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由布市大将軍神社春の大祭/全国一月十三日の祭りとその意味

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今日は 旧暦12/13 十三夜
たまたま年の干支が甲午きのえうま:こうご)で、月の干支が丁丑(ひのとうし:ていちゅう)で牛馬の日に当たったので、毎年牛馬を祭る春の大祭が行われている大分県由布市挾間町の大将軍神社をご紹介したい。
 
 
筆者近在の神社である。
京都から分祀したと言われている。
 
 
 
≪大将軍(だいじょうごん)神社 由来記≫
 
 

 
祭神
保食(うけもちの)神 伊邪那岐神 岩長姫神 阿須波神 波比岐神 市杵島姫神 
スサノオノミコト 大歳神 武岩立神 大山津見命 櫛稲田姫命 天水分神
大国魂神 倉稲魂神 崇徳天皇 菅原道真公 加藤清正公
 
由来
右保食神、伊邪那岐神、岩長姫神の三神は元京都に鎮座し
その後加賀国(石川県)篠原村に遷座ましました三柱にて、
寿永年間源平争乱、平家の余族北国に敗走するとき、
同社の社司加藤兵部太夫が災害波及を怖れこの三社神を奉体し篠原を去り豊後国姫島に移る。

 
壇ノ浦の役後更に姫島から同国洗の里に転じ、ここにて国安泰の時を待つ、
これよりこの里を時待(現在の挟間町大字時松)とす。
或夜神託あり曰く、「一里東南方に清潔なる高山ありその山頂に遷座せよ」と、
太夫霊夢を感じ直ちに同山に奉遷し、故郷の名を取り同地を篠原と名づけ小倉山三柱神と称す。

代々藩主の崇敬厚く、肥後藩十代藩主肥州太神細川越中守斎護公より神輿及び九曜紋付高張提灯の奉納あり、大友義鎮奉納の太刀等今尚保存す。

明治十二年に、阿須波神、波比岐神、市杵島姫神、スサノオノミコト、加藤清正公の五神は元篠原村内の各小社に

崇徳天皇、大歳神、武岩立神、スサノオノミコト、櫛稲田姫命、大山津見命、天水分神、倉稲魂神、大国魂神、保食神、菅原道真公、加藤清正公霊の十二神は元小野村内各小社に鎮座せしを合祀し、

社名も大将軍宮・松原神社・保食神社と変遷を経たが大正十三年郷社昇格を機に現在の大将軍神社と改称した。
 
古くから牛馬・農耕・交通の守護神として信仰され、遠近を問わず参詣する者が絶えない。
ちなみに、豊後国志に「此祠、専祷請牛馬之疾云々」と記されている。

毎年一月と九月の十三日・十四日・十五日に大祭が行われるが、
特に一月十三日の大祭初日にたつ市は、大将軍市として、浜の市、賀来の市と共に大分郡市の三大市として有名である。
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≪牛馬の神様大将軍神社≫
 
大将軍神社はもとは加賀の国の篠原岳にござった神様だった。
そこに加藤兵部太夫という人がいたが、源氏と平氏の戦いが激しくなったので安全な所を探して時松にやってきた。
そこから神のお告げでこの篠原の小倉山に来ることになった。
大将軍神社はもともと牛馬の神様だったが
江戸時代熊本の細川越中守綱俊という殿様が参勤交代で野津原まで来たとき
馬の元気がなくなって進もうにもどうにもならんようになった。
そこで家来たちは相談して大将軍神社に参った。
そうして野津原に帰ってみると馬はぴんぴん元気になっていたので
さすがに大将軍の霊験はあらたかなものじゃといって評判になった。
殿様は帰りに御礼参りをし、その後神輿を奉納したんと。
 
(参考文献:挟間町教育委員会)
 
 
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旧暦一月十三日は六曜では先勝。
旧暦のまま行っているところ
尾張大国霊神社儺追(なおい)神事(二月)(国府宮はだか祭)(愛知県)
 
新暦一月十三日に行うところ
長野県野沢温泉道祖神祭りhttp://www.nozawakanko.jp/spot/dousozin.php
大分県由布市挾間町代将軍神社春大祭http://www.walkerplus.com/event/ar1044e22006/
愛媛県道後温泉・湯神社初子(はつね)祭12~13日http://www.mcvb.jp/osusume/osusume_top.html
 
北海道上磯郡木古内町みそぎ祭り
岐阜県大垣市金生山明星輪寺 初こくぞう
三重県尾鷲市ハラソ祭り
福岡県小郡市虚空蔵さん祭り
福岡県小郡市日吉神社 左義長どんど焼
この五ヶ所の各祭事へのリンクページhttp://www.walkerplus.com/event_list/20140113/eg0135/
 
 
なぜ新暦一月十三日に祭りをするか?
新暦一月十三日は旧暦では2月の節会(せちえ)期間であるので、春の始まりで、追儺、厄払いを行う「なおい」祭りが各地で行われる。邪気を払い、祖霊を迎え入れ、農耕行事の始まりを告げる祭事、つまり追儺儀式をすることで本当の新年を迎える節気とした。
 
 
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