論文のほとんどは世間の目に触れることなく、学界内部にとどまったままになってきた。もちろん論文の大半はこむづかしすぎて一般人には読解も難しいものがほとんどだろうが、それをネット上に公開して、果たして国民レベルがどれだけ開くかは疑問もあることだろう。しかしアカデミズムが密室からそれを取り出して公開すれば、学界内部の研究成果の「越境」が容易になることは間違いない。
スコットランド独立への要望は、ひとえにイギリス北部の海底油田発見が最大の契機となったのではないかと思える。ひとつの国家が分裂するかもしれない。これはイギリス、EU内だけの問題では終わらない大事件である。世界の東西均衡にとっても大きな影響がある。西側諸国の盟主的存在でもあるイギリスが分裂すると、大英帝国国民全体が過去から引きずってきた連合の是非を問う内部論争にも、大きなひび割れが生じ、連合国としての体裁は瓦解しかねない。スコットランドだけの分離では終わらない可能性が出てくるのだ。北アイルランドもイングランドから分離するといい始めるかも知れない。これは重大な西側の結束を大きくゆるがす震源地になり、ここぞとばかりロシアや中国がつけこみ、世界を一気に席巻してしまう事態にもなりかねないのである。
考古学的にも国家の分離は、発掘の自由を分断してしまう問題にもなることだろう。国境は少なくなるにこしたことがないはずの世界平和への未来展望が根底から揺るがされる、ユーラシアの西の果ての島国から起こり始めたと言える。