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ほんとうに仮面ですか?大福遺跡木製仮面/もっと大事な纒向絹製品分析結果

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どうしてそれが仮面だとすぐに決められるのだろう?近畿考古学?
同時に桜井市ではもっと重要な発見があった。どうして仮面が一面トップなのかマスコミ?
 
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最古の木製仮面出土 奈良・大福遺跡
2013.5.30 19:22
 「奈良県桜井市の大福(だいふく)遺跡で、弥生時代末期-古墳時代初め(2世紀後半ごろ)とみられる木製仮面の一部が出土し、市教委が30日、発表した。市内の纒向(まきむく)遺跡では平成19年、3世紀前半の木製仮面がほぼ完全な形で出土しているが、これよりも今回の仮面は古く、国内最古の木製仮面という。
 
 仮面はコウヤマキ製で、縦約23センチ、横約7センチ、厚さ約5ミリ。人の顔をかたどった仮面の右半分にあたり、目や口の部分をくりぬいて表現している。ひもを通す小さな穴も付いていた。
 
 今回の仮面は、木製甲(よろい)など他の木製品とともに溝の中から出土。纒向遺跡の仮面と比較し、仮面の一部と判明した。祭祀(さいし)用に使われた後、壊れて棄てられたとみられる。
 
 市纒向学研究センターの寺澤薫所長(考古学)は「纒向遺跡で初期ヤマト政権が成立し、その王権の下で作られた仮面で、纒向の仮面と同じ性格のものだろう。『カミ』(神)を表現し、農耕祭祀に使われたと考えられる」としている。」
http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/130530/wlf13053019240025-n1.htm
 
 
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ある造形物が人の顔であることを証明するためには、目と口だけではダメであることは、およそテレビにかつて多かった心霊写真の暴かれ方でも多くの知識人が納得している三つ点は必ず顔に見えてしまうという人類の性質で周知のはずである。
 
右側の纏向遺跡出土の仮面には、ちゃんと鼻がついている。だからこの木製品はあきらかに「顔」つまりまごうかたなき最古の木製仮面である。一方、今回出土の「仮面」には穴はあっても鼻があったかどうかわからない。
したがってこれを仮面とする桜井市・近畿考古学の判断は早計である。
 
にもかかわらず、画像には、すでに背景に顔の輪郭をおき、恣意的に仮面に見えるようにしている。
 
相変わらずの、決め付け型志向である。
 
 
さて、下の画像は江戸時代までの一般的水田農耕具である「田下駄(たげた)」というものである。
民俗資料館ならどこでも置いてある。
 
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これも見ようによっては人の顔に見える。
三点の鼻緒穴があり、
ものによっては前後左右に補助用の「つっぱりひも」を入れるミゾか小孔があけられている
 
 
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実際の使用例・鼻緒の穴以外に、バランス補助用のひもが使われる。
写真では前にあるが、左右にもあるものがある。
 
 
大福遺跡のさきほどの画像から仮面の輪郭をはずしてみよう。
 
 
 
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どうして考古学者はこの肝心の鼻の部分が失われた木製品を仮面であると決めたか。
おそらく左側画像右にある小さな孔の存在であろう。
纒向の仮面にはないこの孔は、顔にかぶるときのための紐を通す「かがり孔」であると考えたのだと思う。
 
しかし、孔の位置がおかしい。目の位置と耳の位置が合わない。人間の目と耳はだいたい水平な位置にあり、この孔にひもを通したら目孔がかなり上にきてしまい、前が見えなくなってしまう。
ではこのかがり孔はなんのためにあけられたか?
紐を通すのは同じ。しかしその紐は長く、手でつかむためのひも。
泥の中でバランスを保つための孔ではあるまいか?
 
いずれにせよ仮面だとするためには、いまひとつ何かが足りない出土品で、ニュースが次に紹介するもうひとつの大事な発見を差し置いた理由がよくわからない。
 
そもそも仮面だったとしても、それは纒向の吉備・九州勢力という為政者が招聘した、東海や海外の工人たちの、労働のあとの余興に使われた可能性のほうが高く、巫女王がかぶったとはとても思えない粗末な木製品であり、耳穴の場所をまちがえて打ち捨てられた失敗作だったかも知れない。
 
卑弥呼たちのような祭祀者がこんなおそまつな仮面を使用したのだろうか?
 
 

 
 

絹製品は国産か 纒向遺跡から出土 奈良女子大など調査

「桜井市の纒向(まきむく)遺跡で平成3年に出土した巾着(きんちゃく)袋状の絹製品が、自然界にいる在来種の蚕(かいこ)の絹でできている可能性が高いことが30日、奈良女子大などの調査で分かった。古代中国の史書「魏志倭人伝(ぎしわじんでん)」には、倭(日本)の人々が養蚕して糸をつむんでいたとする記述もあり、関連が注目される。

 絹製品は高さ約3・4センチ、幅約3センチ、厚さ約2・4センチ。口はひもを数回巻き付け、縛っていた。

 古墳時代前期の溝から大量の土器や木製盾などと一緒に出土していた。

 奈良女子大の中沢隆教授(生命有機化学)のチームが、絹製品から採取したタンパク質のアミノ酸配列を分析。自然界にいる在来種の蚕の可能性が高いことが判明した。

 当時の中国で一般的な家蚕(かさん)のアミノ酸配列とは一致しなかった。

 中沢教授は「絹は、天蚕(自然界の蚕)のまゆから作られた国産の可能性が高い。天蚕を飼うことは難しいと思うが、魏志倭人伝にあるように、飼っていた可能性も考えられる」としている。


 さらに県立橿原考古学研究所の調査で、絹製品の全面に漆が付着していることも判明した。

 内容物は、紐状の物体と想定されるが、特定はできなかった。

 桜井市纒向学研究センターは「何かに取り付けられた装飾品の可能性もある」としている。」
 
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どっちが大事か、ようく考えてみよう。
 
 
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