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「テオティワカンの発掘は、「なぜ文明が生まれるのか」という問いに、新たな答えをもたらす可能性を秘めている。従来、文明は富と力を背景にした権力者を中心に生み出されると考えられてきた。しかし、近年の調査※1により、テオティワカンは、何者かが建てた小さなピラミッドへの信仰を起点に発展したことが明らかになってきた。ピラミッドは世界の成り立ちを説明するために作られ、その世界観に魅せられた人々が自発的に集い、やがて文明が生まれたというのだ。手がかりを求めてペルーの古代アンデス文明の遺跡や、※2トルコの“人類最古の神殿”の発掘現場も取材。果たしてテオティワカン誕生の鍵を握る人物の墓は見つかるのか? 古代のミステリーに挑む日本と世界の考古学者たちとともに、新たな文明論に迫る。」
動画つきサイトhttp://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/1026/
動画つきサイトhttp://www.nhk.or.jp/special/detail/2014/1026/
※1発掘調査団=愛知県立大学外国語学部http://search.yahoo.co.jp/search?ei=UTF-8&fr=ie8scint&p=%E3%83%86%E3%82%AA%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%AF%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%80%80%E7%99%BA%E8%A6%8B%E3%80%80NHK
http://www.tuins.ac.jp/~satoh/n_w_a2002/n_w_a2002_2-6.htm
杉山三郎http://kaken.nii.ac.jp/d/r/40315867.ja.html
http://www.tuins.ac.jp/~satoh/n_w_a2002/n_w_a2002_2-6.htm
杉山三郎http://kaken.nii.ac.jp/d/r/40315867.ja.html
※2 ギョベックリ・テペ遺跡
1万1600年前、世界最古の?遺跡(おそらくもっと古い日本の縄文土器が出る遺跡がいずれ発見されるだろうが)
トルコ南部のギョベックリ・テペ遺跡で、狩猟採集民が築いたとみられる1万1600年前の神殿跡が見つかった。この発見は、農耕が始まってから宗教が生まれたという定説を覆すことになるか。
三つの番組を交代で見ながら、ブログを書きながらのチラ見ではあるが、三つの事柄が印象に残った。
ひとつは月のピラミッド地下に満たされた地下水。
ひとつはピラミッドが最初から巨大な建造物だったのではなく、小さなピラミッドに増築を重ねていったこと。
三つ目は杉山教授が提言している、ピラミッド建設に伴って町ができあがってゆくという説。
しかしそれが海外発掘では新発見だったかも知れないが、日本国内の民俗考古学(考古古代学)の視点からはむしろ当たり前のものであることを、Kawakatuはしてやったりと思いつつながめていた。
1の玄室内部に地下水をというのは、中国で言うならば、地下の黄泉にある泉と同源の他界観である。これが始皇帝陵ならば水の代わりに水銀を敷きこんである。水による祖霊の再生である。
2の増築構造は新発見である。これは素晴らしいこと。
3巨大建造物を機軸とする「公共事業」が都市を作ったのは、東アジア・日本の大古墳と同じであり目新しい話ではない。むしろ当然のこと。町は最初のきっかけを鉱山開発などの「発見」に始まることが多い。建造物はそれを人工的にやってのけたわけである。墓所が作られた場所、あるいは聖地・宮殿などが作られた場所は、古代では既存の都市の中ではなく、その周辺地区であるから、そこに全国から工人らが集合するのは纏向遺跡がすでに語りつくしている。
NHKが初めてカメラを入れた、それは素晴らしいことだが、愛知県立大学の発掘があったればこその番組であった。
快哉。