『日本書紀』が言いたかった最大の結論。
それは
日本はもうひとつの中華である。だった。
上田正昭も書いているが、藤原不比等も蘇我馬子も、結局同じように日本を独立国家として、中国に認めさせたかったのである。そこで聖徳太子=蘇我馬子は煬帝に「日出る処の天子より日没する処の天子へ」と対等な書き方をした。
その心は、日本という国名は「もうひとつの中国」であるという意思表示になったのである。なぜなら中華思想とは天にひとつの太陽信仰と同じ、太一・・・北極星を天子とする唯一絶対思想だからである。しかし倭国の太陽信仰もまた唯一絶対のアマテラスの国家だと朝廷はしておきたかった。ところが『日本書紀』には星を神格とする神はまったく登場しない。星は中国のステータスだったからにほかならない。
だからこそ『日本書紀』はアマテラスを天孫の祖とし、それ以外の無為自然の神々をうしろどへ押し込めたのである。その持統天皇の考えは不比等の考えたものであり、女帝正当化の中国へのいい訳であった。そのためにかつての卑弥呼の存在をどこかに匂わせて、いにしえの正統王朝だった後漢と女王が正しく付き合った=だから女帝も正統な国王であると。
そのためには一旦伊勢に追い出された女神を復活させ、それがまるで古くからの唯一絶対信仰であるように書いた。
『日本書紀』のウソは確かにウソだが、そこには独立国家たらんとした馬子や不比等の「正義」「愛国」が横溢した大法螺である。この大嘘はスケールが大きい。だから煬帝も怒りながらも見にいかせた。いったいどんあ国なのだ・・・。しかし噂では、過去、あの三国志の曹操・・・北朝復活の中興の祖・・・一族も倭人とつきあっていた。また倭人は遅れた国家だがその徳は高く、品性卑しからざる蓬莱の人だと聞く。
まさに大和の中核にいたのは、その北朝=黄河文明=騎馬民族によってかつての正統な王家のあった長江から四散した人々の子孫であった。つまり先の王家である。
倭人にはその誇りがあったのだ。
もう二度と中華などに属国にされまいという強烈な意思である。
『日本書紀』がほかの史書と違うところは、その倭人としてのアイデンティティにあふれた書き方をしていることである。つまりあきらかに朝鮮とは違って、自分たちは中国の属国ではないという、当時までアジア諸国の誰もいえなかったことをはっきりと国書や正史にしたためた誇り高き独立国家だということである。
『日本書紀』のウソをいわゆる日本人の大言壮語と言うのは簡単であるが、しかしそんなことを書いたら、大陸の隣接する国家なら滅ぼされてしまうだろう。日本だけはそれが書けたというのは、それだけの覚悟があったからであろう。
実は蘇我氏があの国書を送った最大のきっかけは、秦氏の金力・情報力に裏打ちされていたものであると考える。いや、蘇我氏がにわかに登場してくる裏側に秦氏は多大な影響・・・いやいや蘇我氏と葛城氏と秦氏は朝妻の地で同族となった結果、蘇我氏が出たと言ってもいいかも知れない。
その秦氏は、縄文後期、熊本の曽畑(そばた)で波旦系土器が来た土地に入ったのが最初ではないか?
組合せ式釣り針と曽畑式土器の縄文時代の到着は秦氏の先祖=祖秦の人々が持ってきたのだ。
熊本に多い装飾古墳にあふれる太陽信仰のモチーフは、あきらかにおおもとは長江文明のものである。
ということは新羅ウルチン郡の秦氏たちは、もしかするとDNAが倭人と同じ、長江から四散した倭種のひとつかも知れないのである。はらからである。同じ長江人遺伝子から分派した朝鮮経由の人々が、やや遅れて九州西部に入ったのかも知れまい。
このことはこれから徐々に解明していけるだろうと思っている。
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