科学する古代学・古代史とは究極のダイエットである

 

 

 和歌山県 [編集]飯盛鉱山（いいもり）…銅・鉄鉱石・硫化鉄 （1878～1972年閉山） 古河鉱業(株) -那賀郡那賀町
大勝鉱山（だいしょう）…コバルト・ニッケル（閉山）-東牟婁郡北山村下尾井
三陽鉱山… コバルト（閉山）-西牟婁郡すさみ町防己
和深鉱山…磁硫鉄鉱（閉山）-西牟婁郡串本町
大塔鉱山… 蛍石（閉山）-東牟婁郡本宮町
妙法鉱山（みょうほう）【円満地鉱山】…金・銀・銅・硫化鉄（1970年 5月閉山）三菱金属鉱業(株)-東牟婁郡那智勝浦町
鉛山鉱山（かなやま)…金・鉛・亜鉛（閉山）三菱鉱業 -西牟婁郡白浜町
禰宜鉱山（ねぎ）…銅・黄鉄鉱（閉山） 禰宜鉱業-和歌山市
麻生津鉱山…銅（1964年閉山）-那賀郡那賀町
天野鉱山…銅（1961年閉山）-伊都郡かつらぎ町
細川鉱山…銅（閉山）-伊都郡高野町
龍神鉱山（りゅうじん）…マンガン・水銀（閉山）-日高郡龍神村
玉谷鉱山（たまたに）… マンガン（閉山）-日高郡龍神村
三十井川鉱…マンガン（閉山）-日高郡中津村
清水鉱山(きよみず)…金（江戸期時代閉山）- 西牟婁郡上富田町

 

 

 

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上垣外憲一『古代日本謎の四世紀』２０１１

では、神武天皇の紀ノ川遡上の目的を鉱物資源発掘に狙いを定めた論考を展開している。

 

特に紀ノ川流域の新宮市やかつらぎ町などは筆者も鉱物から考えていくと面白いと思っていた。

まず丹生津姫神社から丹生川上神社にかけてや、高野山を空海が聖地に構えたことなどがある。また水銀鉱山としての伊勢や徳島県吉野川の考察。

それらをとりにいった集団であろう紀氏や、淡輪古墳群周辺・海草郡などの海人族。

葛城氏、鴨氏、物部氏、尾張氏、海部氏などなどおなじみの顔ぶれが、どうやら紀ノ川から熊野で歴史上でも登場している。

 

 

 

紀州の鉱物というと、

黄銅鉱を筆頭に、水晶、黄鉄鉱、硫砒鉄鋼、閃亜鉛鉄鉱、方鉛鉱、菱鉄鉱、金、錫、石英、方解石、蛍石、緑泥石、輝銀鉱、車骨鉱、白雲母、磁硫鉄鉱、四面銅鉱、鉄重石・・・などなど実に豊富であるが、さてそれらの使用法となると諸氏、ほとんど皆目見当もつかないはずである。筆者にもまったわからない。わずかに錫、黄鉄鉱などは製鉄、精銅に必要であることくらいは知っている程度である。

 

 

紀ノ川沿線に葛城氏や高句麗・呉の銅鏡製造者が入り込んでいたらしきことは記紀と考古学から想像はつくが、その川沿いをつないでゆく「陸の水行」ともいうべきラインにある鉱物が、銅鏡や鉄剣の製造にどう使用されるかなど、考えたことはおありだろうか？

 

 

まったく古代史・古代学というのは歴史学の中でも実にあこぎなジャンルである、

武士や明治政府や現代史なんか研究する単純な世界とは違う、底の深い世界が古代である。

 

 

そしてやればそのすべてがあとの時代につながっているという、発見の世界でもある。

 

 

推理小説がお好きなら、まずもって古代史をやらない手はない。

 

 

 

ああ、朝からコーヒーだけだと目がくらむ。

何もしないとただひもじいから、とにかく一日書き続けている。

頭に血液が満タンになると、腹がすかなくなる。