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Channel: 民族学伝承ひろいあげ辞典
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縄文時代のブーメラン?

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◆仁田尾遺跡出土三日月形石製品
 
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仁田尾遺跡(にたお);鹿児島県鹿児島市石谷町
 
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素材;安山岩
全長;16.6センチメートル
縄文時代前期
保管者;鹿児島県埋蔵文化財センター
埋蔵文化財データベース管理コード
NTAO-R003230
 
 
 
全体は磨いてあり滑らか。
別名ブーメラン型石器。

同時代の磨製石器や打製石器はまずもって打ち割ったそのままの見かけのものが大半であるが、この石器に限っては磨き方が非常に丁寧で完成度が高い。
 
 

埋蔵文化財センターの話では、特に刃物のようにしてある部分はなく、全体が滑らかな作りになっているそうで、
発見時は片側が一部欠けている状態で出土したそうである。
鹿児島市石谷町仁田尾は南九州西回り自動車道の建設によって開発があり、遺跡は今の松元ICに隣接した仁田尾保育園近くの土地にある。
 
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薩摩半島の中央部で、周囲を台地に囲まれた土地だが、同時代の海人族の存在を教えるけつ状耳飾も出ている。
地形図 http://maps.loco.yahoo.co.jp/maps?lat=31.60302170&lon=130.46183728&ac=46201&az=152.3104a&z=16&id=&fa=pa&ei=utf8&p=鹿児島県鹿児島市石谷町仁田尾後
 
さあ、いったい何に使ったものだろうか?
愛称の通りにブーメランだったのか?
投げて帰ってくるかは「やってみたことがないからわからない」という答えだった。
遺物だから実験するわきにもいかないのは当然だが、もし戻ってくるなら、こいつはすごい航海者が鹿児島までやってきていたことになる・・・か?想像力を掻き立てられる面白い発見である。
 
 
 
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