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異神 2 新羅明神・牛頭天王など

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◆新羅明神
 
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◆牛頭天王
 
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◆摩可迦羅天曼荼羅図
 
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「摩多羅神とは摩訶迦羅天であり、また吁枳尼天(だきにてん)である。この天の本誓に「経に云う。もし私が、臨終の際その者の死骸の肝臓を喰らわなければ、その者は往生を遂げることは出来ないだろう」。この事は非常なる秘事であって、常行堂に奉仕する堂僧たちもこの本誓を知らない。決して口外せずに秘かに崇めよ。」光宗(こうじゅう)『渓嵐拾葉集(けいらんしゅうようしゅう)』
http://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/55741884.html
 
当ブログで、これらの神々は「宿神(しゅくじん)」であり、人を食う神々であることを既述してある。
「人を食う」とは、大自然の猛威を表す言辞である。
 
これを荒神とも言う。
 
これらの奇妙な信仰の背景には、世界共通の荒ぶる自然への畏怖が存在する。
その源流として筆者があげたのは、インドのマハーカーラ=摩可迦羅天や荼枳尼天である。
いずれも猛悪にして血を好む神であり、宿曜経では「参(しん)」=オリオン座などとも言われる。
 
これを持ち込むのは、まずは密教である。
中でも天台密教は、真密の本義を空海が教授しなかったためか、こうした変革的な邪教を胎内にはらむ傾向があった。
 
天蜜内部にこれらの邪教を持ち込んだのは、渡来人、それも還俗したままのウバソクや修験であろうが、ざっくばらんに言ってしまえば被差別の底辺に置かれたセンミンであろう。例えば芸能民などを多数輩出した秦の民、葛の民に相違ない。
 
邪教と書いたが、言い換えるなら原始信仰である。
それは宗教というようなものでなく、より原初的な畏れである。
 
 
シャク神などと同じ、縄文から続く自然への恐怖と畏怖から、これらの宿神は生まれた。そして決して消えない。なぜなら、観念の外側で、今もまだそれらの畏怖や恐怖は現実に起きているからにほかならない。
 
 
むしろ教義を持った信仰である「宗教」よりも頑迷で、しかもわかりやすいがために、無学な人々の中にしっかりと根付いた根つきの信仰だと言える。それは迷信のように見えて、実は人類の生き様をぴたりと言い当てる真理なのだろう。
 
哲学や科学ではどうしようもない事象を、これらの神は救う存在ゆえに、知能・知識の高いものでさえある恐怖体験があった場合容易にこれに傾倒することさえある。
 
太古から続く来訪神とも相通ずる、民俗学上非情に興味深い信仰の神。
 
 
 
ダークサイド=うしろどの守護神であろう。
 
 
渡った人は戻れなくなる無明の橋である。
 
 
面白い。
 
 
 
 
 
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