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革命  誤解されている用語集解説と再認識シリーズ


革命
この言葉についてはWikiは使わない。なぜなら日本における革命とは下記にあるように、中国の「湯武命を革(あらた)め、天に順(したが)いて人に応ず」から作られた言葉で、明治期に西洋のrevolutionに革命という言葉が便宜上与えられた。しかしWiki「革命」は、まず西洋語であるrevolutionから解説してあるので、正しい解説としてふさわしくないからである。

「一般的な意味においては,統治体制が急激かつ根底的に変革されること。通常は超法規的に進行し,しばしば武装した大衆,あるいは軍隊の一部による実力の行使を伴う。「革命」の語は,元来は中国古来の易姓革命から出たもので,天の命が革 (あらた) まり,王朝が交代することを意味したが,この語がレボルーション revolutionの訳語にあてられ,現在にいたっている。 」
ことバンクよりhttps://kotobank.jp/word/%E9%9D%A9%E5%91%BD-43816


「《「易経」革卦の「湯武命を革(あらた)め、天に順(したが)いて人に応ず」から》
1古代中国で、天命が改まり、王朝の変わること。
2 陰陽道(おんようどう)で、辛酉(しんゆう)の年のこと。争乱が多いとされて、改元などが行われた。→三革
3被支配階級が時の支配階級を倒して政治権力を握り、政治・経済・社会体制を根本的に変革すること。フランス革命・ロシア革命など。」
4物事が急激に発展・変革すること。「産業革命」「流通革命」
ことバンクより順位を変えて
https://kotobank.jp/word/%E9%9D%A9%E5%91%BD-43816

そもそも革命とは中国で政権が交代することを言う。
最初からどんぱち、殺戮があってという意味ではない。
日本でも単なる天皇の交代用語である。

しかし、史書では、これを大げさに描くという不問律があって、これを以前書いた「治乱興亡史観」という。治まる世と争乱の世が繰り返したというドラマチック史観である。要するに史書作成上の、それがノウハウでありマニュアルだったわけである。

東アジア史書では、多くは辛酉年に起こるとしてある。これは逆に考えれば「辛酉年だったとしてある」という逆転の解釈になり、史書とは最初から編者の恣意的な意向に左右された書物という見方である。

現代人にとって「革命」とは、第一理解はゲバラや中国共産党のような激しい戦闘ののちに手にした血の変革という印象が非常に強いだろう。それはしかし西欧の史学の捉え方で近代の考え方で、往古、本来は、そのように淡々とした約束事だったに過ぎない。大げさに書けばそれだけその王が天命によって立った聖人というイメージが高まる。ということになる。

革命とはだから大きな変化、価値観や政治の転覆に転用されることになる。明治期まで、日本人は多くの専門用語を西欧に頼った。その翻訳の多くは福沢諭吉のような英語の話せるインテリに任された。そうした中で革命という言葉もまずはそれまでの史観を払拭した西欧史観の解釈で始まってしまった。東アジアを低く置き、西欧こそが最高の文化とみた明治維新以後の、それは弊害である。そこはこれからもっとわれわれも見直しておくべくきだろうと思う。




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