Quantcast
Viewing all articles
Browse latest Browse all 1881

カスパーの公式


カスパーの公式【Casper's formula】
法医学における重要な公式で,空気中に1週間さらされていた肉体に起こる腐敗の程度は,水中に2週間,また土中に8週間おかれたときにみられる腐敗の程度に等しい.
この公式は腐敗の速度が一定の割合で起こるものとされているが,腐敗・分解の起きている死体についてその死亡時期を推定するための経験的な法則となっている.ただし,温暖な気候区域においてのみ有効である.
https://kotobank.jp/word/%E3%82%AB%E3%82%B9%E3%83%91%E3%83%BC%E3%81%AE%E5%85%AC%E5%BC%8F-788202

この法則は主に犯罪捜査に多用される公式である。
人間だけに限ったことではなく、動物の骨や”つの”も有機物として同じ腐敗行程を経る傾向にある。

死体の空気中、土中、水中での腐敗進行度が、それぞれ8:2:1であるというものである。

つまり骨の腐敗は、空気中>土中>水中ということ。鉄器,
樹木・布製品 などでも水中や湿気の強い場所では残存率が高くなる。空気に触れないからだ。しかし日本の土壌は酸性が強く、特別な条件でなければ人骨などは残りにくい傾向にあるので、この欧米での腐食進行率は土中腐食割合が欧米などに比べてかなり高くなる。

ただ、貝塚のようなアルカリ性の強い土壌では、骨はほとんど腐敗しないことがある。

ゆえに日本古代の人骨発見は縄文人に偏る傾向が強い。それは当然、DNA遺伝子分析の弥生時代人のデータ不足を招く。



1926年、千葉県姥山貝塚の住居のひとつから五体の人骨が折り重なって出土した。ここも貝塚の中にあったために完全体で残っていた。長野オリンピックの開発の際に300体もの遺骨が出たが、ここは地下水が微アルカリ性だった。ここで発見された遺骨の歯には虫歯があった。縄文時代中期に虫歯があったことがわかった。

一般に、現代のアフリカ原住民などの、砂糖を食べない生活では虫歯はできにくいことが言われている。実際、縄文人やほかの地域の旧石器人、新石器人にもほとんど虫歯は見られない。ただ歯科医の世界では、虫歯は母親の口から「感染」するもので、遺伝が関与するとされているらしい。口移しで赤ん坊に食物を噛み砕いて与えると、親の虫歯菌も赤ん坊に感染するという。もちろんそれが父親でもそうである。だから、赤ん坊に食べ物を与えるときは、まず自分が虫歯になりやすいかどうかを自覚する必要があるそうだ。すると、長野のこの縄文人は代々、虫歯になりやすくなるための、なんらかの要因がかつてあったことになるだろうか。砂糖のない時代に、砂糖成分を持つなんらかの食物があったということになるだろうか?ならばそれはいったい、なんだったのだろう。


最も先土器時代人遺骨の発見が多いのが沖縄県である。これは土壌の相違である。港川人の遺骨は、今のところ、奄美に及んでいないという結果が出ている。





Kawakatu’s HP 渡来と海人http://www.oct-net.ne.jp/~hatahata/
かわかつワールド!なんでも拾い上げ雑記帳
 http://blogs.yahoo.co.jp/hgnicolboy/MYBLOG/yblog.html
 日本史世界史同時代年表http://www.oct-net.ne.jp/~hatahata/nennpyou.html
公開ファイルhttp://yahoo.jp/box/6aSHnc
装飾古墳画像コレクションhttp://yahoo.jp/box/DfCQJ3
ビデオクリップhttp://www.youtube.com/my_videos?o=U


Viewing all articles
Browse latest Browse all 1881

Trending Articles