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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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エコトーンと古代人 生態系多様性と人間の居住性

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 「コイ科魚類の咽頭歯がもつ生物学的特性から,遺跡から出土する咽頭歯遺存体を分析することによって先史時代の人々の漁撈活動の様子を知ることができる。日本列島では,縄文時代からイネの栽培が始まり,弥生時代には灌漑水田での稲作が始まる。淡水漁撈の場と稲作の場が重なりあってきた。西日本の縄文・弥生時代の遺跡から出土する咽頭歯遺存体についての情報がある程度蓄積し,淡水漁撈と稲作の関係について述べることができるようになった。西日本の縄文・弥生時代における漁撈の発展は,稲作との関係から,0 期:水辺エコトーンでの漁撈が未発達の段階,I 期:水辺エコトーンでの漁撈が発達する段階(Ia 期:原始的稲作が行われていない段階,Ib 期:漁撈の場での原始的稲作が行われる段階),II 期:稲作の場(水田)での漁撈が発達する段階,に分けることができる。長江流域では,Ia 期に漁撈の場(水辺エコトーン)でのイネの種子の採集が加わる。

長江流域の漁撈と稲作の関係については,咽頭歯遺存体から多くを述べることができない。というのは,これまで,中国での咽頭歯遺存体についての詳しい研究は,河姆渡文化期の田螺山遺跡の例をのぞいてまったくない。今後,新石器時代の遺跡から出土する咽頭歯遺存体の研究が進むことによって,漁撈と稲作の関係や稲作の歴史について言及できるはずである。
【キーワード】水田,コイ科魚類,咽頭歯,水辺エコトーン,稲作」
コイ科魚類咽頭歯遺存体から見える先史時代の漁撈と稲作との関係に関する一考察
中島経夫
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エコトーンとは
森、山、川などの水辺が繰り返すような土地。その場所。環境。
鳥獣虫が休む、あるいは出入りすることの多い森と里の区切り。


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こうした場所には多様性あふれる生態系が保存され、古代人も好んだ地形。


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東北大震災でたまたま津波が何度も来た事でできあがったエコトーンが発見されたケースもある。

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三陸海岸の大谷で発見された津波堆積物は、三陸海岸で1000年おきに津波が起きたことと同時に、そこがやがて森林になってエコトーンになったことが推定できる津波の段丘になていたことを教えてくれたようだ。

縄文人たちも、こういう緑の濃い、森と海や川辺の連続するエコトーンを好んだことだろう。


ひるがえって近年、こうした天然の環境は次第に開発によって消えゆく運命にある。
それは世界的なことで、それらの地域開発の裏に、実は日本の投資があることも忘れてはならないだろう。安倍首相も世界の貧しい国へ金銭援助を表明しているが、その理由は貧しい地域への援助と、その後の経済交流期待がある。それはわかるが、バナナの農園のためにアフリカでは象がすめなくなっていくこともつきまとう。

痛し痒しであるが、森林の減少と環境破壊が、現在の温暖化と気象変動をもたらすことも間違いがない。


参考と画像出展先 






「エコト―ンと縄文人」検索ページ




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