摩多羅神=金比羅権現(マカラ=まだら)である。
●マカラ(Makara)
「インド神話に登場する怪魚。愛神カーマの旗標であり、ヴァルナ神の乗り物(ヴァーハナ)とされる。カーマのシンボルであるマカラは門や装身具の装飾に用いられた。象のような鼻、とぐろ巻く尾を持つが、イルカやサメ、ワニの類ともされる。水を操る力を持つため、マカラの棲むとされる川や湖、海といった場所(マカラーヴァーサー)が崇拝の対象となった。また、大乗仏教の説話においては、これに遭遇した際には観世音菩薩の名を唱えれば難を逃れる等とされている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%A9_(%E7%A5%9E%E8%A9%B1)
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/54865879.html
「インド神話に登場する怪魚。愛神カーマの旗標であり、ヴァルナ神の乗り物(ヴァーハナ)とされる。カーマのシンボルであるマカラは門や装身具の装飾に用いられた。象のような鼻、とぐろ巻く尾を持つが、イルカやサメ、ワニの類ともされる。水を操る力を持つため、マカラの棲むとされる川や湖、海といった場所(マカラーヴァーサー)が崇拝の対象となった。また、大乗仏教の説話においては、これに遭遇した際には観世音菩薩の名を唱えれば難を逃れる等とされている。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%AB%E3%83%A9_(%E7%A5%9E%E8%A9%B1)
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/54865879.html
乗り物ゆえに日本では船の象徴として金比羅になる。
東南アジアでは象であり、中東ではラクダになる。
東南アジアでは象であり、中東ではラクダになる。
インドではワニであり、時としてバクでもある。ワニの長い口が長い鼻になる。
このワニは日本では因幡の白兎を飛び越えさせた架け橋=船で、和邇氏のことである。「わに」は日本海ではサメのことだが、この場合そうではなく船で朝鮮から渡ってきた渡来氏族を指す。丸氏、和迩とも書く。また「わに」は渡来人の代表としても使われ、のちに百済来た博士の名前にも「王仁」と書く人がいるが、この名前が実際のものだったかは定かではなく、渡来した人という意味だった可能性もある。和迩氏を丸とも書くのは「和→倭→わ→輪」からであろう。和とは丸い形状=丸くなる人→団結した人で「大和 やまと」になる。倭人の倭は小さい人、背中が丸まっているせむし。侏儒。でこれも丸になる。だからのちに日本と改名したときに「丸=日本人」のイメージは日の丸=太陽で都合がよかったのかも知れない。
また丸には生命力と完全なる存在の意味もあり、船の名前に魔よけ的に使われ、貴族の名前、子どもの幼名にも「まろ」「まる」は使ったが、「おまる」とも言うように排泄物もまたまるであった。とぐろ状に丸くなるからだが、とぐろを巻くのは蛇であり、これまた再生と生命力の象徴である。まあ、強い子どもの名前が「まる」だと思えばわかりやすい。和邇氏もあやかったのだろう。
インドのマカラは口から聖水を吐き出す。生命のもと。
ギリシアで美の神アフロディーテがインドでは愛神カーマになった。つまりローマのビーナスのことで愛欲の女神。仏教ではそれは仏陀の教えに反する「欲望」「煩悩」であるから神仏混交では荒神=摩多羅神(またら-じん)となる。アフロディーテとその子どもエロスの姿だと考えられたのが双魚宮(Pisces)つまり魚座である。羊座と魚座が組み合わさってマカラになる。 組み合わさることがつまり「斑=まだら」なのである。つまり=混血、渡来の血の混じる人を指す。だから秦氏たちも摩多羅神を祭るのだ。
●磨羯宮(まかつきゅう)
「黄道十二宮の10番目である。
トロピカル方式では、獣帯の黄経270度から300度までの領域を占める。つまり冬至から大寒の間、太陽はここに留まる。
磨羯宮は四大元素の土に関係していて、金牛宮・処女宮と一緒に地のサインに分類される。磨羯宮と対極のサインは巨蟹宮である。
磨羯とはインド神話に登場する怪魚マカラのことであり、この磨羯宮という名称は既に平安時代の日本で宿曜道用語として用いられていた。
インドでは、ギリシアから西洋占星術が伝えられた際、その象徴である「上半身が山羊で下半身が魚」というイメージを二つに分けて、この宮をヤギで表す流派とマカラで表す流派の二つが生じた。
やがてインド占星術が成立するとこれが密教経典に取り入れられたが、この際にこの宮をマカラで表す説のみが採用され、「磨羯宮」と漢訳された。これが中国や日本などに伝えられ、後に伝わった西洋占星術でもこの名称が用いられるようになった。」
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%A8%E7%BE%AF%E5%AE%AE
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A3%A8%E7%BE%AF%E5%AE%AE
関連
ガンガーの乗り物がマカラ
●ガンガー(Gaṅgā, गंगा, 恒河(ごうが))
「ヒンドゥー教に伝わる、ガンジス川を神格化した女神。現地のひとは、川自体も「ガンガー」と呼んでいる。「母なるガンガー(Gangamataji)」とも呼ばれる。乗り物(ヴァーハナ)はワニのクンビーラ。」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AC%E3%83%B3%E3%82%AC%E3%83%BC
●金比羅大権現
「象頭山(ぞずさん)松尾寺[1]の縁起によれば、大宝年間に修験道の役小角(神変大菩薩)が象頭山に登った際に天竺毘比羅霊鷲山(象頭山)に住する護法善神金毘羅(宮比羅、クンビーラ)の神験に遭ったのが開山の由来との伝承から、これが象頭山金毘羅大権現になったとされる。象頭山金毘羅大権現は、不動明王を本地仏とした。
クンビーラ(マカラ)は元来、ガンジス川に棲む鰐を神格化した水神で、日本では蛇型とされる。クンビーラ(マカラ)はガンジス川を司る女神ガンガーのヴァーハナ(乗り物)でもあることから、金毘羅権現は海上交通の守り神として信仰されてきた。特に舟乗りから信仰され、一般に大きな港を見下ろす山の上で金毘羅宮、金毘羅権現社が全国各地に建てられ、金毘羅権現は祀られていた。」
ギリシア占星術で上半身が山羊で下半身が魚=カプリコーン
●山羊座(白羊宮)
西欧占星術で黄道十二宮のひとつ。(なお、西欧神秘伝統で用いられる十二宮とは、黄道と天の赤道が交わる点である春分点を基準に、全天360度を30度ずつに分割した領域を意味するものであり、実際の星座の領域とは全然異なるものである。)http://anima-mystica.jpn.org/course/00-005b.html
「これらの宮のイメージは、一般的によく知られる星座としての「牡羊座」「雄牛座」「双子座」「蟹座」「獅子座」「乙女座」「天秤座」「蠍座」「射手座」「山羊座」「水瓶座」「魚座」と対応する。
十二宮の考え方が生まれた2000年以上前には、春分点は牡羊座にあったため、白羊宮の領域と実際の星座の牡羊座は、ほぼ重なっていた。しかし、春分点は地球の歳差運動により、少しずつ西へとずれていってしまう。その為、黄道十二宮の考え方が生まれてから、2000年以上の長い年月が経った事により、現在、白羊宮とされる領域は、実際には星座一つ分、西になる魚座に移動してしまっているのだ。」 http://anima-mystica.jpn.org/course/00-005b.html
つまり春分を指すのが山羊座。山羊座と魚座が組み合わさったものがマカラ。
山羊座の姿が上半身羊で、下半身がとぐろを巻いた魚=カプリコーンであるのは?
●白羊宮
「白羊宮は十二宮の最初になる宮である。星座としては、牡羊座に対応する。その由来は、ギリシア神話に登場してくる、ゼウスが使わした金色の毛の羊の伝説から来ている。この宮は占星術的に春の訪れ、ものごとの始まりを告げる、活発なエネルギーを示すものである。象徴記号は、一般的に牡羊の角と頭をかたどったものとされている。 」
http://anima-mystica.jpn.org/course/00-005b.html
●双魚宮
星座としては、魚座に対応する。その由来はギリシア神話では、山羊座同様に宴会中に攻め込まれ、魚に姿を変えて逃げ出した、アフロディーテとその子であるエロスの姿であるとされる。この魚座は2匹の魚がリボンで結ばれた姿になっているが、これは2人が逃げ出すときに離ればなれにならないようにリボンで体を結び合ったものである。占星術的には神秘性、聖性、感受性を意味するとされる。象徴記号は、2匹の魚とそれらを結びつけている紐をかたどっている。
星座としては、魚座に対応する。その由来はギリシア神話では、山羊座同様に宴会中に攻め込まれ、魚に姿を変えて逃げ出した、アフロディーテとその子であるエロスの姿であるとされる。この魚座は2匹の魚がリボンで結ばれた姿になっているが、これは2人が逃げ出すときに離ればなれにならないようにリボンで体を結び合ったものである。占星術的には神秘性、聖性、感受性を意味するとされる。象徴記号は、2匹の魚とそれらを結びつけている紐をかたどっている。
このように摩多羅神=金比羅=渡来混血者、来訪者、船の象徴が解明された。
岩手県毛越寺(もうつうじ)常行堂に伝わる摩多羅神はこうなっている。
「しかして摩多羅神ノ御堂に入りぬ。宝冠の阿弥陀仏ませり。此みほとけの後裡(ウシロ)の方に此の御神を秘斎奉(ひめいつきまつれ)り、摩多羅神は比叡ノ山にも座り。まことは天台の金比羅権現の御事をまをし、また素戔烏尊(スサノヲ)ともまをし奉る也。また太秦の牛祭とて王の鼻の面(おもて)をかゞふり、たかうな(高台?たかうてな、御幣?)などをいなだき牛に乗り・・・」(菅江真澄『かすむこまかた』天明六年)
比叡山は天台宗の総本山。後裡とは後戸のことで寺の本尊をまつるうてな=戒壇の裏側のスペースで、修二会などでは芸能のための道具を置いていた。修二会での芸能はみな、寺ではなく檀家一同と芸能者たちだけで企画され、資金もすべてボランティアだった。寺が催すのはお水取りに関わる儀式だけであり、ほかは全部、神人たち有志の寺を借りてなされたいわば民間レベルの鎮魂でしかない。太秦広隆寺大酒神社の牛祭もそもそもは広隆寺とは別の、民衆の融資による鬼やらい、鎮魂、追儺である。牛に後ろ向きに乗って白い鼻の高い面をかぶる理由は、それが摩多羅神=象頭山金比羅の姿だからである。その姿で本尊の摩多羅神の前を通り過ぎるときに聴衆が罵声をあびせるのは、いわゆる修二会や花会における「乱声 らんじょう」である。
乱声とは・・・
「①舞楽の前奏曲・登場楽の一類。竜笛(りゆうてき)または高麗笛(こまぶえ)・太鼓・鉦鼓(しようこ)で奏する。小乱声(こらんじよう)・新楽乱声・古楽乱声・高麗小乱声・高麗乱声など。小乱声を除いて,笛の追吹(おいぶき)・退吹(おめりぶき)(数人が同旋律を少しずつずらして吹奏)が用いられ,にぎやかにはやし立てる感じがある。競馬(くらべうま)などの勝負の節会(せちえ)の祝勝の奏曲にも用いられた。
② 鉦(かね)や太鼓を打ち鳴らしてときの声をあげること。 「常に太鼓をうて-をす/平家 9」 」大辞林
要するに気合であり、梓弓による鳴弦と同じく、降霊・交霊をうながす音、歌舞音曲の合いの手である。
このようにすべてを探っていけば摩多羅神の正体は明白になる。
摩多羅神=マカラ=まだら=荒神=スサノヲ=渡来神=訪問神=ハイブリッド・混血者=既成の観念の破壊者・よそ者=挑戦者=乗り物に乗ってやってきたもの=ときに波に乗って海から来たもの=秦氏・・・被差別・・・こうして世阿弥は登場する。その芸能の中に潜むものは、実はサンスクリットの秘儀が混交=摩多羅した密教の咒師たちの禹歩などの鎮魂所作なのである。そして修二会、修正会、花会、花祭、鬼会では牛玉宝印の魔よけが造られ、シイシから進入しようとする邪気や鬼を防ぐのだ。鬼門封じだから猿なのだ。秦氏も中央でそうした扱いに置かれた差別さるべき存在だったのだろう。
西欧の白羊宮・双魚宮の混血児であるカプリコーンが、羊のいない日本では牛になった。
それを摩多羅神とした。愛欲の神つまり、秦氏が宿業を背負う渡来者だったからだ。欲望と権力を望み、地位の向上を目指さねばならない倭人貴族社会では鬼っこだったからである。差別があったからこそそこに鎮魂と癖邪は必要になる。
神社の屋根の下にある木鼻(きばな)は、そうした魔よけのひとつで四方を護っている。あれらもマカラだと言って良かろう。
金比羅大権現
これ以上遡りたい人はこのサイトをどうぞ
ミトラ神まで遡ってくれる。つまりギリシア・ローマ以前の最古の信仰である西アジアの神の姿まで。やはりすべての大元はペルシアにある。
民族学伝承ひろいあげ辞典 玄旨帰命壇・摩多羅神
Kawakatu’s HP 渡来と海人http://www.oct-net.ne.jp/~hatahata/
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