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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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明快解釈・おっこと主 乙事とはなんぞや

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語源
おちこち(遠近)・・・??


「早速「遠近」を辞書でを引いてみますと



おち‐こち〔をち‐〕【▽遠▽近】


 1 遠い所と近い所。あちらこちら。
 
 2 将来と現在。昔と今。
 
 おちこちびと【遠おちこちびと【遠近人】
  あちこちの人。


とある


「おちこち」


主に詩歌で使われる日本古来の美しい言葉であるような


乙事村は各地からの「おちこちびと」からなった村で



「おちこち」遠近、それが「おつこつ」、そして乙骨・音骨の文字が当てられれ


現在の「おっこと」乙事となった」
http://komorebit.exblog.jp/20497602



さて?

おっこと 地名 乙事
長野県諏訪郡富士町小字乙事
隠れキリシタン部落


「主」は山の神である。用例、「一言主」奈良県葛城一言主神社。「一語主」とも。
「事」は言葉。用例、「八重事代主」「葛城一言主」
「一言主」は「吾は悪事も一言、善事も一言、言い離つ神。葛城の一言主の 大神なり」とある。葛城氏は記紀で雄略によって滅ぼされている大和先住氏族である。
「かづら」と「おつ」「ひとことぬし」「土ぐも」「鬼」はリンクしている。
敗者。

その主たる要因は、
1九州南部、出雲を由来とする狗奴国的氏族性格
2金冠伽耶(日本府)や百済といった倭種同族国家の滅亡を止められなかった
3渡来人(秦の民)を大量に伽耶から移住させた 

さながら縄文的先住倭種。




語る神。すなわち在地地主神であり、体制へ苦言を呈するものである。
反体制でマイノリティであり、先住者。そして結果的には敗者となる運命にある。
骨とは血脈である。

「おつこつ」とは「劣る血脈」という差別用語である。「落ちた血族」である。
山ノ神、道祖神とも言える。

かつて山とは里と分かたれた鬼の住む異界であった。
異界の神とはすなわち隔離されるを好んで山奥に隠れ住んだ隠者。
隠棲するわけは、差別されたからであろう。いや、差別を反面ではむしろ望む・・・サディスティックで自虐的。つまり畢竟 被差別、敗者の、常人(普通人)の表現であろう。今風によく言えば「自由人」であるがゆえに言いたいことを言える立場にある。言いたいこととは要するに反駁、反対、過激にしてラジカル。野党。

「乙」とは劣ること。甲乙丙丁の乙。
これもまた差別されたことを意味する。

それが宮崎の映画で猪の姿をしておるのは、つまりのところ、猪を山の野生の王としたわけであろう。この日本では熊以外ではどこにでもいた大型獣である。熊がめったに里山に降りてこぬゆえに「神」=カムイ=「隈」=うしろ戸の神とされたに対して、猪は身近でありながらも人を寄せ付けぬところあり、しかも荒々しい。麁(あら)ぶる神であるとされ、差別された人々にあてられたのであろう。

「おこと」とは「御事、御言」であろう。
言葉を出す=諌言(かんげん。諫とはいさめること)、苦言、反骨、反発、異人である。すなわち王家ならば参謀・大臣の役目であり記紀の武内宿禰=葛城一族に当たる。ゆえに桂、かづら、くずとは葛城族地名であろう。
言いたいことが言えた存在。神や天皇と同等をしきりに言いたがる存在。



究極には「糾弾」がある。







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