貝と春の歴史
貝は春に最もうまくなる。だから貝には春=「張る」、英語ならバネ(スプリング)の生命力がある。そのバネの形はやはり春の山菜の蕨(わらび)やゼンマイが持っている。いわゆる蕨手文はそういう形状である。そこに古代の人々も永遠の生命力を見ていたようだ。...
View Article新物タケノコの握り寿司とソラマメ 春最高の贅沢
この春最高の贅沢をした。街で売っていた小さな新タケノコ。一本がたったの110円。安いということはそのお店の人が朝、掘ってきた新物ということで間違いなし。こういう小さい小さいのがやわらかいということを知らない人が多いから、あまり売れない。田舎の人はタケノコはでっかいものがいいと思い込んでいるから。てっぺんに青いところのない、正真正銘、さっきまで土の中にあった奴だ。上から下までが穂先と言っていい。この時...
View Article新しいスサノオ学 風土記と国史の素描の食い違い 出雲族とか葛城族とかではない渡来・敗者・先住民・民衆の代表という捉えかた
●『出雲國風土記』でのスサノヲのエピソード 1朝酌(あさくみ)熊野大神命が五つ贄を奉仕する集団の居所を定めた。 2意宇郡安来郷 「生け垣を立てめぐらして「これで私の気持ちも安らかになった」と言ったので「安来」という地名がついた。」 3飯石郡須佐郷 「この地はよいところなので、名には自分の名前をつけよう」自身の御霊をこの地に鎮め、大須佐田・小須佐田を定めた。 4大原郡佐世郷...
View Article日本の聖山ベスト30 修験道・山岳信仰のメッカと鉱物分布・忍術分布など比較して楽しむ 秦秦澄「飛び鉢」伝説
森浩一『ぼくの考古古代学』第五章「山と古代人の信仰ーー越の大徳・秦澄をさぐる」より日本の主な山岳信仰の聖山(北から順に)参考上記森浩一著書及びWiki山岳信仰上の分布図にない場所も含んでいます。 1 岩木山(コニーデ火山)青森県 おいわきやま・津軽富士、日本百名山の一つ 岩木山神社を中心とする修験道。独特の唱文を唱えながら登る●開山不明 2 鳥海山(コニーデ) 秋田県・山形県 本山派 :...
View Article新しいブログを始めました!
Kawakatuの、ニュースを料理してしまえ!https://blogs.yahoo.co.jp/nakasima3201これまでの二つのブログでは扱いにくいテーマをずばりと切る、話題批評ブログです。考古学とか歴史学のような人間生活の歴史が中心ではなく、広く生物学や人類学、自然科学~卑近な最近の世相まで、ずばずばずばずば、切り取ってきて、とっても意地悪くアイロニーに富んだKawakatuならではの冷...
View Article唐古・鍵 建物の「どうしてそれでいいと思うの?」的な・・・
先日、奈良の唐古・鍵遺跡の例の建造物がリニューアル発表されましてな。どうしてこういう形状になったかってえと・・・、この土器片が出たからですがね・・・。およそ高松塚以前の古代人が描いた絵画は、ほとんどが、意識も意味も見た目もディフォルメされた概念・観念的画像だと思うのである。言わば今の漫画やアニメを日本人は得意としているが、それは装飾古墳など見る限り、非常に幾何学的に描かれている。だから高松塚やキトラ...
View Articleブログの文字サイズはどれが見やすいですか?投票
サンプル(すべてのURLが投票するページにリンクしています。クリックして投票してね!!)サイズ1https://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/POLL/yblog_poll_vote.html?no=58195869サイズ2https://blogs.yahoo.co.jp/kawakatu_1205/POLL/yblog_poll_vote.html?no=581...
View Article[転載]隠れ蓑・笠は本来「見せるためのアイテム」・苗族のマンガオと蛇
蘇莫者関連で過去記事再掲載。 隠れ蓑というのがよく民話などに出てくる。正確には笠もつくので「隠れ蓑笠」である。 本来は鬼、霊魂、神が着る着衣を、たまたまそれを拾った人間の主人公が、まとうと、見えなくなる。 斉明天皇、筑紫朝倉宮崩御の際、このような鬼が出現した。...
View Article[転載]歩搖付金冠・垂飾装飾品と騎馬遊牧民の移動そして日本へ
これも蘇莫者関連で再掲載。新羅とスキタイの親密な関係。国立博物館で昨年から「黄金のアフガニスタン展」が順次開催され、現在、九州国立博物館で元日から2月14日まで開催中である。http://www.kyuhaku.jp/exhibition/exhibition_s42.htmloyz87氏のブログhttp://blogs.yahoo.co.jp/oyz87/37033542.htmlでそのことを知り...
View Article[転載]語彙最大・桜用語の基礎知識・総ざらい桜に関わる言葉と話・人物
ああ。この記事か。桜に関わる季語、全言葉、桜のつく実用語、人名、落語など総ざらい。トップクラスの語彙群を集めました。◆桜のつく言葉総ざらい●季語・装飾語など・桜色(さくらいろ)/桜の花のような、ほんのり赤い色・花冷え(はなびえ)/桜が咲く頃に冷え込むこと・初桜(はつざくら)/その年に初めて咲く桜お花、咲いて間もない桜の花・桜雨(さくらあめ)/桜が咲く頃に降る雨のこと・桜狩り(さくらがり)/桜お花をた...
View Article二つの一の宮・その意味 月読からアマテラスへ
全国に一の宮が建てられている。ほぼ一国につき一社が当然。ところがそれが二社もある例外がある。今の大分県、豊後国である。ここには西寒多神社(ささむた・じんじゃ)という「本音一の宮」と柞原八幡宮という武士の「建前一の宮」のふたつがある。...
View Articleエゴマ・荏のつく地名人名 離宮八幡神人油売りと斉藤道三とスパイ活動と
エゴマエゴマは現代日本人には馴染みが薄い植物で、よく胡麻、あるいは姿かたちからシソと混同されたり、完全に入れ替わってしまった商品もある。そしてその日本での復活が、主として韓国料理の素材としてが大きかったために、エゴマが韓国、朝鮮半島独特の植物だと勘違いされてしまったのだが、実際にはエゴマは日本自生種が縄文時代からあって、遺跡から食用・燃料用として種子が出てくる植物である。江戸時代以前は灯明油と言えば...
View Article全人類の平和なんぞ願うのは日本人だけだね。石原慎太郎猫被ってたな
全人類の幸福とか、できもしないことを外国人は言ったりしない。個人主義が基本だからだ。ところが日本人だけがそういうできもしないことを願うとか言ったりする人こそが素晴らしい善人だと言われる。全体主義だからだ。全人類の幸福は、裏目に出たときには全世界の征服になる代物で、どっちも建前でしかない。そもそも公私を使い分けたりするのが日本人だけである。世界は本音と建前は使い分けても、公私は使い分けていない。金が日...
View Articleタラノ芽狩り
散歩のついでにタラノ芽狩りしてきた。毎年道端に木があるのでいただくが、今年はもう木が大きくなっていて届かない。たったこれだけ。先日コメを借りた方に差し上げた。開花宣言が遅かったくせに春の山菜は早い。もうタケノコだって店に顔を出す。
View Article東国の古代識字率と現代北関東暴走族の難読漢字好みの因果関係
関東地方から出てくる墨書土器や木簡には、全国でも群を抜いて難読漢字が多く書かれている。万葉集を見ても、東歌の数は非常に多く、地方でナンバーワンである。古墳時代~奈良時代~平安時代と、渡来人や、西からの屯田開拓者が多かった関東地方では、中央の文化への関心が非常に高かったらしく、文字を習得しようという心意気が万葉和歌や木簡、土器での文字練習の痕跡で見て取れる。特に北関東、茨城地方、南関東千葉県に墨書土器...
View Article貝と春の歴史
貝は春に最もうまくなる。だから貝には春=「張る」、英語ならバネ(スプリング)の生命力がある。そのバネの形はやはり春の山菜の蕨(わらび)やゼンマイが持っている。いわゆる蕨手文はそういう形状である。そこに古代の人々も永遠の生命力を見ていたようだ。...
View Articleコノハナチルヒメ
コノハナチルヒメは『古事記』にだけ登場する大山積の娘。コノハナサクヤヒメが山桜の咲き始めの女神なら、この女神は散り際の女神となる。いわば『日本書紀』のイワナガヒメに相当する。死生観を言うがための女神。
View Article『日本霊異記』に見る奈良時代庶民の生活と苦悩と泣き笑いだけではない、こまか~い突っ込みみどころ
●『日本霊異記』とは 『日本国現報善悪霊異記』(にほんこく・げんほう・ぜんあく・りょういき) 平安時代初期 最古の説話集 著者=景戒 上・中・下三巻。変則的漢文表記の仏教説話集...
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