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近代乱獲捕鯨も捕鯨禁止も始めたのはアメリカ


ちょっとした失敗でパソコン用メガネが壊れたので、記事は短めに書く。
別のメガネだと、それでなくとも多い誤打がもっと増えて、疲れてしょうがない。


高正女史の著書に書いてある通りに言うならば、近代大量捕獲の捕鯨を始めたのはアメリカである。それはあのペリーの来航が、まさに日本に捕鯨基地を置きたいからだったことを考えれば、われわれでもあらかた思いつくことである。

アメリカの捕鯨は食用ではなく、鯨油確保のためである。
これはほかの魚でもそうだが、アメリカ人は魚食習慣はまず皆無に近い人種であり、イワシなどは畑の肥料や豚の飼料としてしか考えておらず、わずかにクジラ肉はイヌイットのために捕獲する程度である。そしてそのことは世界で認可されているのである。

最新捕鯨船と、乱獲を助長した砲台を備えて、南氷洋での大量捕獲を展開したのもアメリカとノルウェーである。日本の捕鯨は、ペリー以前、以後も当分、小さな船による手投げのモリによった、近海捕鯨で、幕末から明治期に、太地の捕鯨漁獲高はたかが知れていた。しかし、アメリカがペリーによる下田開港以来、日本近海を中継するようになると、日本の捕鯨漁民には危機感が生じた。

それで近代的砲台をノルウェーから輸入し、最初はノルウェー人砲手を雇う。ここから日本の捕鯨世界一への道は始まった。つまりきっかけを作ったのはペリーに始まるアメリカだった。


戦後、ベトナム戦争が始まり、アメリカは枯葉剤によるべトコン大量殺害を行い、世界から顰蹙を買った。これを一気に形勢逆転するために、ニクソン大統領が言い出したのが、戦争とはまったく無関係な捕鯨の自主禁止だった。

われわれは実は環境には優しい民族なのだ・・・そう思わせるためのまやかしであった。ところがアメリカはベトナム人、ベトナムを大量殺人し、大量環境破壊した「魔物国家」「アンチキリスト国家」なのである。どこがホロコーストと違うのだろう?
殺戮者にして環境破壊の筆頭におりまがら、きびすを返すように、自分たちが口にしたこともなかったただの飼料・油の元だったクジラの捕獲に大反対し始めた。これが日本の一万年の捕鯨文化を壊滅に追いこむことになる。まるで殺人供養である。平安時代の貴族の禁忌となんら代わらぬ思い付き政治のせいだった。













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